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2007年8月 6日 (月)

全都道府県訪問#44 鳥取県(&島根県)#8(三徳山三佛寺本堂・投入堂)

 三徳山皆成院を過ぎて、さらに階段の参道を昇っていくと、三徳山三佛寺本堂(次の写真)に至ります。ここから先、あの有名な国宝の奥の院「投入堂」に向かうためには、入山手続きをしなければなりません。三朝温泉のパンフレットによれば、三徳山の歴史は次のとおりです。

 標高900m、山全域が国の史跡・名勝に指定される三徳山。そもそもの創まりは白鳳時代、慶雲3年(706年)のこと。呪術にすぐれた役の行者(えんのぎょうじゃ)という超人が、「仏教に縁ある所に落ちよ」と祈って三枚の蓮の花びらを散らすと、その一枚が三徳山に舞い落ちた。こうしてこの地が、修験道の修行の場として開かれたと伝わります。その後、慈覚大師がお堂を建て、阿弥陀如来、釈迦如来、大日如来の三尊仏を安置して、三徳山三佛寺となりました。

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 次の写真は、宝物殿前の広場に至る階段を上から撮ったものです。この広場では、秋10月の最終日曜日に炎の祭典が行われます。炎の祭典とは、全国から集まった護摩木を火中に投じて、書かれている願いを叶えるという古来の修験道行事を主とする祭典で、燃え盛る炎の上を素足で歩く「火渡り神事」も行われるそうです。

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 今回は入山しなかったので、投入堂は県道21号線(なんとこれが昔の山陰道だったらしい)沿いにある投入堂揺拝所から遥かに拝みました。次の写真上部中央に岩屋と投入堂がかすかに観えますがいかがでしょうか。写真をクリックして拡大してみて下さい。

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 三徳山三佛寺のパンフレットでは、投入堂を次のように解説しています。

 三徳山三佛寺の奥の院で、日本でも代表的な建物である。前面は断崖に向けての舞台造りで、近づく道すらない垂直な崖に、浮かぶとも建つとも表現しがたい優美な姿をかもしている。
 慶雲3年(706年)、役の行者が法力で岩屋に投げ入れたといわれ、「投入堂」と人々は呼ぶようになったと伝わる。

 次の写真は、宝物殿にあった写真集から借用したものです。

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  • 常識を 超えた所に 建つお堂

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コメント

 2007年11月15日(木曜)付け東京新聞の熱気球によれば、
「◇…鳥取県三朝町の三徳山三仏寺(みとくさんさんぶつじ)で14日、約100㍍続く絶壁にある国宝「投入堂(なげいれどう)」へ一般参拝者が約60年ぶりに入った。滑落防止などのため、入堂が禁止されていた。
 ◇…開山1300年の昨年、投入堂の屋根を修復したのを機に、落成法要への参列者として、約340人の応募者から選ばれた3人が標高約500㍍の絶壁に挑戦。命綱をつけ、住職とほぼ垂直の壁を約15㍍よじ登った札幌市の会社員伊藤美子さん(29)は「投入堂と一体になったような不思議な感覚」と話した。
 ◇…県と町の願いは、三徳山の世界遺産登録。がけを登るまさに「命がけ」の参拝で、世界遺産登録への機運も“上昇気流”に乗りそう。」

投稿: Kirk | 2007年12月21日 (金) 午後 12時18分

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