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2007年2月18日 (日)

全都道府県訪問#43 沖縄県#2(斎場御嶽)

 2000年12月2日、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」がユネスコの「世界遺産条約」に基づく世界遺産リストに登録されました。首里城跡、中城城跡、勝連城跡、座喜味城跡、今帰仁城跡の5ヶ所のグスク群、国家祭祀の重要な場所であった斎場御嶽と園比屋武御嶽石門、琉球王家の陵墓の玉陵、そして王家の別邸だった識名園の計9ヶ所が登録されました。
 第1日目は、まず那覇空港から沖縄本島南部・知念村にある斎場御嶽(せーふぁうたき)に向かいました。残念ながら天気は曇りで、岬に向かう海岸沿いの道を走り高台にある御嶽に着きました。入口の案内板には次のような説明がありました。

 「御嶽」とは、奄美諸島から宮古・八重山にいたる南西諸島に広く分布している聖地の総称です。斎場御嶽は、琉球王朝時代に王府が整備した国家的な宗教組織との関連が深い、格式の高い祭祀場でありました。せーふぁ(霊威の高い聖なる場所)の名前が示すように、巨岩や聖樹に囲まれた空間には、首里城内にある部屋名と同じ名前の拝所があり、当時の王府と斎場御嶽の関わりの深さをみることができます。

Himg0214

 やや広い内部を歩いて行き、右側に向かうと斎場御嶽で一番有名な三角岩の所に出ます。三角岩の案内板の説明は次のとおりです。

 自然岩や洞穴に囲まれたこの場所には、いくつもの拝所が集まっています。正面に見える三角形の空間の突き当たりが三庫理(さんぐーい)、右側がチョウノハナの拝所で、いずれも首里城内にある場所と同じ名前を持っています。また、左側からは太平洋と久高島(くだかじま)が遠望できます。
 さて、三角岩の右側には「貴婦人様御休み所」と二本の鍾乳石が見えます。滴り落ちる水はその下に置かれた壺に受けられ、それぞれが中城御殿(なかぐすくうどん)(国王の世子)と聞得大君(きこえおおきみ)御殿の吉兆を占うとともに、お正月の若水とりの儀式にも使われる霊水でした。

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 久高島は、琉球開闢(かいびゃく)神話によれば、沖縄創世の神アマミキヨが最初に降臨し、国創りを始めた所だそうで、三角岩の奥の三庫理から久高島が観えるのは神秘的です。1枚目の写真は三角岩、2枚目の写真は二本の鍾乳石です。

  • 神話から 始まる国の 琉球で

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コメント

トラックバック頂き、ありがとうございました。
素敵なブログですね~☆
Kirkさんの感性がとっても素晴らしいです!
『斎場御嶽』は本当に凄いエネルギーを感じました。
日本はこんにも美しい自然と神…そして人間が、対話している国なんですよね。
沢山の美しい日本の紹介をしてくださっているのですね…☆
また、チョコチョコお勉強に来させていただきますね。
本当にありがとうございました。

投稿: Yukari | 2007年3月 6日 (火) 午後 05時01分

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