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2006年4月22日 (土)

伊藤元重東大教授の講演を聴いて

 昨晩上智大学構内であった伊藤元重東大教授の講演を聴いて参りました。日米グローバルフォーラムという組織が二ヶ月に一回程度開催している勉強会です。伊藤先生は、東大大学院経済学研究科教授で、NIRA(総合研究開発機構)の理事長も務められております。
 講演の演題は「少子高齢化時代の経済の活性化について」であり、内閣府の経済財政諮問会議が取りまとめた「日本21世紀ビジョン」の競争力ワーキンググループ報告書(伊藤元重主査)に基づいてお話しになりました。
 日本経済の活性化には次の3点を考える必要があるということでした。

  • 国内資源の有効活用
  • 国内資源の増加
  • 海外資源の活用

 「国内資源の有効活用」とは、人・物・金という資源の配分の効率性を向上させることで、不動産や義務教育などは一度規制緩和して、現場の競争による試行錯誤の中から少しでも効率の良いものを見付ける方法がいいのではということでした。「国内資源の増加」については、物(投資)と金(資金)はもうこれ以上増えないだろうから人をどう増やすか、つまり人間力をどう拡大するかが課題とのことです。これにはライフスタイルの変化が必要で、「子供は学校だけ、大人になると働くだけ、歳をとるとすることがない」という単純な人生観を変え、一生働けるような環境作りが鍵になるということでした。「海外資源の活用」はアクセルとブレーキの使分け、つまり社会の開放をどうとらえるかが課題だそうです。意外と進んでいると思われることは国際結婚で、現在20組に1組が国際結婚で、またその8割が日本人が男性のカップルだそうです。国際結婚をうまく進めるためには、在留外国人の管理と彼らが生活しやすくする支援の両方の施策のバランスが重要になるとのことです。
 ただし、講演終了後の質疑でも話題になりましたが、以上の話は地球環境問題等、他の大きな課題の検討を含んでおらず、つまり検討対象にしていない課題が一定で変化しないという前提に立っています。この辺が巷で楽観的過ぎる等と批判されている所以です。

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