川畠成道さんのニューイヤーコンサート(2008年)を聴いて参りました。東京は千代田区紀尾井町にある紀尾井ホールにて開催されました。響きがいいと評判のいいホールです。いつものとおり800席の座席は一杯でした。ピアノ伴奏は英国のロデリック・ジェームズ・チャドウィックさんで、午後7時ちょうどに開演になりました。今晩のプログラムは次のとおりでした。
ベートーヴェン: ヴァイオリンソナタ 第5番 ヘ長調 作品24「春」
モーツァルト: ヴァイオリンソナタ 変ロ長調 K.454
―― 休 憩 ――
ピアソラ: エクアーロ(鮫) オブリヴィオン(忘却)
リムスキー=コルサコフ: 熊蜂の飛行
グノー: アヴェ・マリア
サラサーテ: ツィゴイネルワイゼン
―― アンコール ――
マンシーニ: ひまわり
モンティ: チャルダッシュ
アイルランド民謡: ロンドンデリエアー
ディンニーク: ひばり
(予定外)ピアソラ: オブリヴィオン(忘却)
第1部のベートーヴェンの春のソナタは、速くテンポのよいメロディとゆっくりと流れる小川のようなメロディが春を感じさせる曲でした。モーツァルトのソナタはモーツァルトらしい流麗なメロディでした。ビアノの伴奏もとてもよくマッチし、音楽を堪能いたしました。2曲併せて約50分の演奏でした。
第2部は小品3曲とツィゴイネルワイゼンの演奏でした。ピアソラのタンゴは最近勉強して新境地を開拓した曲のようでした。聴きようによっては現代音楽のようにも思えました。熊蜂の飛行はシロホンの演奏でもよく聴く曲です。グノーのアヴェ・マリアは川畠成道さんの出発の曲の一つで、高いとても美しい音はいつもどうやって出すのかと思います。私はいつもこの曲を聴くと涙が流れました。ツィゴイネルワイゼンはいわずと知れたヴァイオリンの難曲です。前回のファンクラブスペシャルコンサートの記事でも述べたように、この曲はすべての高等演奏技法が含まれているのですが、川畠さんはごく普通に弾くのでリラックスして聴くことができました。
アンコールは、予定外の曲を含めて5曲、川畠さんはいつものようにサービス精神が満点です。ひまわり、チャルダッシュ、そしてひばりは彼が好きな曲のように思えます。
前回のファンクラブスペシャルコンサートでも川畠さんがおっしゃっていましたが、昨秋から隔月刊雑誌「サラサーテ」にコラム「川畠成道のレガート・コンチェルタンテ」を書いているそうです。前回も翌日が原稿の締切で、コンサート終了後書くとおっしゃていましたどうやら間に合わなかったようです。今回も原稿の締切が迫っていてコンサート終了後書くそうです。しかし、コンサートがやっと午後9時10分頃終わって、その後サイン会をとても沢山のファンに行った後では間に合わなかったのではないかと心配しております。
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