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2008年3月29日 (土)

川畠成道アヴェ・マリアでつなぐチャリティコンサート2008を聴いて

 本日午後初台(住所は西新宿)にある東京オペラシティコンサートホールで開催された「川畠成道アヴェ・マリアでつなぐチャリティーコンサート」を聴いて参りました。ちょうど今月が川畠さんのコンサート活動開始10年目の節目に当たるそうです。ピアノ伴奏が山口研生さん、司会が竹下景子さんでした。川畠さんのコンサートに司会が付いたのは、私の知る限り初めてですが、今回から協賛になった三菱電機(株)のご意向なのでしょうか。川畠さんと竹下さんは今回が初対面だったそうですが、なかなか気の合った司会進行でした。

 東京オペラシティコンサートホール(次の写真)は、響きがいいといわれている紀尾井ホールと同様に内装に総天然木が使用されております。客席は1600席余りと紀尾井ホールの2倍以上ありますが、やはり響きのいいホールでした。紀尾井ホールにはない、スイスのクーン社製のパイプオルガンが舞台後方の正面2階席に設置されております。いつもの川畠さんのコンサートのように2階席までほぼ満席でした。それに今回特筆すべきことは、1階席中央横通路に面した前面の開いている座席に、盲導犬を連れたお客様が並んでいたことです。10匹程の盲導犬達は伏せをして大人しくコンサートを聴いておりました。

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 今回のプログラムは小品中心で、次のとおりでした。

タルティーニ: 悪魔のトリル
シューベルト: アヴェ・マリア
シャミナード: スペイン風セレナーデ
モシュコフスキー: ギターレ
パガニーニ: カンタービレ
パガニーニ: ラ・カンパネラ

   ―― 休 憩 ――

グノー: アヴェ・マリア
リムスキー=コルサコフ: 熊蜂の飛行
ドヴォルザーク: スラブ舞曲 第2番
ハチャトゥリアン: 剣の舞
カッチーニ: アヴェ・マリア
モンティ: チャルダッシュ

   ―― アンコール ――

ショパン: ノクターン
ディニーク: ひばり
メンデルスゾーン: 歌の翼に

 オープニングの曲は小品とはいえ約15分とやや長いものです。しかし「悪魔のトリル」という曲名から何かを連想させるように、この曲には面白い裏話があるそうです。舞台で川畠さんが説明して下さいましたが、プログラムの彼直筆の曲目解説から引用すると次のとおりです。なかなかの名文です。

 時はバロック時代、演奏家に創作力とアドリブの能力がもとめられていた時代に生きた、若き名ヴァイオリニストで作曲者のタルティーニは、ある夜ヴァイオリンを弾く悪魔の夢を見る。夢の中で悪魔が彼に聴かせたものは、この世のものとは思えない見事なトリルの曲で、感動のうちに夢から覚めたタルティーニは、すぐにそれを楽譜に書きとめた。それがこの「悪魔のトリル」である。出だしのフレーズも、聴く者の心を惑わすように美しいが、やはりその後に続く、カデンツァを含む中間部での華麗な超絶技巧は圧巻だろう。

 川畠さんは来月4月にドイツのベルリンで9枚目のCDのレコーディングをするそうです。ベスト盤を創るのだそうですが、選んだ全曲目を再度演奏し、これまでの成長のすべてを注ぎ込むのだとのことです。完成するのが楽しみです。レコーディングで困るのは、雑音排除のため冷暖房がないので、とても寒かったり暑かったりすることだそうです。来月のベルリンはまあまあではないかと予想されていましたが、ベルリン在住の山口さんによれば時として分からないとのことでした。

 後半では川畠さんと山口さんはカジュアルなシャツに着替えて来ました。さらにタップシューズも履いていたらしく、「剣の舞」では途中突然タップを踏んだりしていました。彼曰くこのパフォーマンスは世界初だそうです。また、川畠さんは、小品を弾くとその国、その時代にタイムスリップし不思議な気分になるとおっしゃっていました。また、10数年間使用中のヴァイオリンは1770年製(ベートーベンの誕生年、多分ストラディバリウスでしょう)でもう身体の一部のようなものだそうです。そういいながら、アンコールを今回はやや少な目の3曲程弾いて下さいました。

 最後に付け加えますが、チャリティコンサートですから収益金の半分は小児がんのために寄付されるそうです。実に素晴らしいことですね。また、会場の好意によりホワイエで、後援の毎日新聞社と協力の(財)がんの子供を守る会がそれぞれ募金活動を行っておりました。川畠さんの尊敬されるところは、ご自身が視力障害を乗り越えられたことに加えて、それだからこそか今回のようなチャリティ活動に本当に快く積極的に取り組んでおられることだと思います。次回は5月10日(土曜)に同じ会場で黒柳徹子さんの司会により行われる「川畠成道グランドファミリーコンサート2008」です。

  • 10年目 原点に還る コンサート

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コメント

 川畠成道さんの愛用しているヴァイオリンは、エムナマエさんの日記「毎日が感動(2008/5/18)」によれば、ガダニーニという名器だそうです。ストラディバリウスで有名なストラディバリの弟子であったガダニーニ一族が製作したもののようです。ガダニーニは音量が大きく、音質も良いと言われ、演奏会用のヴァイオリンに向いているそうです。

投稿: Kirk | 2008年10月14日 (火) 午前 03時28分

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