国立新美術館で「加山又造展」を観て
東京・六本木にある国立新美術館で、「加山又造展」を観て参りました。会期(1月21日(水曜)~3月2日(月曜))の中頃でもあり、またいつものように金曜日の夜(午後8時まで開館)に訪れましたので、ゆったりと鑑賞することができました。この美術館に往くのは2回目です。前回はすでに2年前、「大回顧展モネ」を開催している時で、直結している地下鉄千代田線の乃木坂駅から容易に入館できました。今回は都営地下鉄大江戸線の六本木駅から少し歩くことになりました。東京ミッドタウン前の出口から出て外苑東通りを横断すると、左手に××美術館通りという道があったのでそれを歩くことにしました。美術館の建物がすぐには観えないので若干不安になりますが、間もなく波打ったガラスのファサード(外観)が現れホットしました。
展示は美術館最大の空間である企画展示室1Eを使用しておりました。入場後はいつものように音声ガイドプログラムを借用しました。ハンドセット型の装置を使って、目と耳で沢山の本当に美しい美術品をゆっくり鑑賞することができました。100点を超える展示品は、次の6章に分類されておりました。それぞれの解説は加山又造展のホームページにあります。
第1章 動物たち、あるいは生きる悲しみ――様式化の試み
第2章 時間と空間を越えて――無限の宇宙を求めて
第3章 線描の裸婦たち――永遠のエロティシズム
第4章 花鳥画の世界――「いのち」のかたち
第5章 水墨画――色彩を超えた色
第6章 生活の中に生きる「美」
第4章の「花鳥画の世界」に分類されるのでしょうが、エントランスに展示してある実に巨大な「雪」「月」「花」の三部作にまず圧倒されてしまいました。この作品は、東京国立近代美術館に依頼され8年の歳月をかけて完成させたものだそうです。日本画を超えた絵画、そして水墨画にとどまらず、版画、陶器、アクセサリー、着物、羽子板、さらには祇園祭山鉾のデザインまでに加山の作品群は及んでおります。まさに美の巨人、縦横無尽の画家といえるのでしょう。
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