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2006年7月27日 (木)

銀行預金金利の面白い話

 きっかけは先週住友信託銀行を訪れたことでした。住友信託銀行は個人的に取引きをしている銀行の一つです。目的は何かのキャンペーンで作った3ヶ月満期のスーパー定期を1年満期のものに変更しようと考えたことでした。もちろん日銀が7月14日(金曜)に短期金利(無担保コール翌日物金利)の誘導目標をゼロから年0.25%に引き上げたことも念頭にありました。その結果、各銀行も先週18日(火曜)から預金金利を一斉に引き上げたことも知っていました。ただし、この金利引上げは今回の目的とは直接関係ないはずでした。
 しかし、実に驚くべきことがわかりました。3ヶ月のスーパー定期を満期日である翌日付で淡々と1年のスーパー定期に変更しようとしました。ところが何と満期日前に解約した方が利息が多いということが分かったのです。住友信託銀行ではスーパー定期の満期日前解約には約定利率の代わりに普通預金の利率を使うことになっているそうです。3ヶ月のスーパー定期の約定利率は年0.02%でした。普通預金の利率は年0.001%でしたが、住友信託銀行では18日から年0.2%と、200倍に引き上げられていました。したがって、満期日の前日にスーパー定期を解約すると、適用利率が年0.02%から年0.2%へと何と10倍になったのです。
 元金が100万円で期間が3ヶ月のスーパー定期の話なので、利息の絶対値は微々たるものです。ちなみに、今回の操作で税引前の受取利息は、約50円から約500円と10倍になりました。不良債権で苦しんだため政府が国民の血税をつぎ込んだのが日本の銀行です。その上に、預金金利をほぼゼロにしたのも日本の銀行です。預金者(国民)は裏切られ続けたような気がします。少額でも預金者の得になることは追求すべきだと思います。何より気分がいいではありませんか。
 これには後日談があります。住友信託銀行では調子に乗って2年満期のスーパー定期も解約し、約1年半の期間の適用利率を年0.14%からやはり年0.2%にしてもらいました。そして、同じ期待を心に抱いて今週三菱東京UFJ銀行に乗り込みました。ところが少々勝手が違いました。ここでは満期日前にスーパー定期を解約した時に適用する利率の条件が違ったのです。経過期間が6ヶ月未満だと普通預金利率になるのですが、6ヶ月以上1年未満だと約定利率の1/2になるのだそうです。私の1年満期のスーパー定期は翌々日満期でした。これを解約すると適用利率は普通預金の年0.1%ではなく、1年前のスーパー定期の利率0.03%の半分の0.015%となってしまうのだそうです。住友信託銀行とは違って、半年以上経過したスーパー定期を満期日前に解約すると受取利息が減ってしまいます。この後、三井住友銀行の条件も確めましたが、三菱東京UFJ銀行と同様でした。
 三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行の満期日前解約時の適用利率の条件は、元々は預金者側を向いたものなのかも知れません。しかし、今回のように普通預金の利率を100倍あるいは200倍にしたような局面では、結果的に銀行側を守ったようにも見えます。結果論ですが、今回の話に関しては住友信託銀行に高得点を与えたいと考えます。

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