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2006年6月23日 (金)

神田秀樹著「会社法入門」を読んで

 東京大学大学院法学政治学研究科教授の神田秀樹さんが書いた「会社法入門」を斜め読みしました。小生も、小さな会社ですが、本日定時株主総会の洗礼を受けたため、その参考にと手に取った訳です。この本は岩波新書(新赤版)ですが、隠れたベストセラーになっているようです。その理由は、次のようなことが考えられます。

  • まず、かなり難しい題材を扱っているのですが、①なぜ、いま新「会社法」か、②株式会社の機関、③株式会社の資金調達、④設立、組織再編、事業再生などについて、わかりやすく解説しております。専門用語は出てくるのですが、うまく言い換えるなり、現実に即した説明を加えるなどの工夫が随所に見られます。
  • 次に、今年4月に出版したというタイミングの良さがあります。昨年来、ライブドアによるニッポン放送の買収、楽天によるTBSの買収、あるいは村上ファンドによる阪神電鉄株の買占めなどが話題になり、買収防衛策が各企業において検討されました。そして、多くの会社は、それら買収防衛策を含め、新会社法に則った会社定款の改正を今月末の定時株主総会に付議する訳です。ここで、企業の経営社、役員、社員などが新会社法の全貌を短時間で理解するために、本書が活用されたのではないかと想像します。
  • 本書の中に記述がありますが、日本では株式会社が何と115万社余りもあり、その内上場している会社が約3,800社あるそうです。これらの会社の経営者、役員、社員などが基本的な読者ですから、非常に購買力のある読者をターゲットにタイミング良く出版したと言えそうです。

 なお、このような本が広く読まれるということは、日本のインテリジェンスも捨てたものではないなと思います。

  • 会社法 会社運営の バイブルか

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会社法入門 Book 会社法入門

著者:神田 秀樹
販売元:岩波書店
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