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2008年3月 1日 (土)

早春の房総半島#1(東京湾アクアライン・崖の観音・洲埼灯台)

 3月の声を聞いてすぐの週末、早春の房総半島を愛車レクサスIS250で駆けてみました。まずは東京から房総半島に入るために東京湾アクアラインに向かいました。高井戸ICから首都高に乗り、レインボーブリッジと東京湾岸道路を経て、川崎浮島JCT(神奈川県)からアクアトンネルに入りました。出発から1時間半程度で人工島の海ほたるパーキングエリア(千葉県木更津市)に到着しました。アクアラインは1997年12月に開通したので、ちょうど開業10周年のようです。通行料金は、ETC割引で普通車片道が2,320円でした。1.5兆円に近い建設費が投じられた、全長15.1kmの自動車専用道としては高くはないかなという感じです。しかも、交通量はとても少なく、貸切道路のような雰囲気ですからなおさらです。海ほたるを中心にして、川崎まではアクアトンネルで全長約9.5km、木更津まではアクアブリッジ(橋)で全長約4.4kmあるそうです。トンネルの中心部には換気のための人工島「風の塔(川崎人工島)」があります。次の写真は、1枚目が海ほたる5階の展望デッキから川崎側を撮影したもので、2枚目が木更津側を撮影したものです。1枚目の写真の左側水平線上に風の塔がかすかに観えますが、これが東京ドームと同じ大きさだとは思えませんね。それにしても、3月とはいえ全くの海の上、風がとてもとても冷たかったです。

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 海ほたるを出発し千葉県に入り館山自動車道を走りました。終点の富浦ICで一般道に降り、崖の観音(大福寺・館山市)に向かいました。こちらも所要時間は1時間半程度でした。アクアラインと館山道は交通量が少なかったのでオートクルーズが大活躍で、アクセルペダルを踏み続けるとパンパンになる右足の腿が張らずにすみました。崖の観音は正式には「磨崖十一面観音立像(まがいじゅういちめんかんのんりゅうぞう)」という名のようです。案内板には次のような説明がありました。

 この像は、大福寺背後の崖面中断に、石龕(せきがん・石の厨子)を作って像容を浮彫りにした磨崖仏です。像を覆う観音堂が断崖の中断に飛び出すように建てられていることから、一般に「崖の観音」とよばれ親しまれています。像高は131cmで、舟型の光背を背に、二重蓮華座の上に立っています。(中略)寺伝では、漁民の海上安全と豊漁を祈願するために作られたとされています。

 次の写真は、船形山中腹の崖に建てられた観音堂を仰ぎ観たものです。瞬間的に昨年夏に訪れた三徳山三佛寺投入堂(鳥取県三朝町)を思い出しました。この朱塗りの観音堂は東京湾の海上からよく観えるのではないかと想像されます。

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 観音堂まで階段を昇って行きましたが、扉が閉まっていたため観音様は直には拝めませんでした。次の写真は堂前の舞台から館山市街を撮影したものです。湾の向こう側に右手へ長く延びた先端は洲崎(すのさき)です。

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 次に洲崎に向かい、洲埼(すのさき)灯台(次の写真)を見学しました。駐車場から灯台まで歩く間にある民家では、寒天やところてんの原料であるテングサ(天草)を干しておりました。この灯台の内部には入れませんでしたが、灯火は海面上45.1mの高さにあり、光達距離は約34kmとのことです。解説板によれば次のとおりです。

 洲埼灯台は、東京湾入り口の東端を示す標識で、1919年(大正8年)12月15日に設置点灯されました。夜間は赤白閃互光の灯火で表示し、対岸の三浦半島にある剱埼(つるぎざき/けんざき)灯台(群閃白緑互光)とともに、東京湾に出入りする船舶に目印をして重要な役割を果たしています。

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  • アクアライン 身近になりし 里見の郷(さと)

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