2008年洞爺湖サミットの決定(ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ)
来年2008年夏の主要国首脳会議(サミット)の首脳会合は、北海道の洞爺湖町で開催することになりました。北海道の皆さん、おめでとうございます。ドサンコ(道産子)の私としても、大変嬉しいです。また、ロシアとの北方領土問題を抱える北海道をロシアの大統領が初めて訪れることも、とても意義深いですね。
実は主会場となるザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパには、昨年の夏一体どんなところかと思って試しに泊まってみました。とかくこのように豪華な建築物は、できた当時は批判の対象や問題そのものになることが多いのですが、また皮肉なことに後であってよかったと感謝されることも多いものです。では、宿泊の感想を以下に書きたいと思います。
まずは施設ですが、1993年6月に665億円もの資金を投じて建設・竣工されただけあって、素晴らしいものでした。吹き抜けの上下2フロアに分かれた広いロビーがあり、フロントのある上のロビーではクラシックの生演奏が流れておりました。また、標高625mのポロモイ山頂に建っているため、上のロビーの窓外には遥か下方に洞爺湖を望むことができました。一方下のロビーは、ゴルフ場(グレートピークオブトーヤ)に面していて、上のロビーから階段越しに窓外の美しいフェアウェイの景色を眺めることができました(次の写真)。
次に、従業員の接客姿勢がとても訓練されていて清々しいものでした。特に、コンシャージァは若い女性の従業員でしたが、到着してすぐゴルフをしたいという私の要望を聴いて、部屋とクラブハウスと駐車場(車からゴルフバッグを取り出すため)の間を走り回って下さいました。お蔭様で、午後3時から一人でゆったりとインコースのハーフラウンドを楽しむことができました。
部屋はさらに上層階にありますから、東に面した窓からの洞爺湖の眺めは素晴らしく、特に湖から朝日が昇る様は圧巻でした(次の写真、朝日が黒くなってご免なさい)。廊下を挟んだ向かいの部屋では、西に面した窓から内浦湾(噴火湾)を望むことができます。
最後に、一つだけ難点を申し上げれば、レストランを事前に予約していなかったので、当日予約をお願いしましたら、午後6時とか7時からの適当な時間帯はすべてのレストランが満席でした。さらに、レストランは意外に閉店時間が早いので、結局午後8時半過ぎから、居酒屋(日本酒バー)の杜氏賛歌(とうじさんか)で軽食を食べる羽目になりました。せめて宿泊客にはレストランの予約が取れる位の設備は用意してほしいなと思いました。でも、不幸中の幸いで、杜氏賛歌の窓際の席からは夏季には毎晩午後8時45分から始まる洞爺湖ロングラン花火大会を遥か遠く鑑賞することができました。
総合評価としては、「また行きたいか」という質問には、「イエス」と答えたいということにしておきます。
- 洞爺湖に 盛夏(成果)の花火 本サミット
プロジェクト・ホテル―奇蹟の再生に賭けた男が創るこだわりのリゾートホテル
著者:窪山 哲雄 |
サミット―主要国首脳会議
著者:高瀬 淳一 |
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コメント
昨日2008年7月9日主要国首脳会議(G8洞爺湖サミット)が閉幕しました。会場のザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパは霧に包まれることが多かったようですが、無事何事もなかったのは幸いでした。
首脳宣言では、環境・気候変動に関し「2050年までに世界全体の排出量の少なくとも50%の削減を達成する目標をUNFCCCの締約国と共有し、交渉において検討し、採択することを求める」と記述されました。また、北朝鮮による日本人拉致問題については「拉致問題などの未解決の懸案事項の解決を含む2005年9月19日の共同声明の完全な実施を通じた、…」と言及されました。
主要排出国会合(MEM)では、中国とインドが「2050年までに少なくとも50%の削減」という数値目標を掲げることに反対しましたが、先進国及び発展途上国すべての国々の課題であることは共有されました。
投稿: Kirk | 2008年7月10日 (木) 午後 05時37分
「森田実の時代を斬る」の2007.6.6(その1)森田実の言わねばならぬ[291]に、本件2008年洞爺湖サミットの場所と会場は米国政府の「要望」を受けて決定したとの情報があります。いろいろ考えさせられる情報ですが、いずれにしても決まった訳ですから、2008年洞爺湖サミットをどうやったら最大限北海道のために活かせるかを考えるべきだと思います。
投稿: Kirk | 2007年6月15日 (金) 午後 12時54分