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2006年9月 5日 (火)

全都道府県訪問#42 和歌山県#4(熊野三山)

 2日目から3日目にかけて、世界遺産でもある熊野三山を参詣して参りました。熊野三山とは、熊野本宮(ほんぐう)大社、熊野速玉(はやたま)大社、そして熊野那智大社の三つの神社を併せた総称です。この三山は紀伊半島南東端にあり、それらを直線で結べば直角三角形になるそうです。熊野古道は、熊野三山への参詣道であり、熊野詣は10世紀から15世紀にかけて盛んに行われ、蟻の熊野詣といわれたそうです。本宮⇒速玉⇒那智の順で巡るのが、中世以来の順路とか・・・。今回はそんなことは知らずに、熊野行幸のメインルートである中辺路(なかへち)に沿った現代の自動車用舗装道路を、この順路で巡ったことになりました。

Himg0168 熊野本宮大社は、山深き本宮町にあり、一の鳥居から158段の石段を上って参詣します(1枚目の写真)。本宮大社のご由緒は次のとおりです。

 当宮は熊野三山(本宮、新宮、那智)の首位を占め、全国に散在する熊野神社の総本宮で、熊野大権現として広く世に知られています。ご主神は、ケツミコオオカミ(家津御子大神)即ちスサノオノミコト(素戔嗚尊)と申し、樹木を支配される神であり、紀国(きのくに=木の国)の語源もここから起こっております。

 本宮大社は元々は熊野川の中州の大斎原(おおゆのはら)にあったが、1889年(明治22年)の大洪水により倒壊、流失したため、2年後に現在地に一部は元の社殿の古材を使って再建されたそうです。大斎原には、今は日本最大といわれる鳥居が建っています。

 熊野速玉大社は、新宮市、熊野川河口近くにあります。本宮大社とは熊野川でつながっHimg0173 ていることになります。ご主神はクマノハヤタマオオカミ(熊野速玉大神)で、今は丹塗りの見事な社殿が並んでいます(2枚目の写真)。しかし、ここも本宮大社流失より6年前、1983年(明治16年)に火災焼失し、1953年(昭和28年)に再建されるま仮社殿だったといいます。新宮には、速玉大社つまり熊野信仰の源となった、神倉山の霊石ゴトビキ岩(天の磐盾)をご神体とする神倉神社もありますが、麓からチラッと眺めただけでした。
 速玉大社には、熊野御幸の碑があり、次に引用するとおり140回の皇室参詣があったとのことです。その中でももっと多いのは後白河上皇の33度(那智大社では34度と書いてありました)だそうで、平安末期の源平時代の荒れた世相を反映していたのかもしれません。

 中世、宇多上皇(第59代天皇)の延喜7年(西暦907年)から玄輝門院の嘉元元年(西暦1303年)までの396年間に上皇、女院、親王を合せて御23方、140回に及ぶ皇室の御参詣があり、これを熊野御幸と言って熊野三山史に不滅の光彩を放っている。

 3日目の朝に紀伊勝浦町の那智山にある熊野那智大社に参詣しました。麓は晴れていHimg0179 たのですが、車で山登りをしていると、かなりの雨模様になって参りました。晴れ男のはずの私にとっては、久々の雨降りの朝でした。表参道の473段の石段を上ったところに那智大社の境内が広がっていました。ご主神は、本宮大社と同じスサノオノミコトで、丹塗りの鮮やかな社殿が建っています(3枚目の写真)。
 そしてすぐ隣には、西国33所1番札所の那智山青岸渡寺(せいがんとじ)がありました。Himg0190現在残る本堂(如意輪堂)は1590年(天正18年)に豊臣秀吉が寄進したもので、南紀最古で重要文化財に指定されているそうです。両者がこんなに近いのは、明治の神仏分離令までは青岸渡寺は那智権現(那智大社)に属していた如意輪堂であったためだそうです。逆に言うと、熊野では神仏習合がいかに進んでいたかということで、当時は何とスサノオノミコトは阿弥陀如来、クマノハヤタマオオカミは薬師如来の仮の姿とされていたようです。
 那智山のハイライトはやはり落差133mの那智の滝です(4枚目の写真)。ここには滝を神 体とした飛瀧(ひろう)神社があります。古く神武天皇が熊野灘から那Himg0167 智の浜に上陸した時に那智山に白く輝く滝を発見し、これを神として祭ることとしたといわれます。また、神武天皇を案内して大和まで導いたのがヤタガラス(八咫烏)といわれています(5枚目の写真は本宮ヤタガラスの社と大社入口の神門)。そういえばヤタガラスは明治時代から日本サッカー協会のシンボルマークです。

  • 熊野の地 神話とともに 幾千年

【参考文献】 井上宏生著 「神さまと神社―日本人なら知っておきたい八百万の世界」 2006年 祥伝社刊

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