川畠成道の“四季”(デビュー10周年コンサートツアー東京特別公演)を聴いて(そして東京大飯店での食事)
サントリーホールで行われた、「川畠成道の“四季”」を聴いて参りました。デビュー10周年コンサートツアー東京特別公演、思い出のサントリーホールで仲間たちと共に…、日本ユニシスpresentsと、いろいろなサブタイトルが付いている想い入れの深い公演のようです。2,000席余りもある大ホールがほぼ満席で、相変わらずの人気の高さでした。成道さんのコンサートは女性のお客様が多いのですが、今回はプログラムに弦楽アンサンブルも含まれていることからか、男性も結構おられました。プログラムは次のとおりです。
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1
タイスの瞑想曲
J.マスネ(1842-1912)
2
スペイン舞曲第1番 オペラ“はかなき人生”より
M.ファリャ(1826-1946)
3
歌の翼に
F.メンデルスゾーン(1809-1847)
4
チャルダッシュ
V.モンティ(1868-1922)
5
アヴェ・マリア
C.グノー(1818-1893)
6
光にむかって
服部隆之
―― 休 憩 ――
7
ヴァイオリン協奏曲集
「和声と創意の試み」Op.8より「四季」
A.ヴィヴァルディ(1678-1741)
―― アンコール ――
「四季」 「冬」 第2楽章
「四季」 「冬」 第1楽章
アリア
J.S.バッハ(1685-1750)
前半はピアノの小倉貴久子さんと2人での演奏でした。成道さんのMCによれば、10年前(1998年)の3月にここサントリーホールでデビューしたそうで、思い出一杯という感じでした。特に、グノーのアヴェ・マリアは10年間支えてくれた曲だそうで、演奏に気持ちがこもっていたようでした。透きとおって、透明で、綺麗で、美しく、泣ける音を今回も堪能いたしました。
後半は、ヴァイオリンの田野倉雅秋さんをコンサートマスターとする、12人の仲間との弦楽アンサンブルでした。ヴァイオリンが6人、ビオラが2人、チェロが2人、コントラバスが1人、そしてチェンバロが1人(小倉さん)という構成でした。いつものように最後のアンコールでは気前よく何曲も演奏してくださいました。「四季」の「冬」から2楽章、そしてバッハのアリアが合奏されました。後で分かったのですが、成道さんの演奏するアリアは、「G線上のアリア」ではなく原曲どおりのA線上の「アリア」なんだそうです。ホワイエ(ロビー)では成道さんの最新CDアルバム「ザ・ベスト」を販売しておりましたので、早速購入いたしました。
とても幸せな気持ちで少し早目の夕食を楽しむつもりで、新宿5丁目の東京大飯店に向かいました。ここは創業50年の老舗で、今年5月にリニューアルオープンしました。以前からよく利用しておりましたが、スタンプカードもポイントカードに変わり、店内も半個室風のテーブルになりモダンな雰囲気になっておりました。しかし、確か宴会個室用のフロアも含め3フロア分あった店内が、3階の1フロアになり事実上縮小したように感じられました。レストラン以外のフロアは居酒屋等のテナントに賃貸されたようで、事業の重点がやや不動産業にシフトしたようです。したがって、ビル入口には若い人達がかなりたむろしており、少し入りにくくなったかなという印象でした。もちろん食事は美味しかったです。
- 10年の 歴史が生きる コンサート
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