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2006年3月31日 (金)

藤原正彦著「国家の品格」を読んで

 藤原正彦さんの著書「国家の品格」を読んだ方は多いと思います。米国発の論理と競争の世界に疲れてきている私にとっては、何だか救われたような気がしました。という私も米国でも教育を受けており、米国流の考え方にも共感を持ってこれまで生きて来ておりますが。

 最近の社会はどうも極端に行き過ぎているような気がします。金さえ儲かればいい、選挙に当選さえすればいい、楽さえできればいい、楽しければいい、などなど・・・。しかし、それぞれの考え方の反対側には、本当は誰もが思い付かなければならないことが横たわっているのではないでしょうか。金のない人や社会の弱者はどうするのか、当選した議員は毎日市民に役立つどういう活動ができるのか、社会あるいは他人のために役立つことをしなくていいのか、楽しむための前提の苦労はしているのか、などなど・・・。自由と平等、資本主義と社会主義、規制と非規制などどちらも必要であるのに、現在の日本では上手く調和させずに片方に走り過ぎる傾向が確かにあると思います。

 藤原さんの書いていたことで印象に残ったことは次のとおりです。

  • いくら論理が正しくても、最初の前提あるいは出発点が間違っていれば、論理で導き出した結論は正しくない。
  • 最初の前提(数学での公理、モーゼの十戒的なものか)は、他のことから自動的に導き出される訳ではないので、教育することがが必要である。
  • 現代日本では、元々備わっていた「弱いものいじめをしない」、「惻隠の情をもつ」などという武士道の精神が教育されず、忘れ去られている。
  • 天才は美の世界から生まれる。日本の国土は美しいから、天才が生まれる素地がある。だから地方の美しい農地を荒廃させてはいけない。

 読了してからしばらく時間がたっているので、私なりの解釈になっているかもしれませんが、何かの参考になれば幸いです。

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オススメ度:★★★★★ いつもは書評と題しているものの、読書感想文に毛が生えた程度のコメントを載せていますが今日は違う!今日は違うよ、自己満足なところは一緒だけれども。 まずkurakiさん、素晴ら...... [続きを読む]

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