最近観た映画(2011年5月#4:阪急電車 片道15分の奇跡)
【阪急電車 片道15分の奇跡】
高知県生まれの有川 浩(ひろ:女性)が著した、ベストセラー小説「阪急電車」を原作にした映画だそうです。阪急電鉄今津線の(阪急)宝塚駅から西宮北口までの8駅を舞台にした、オムニバス風の作品です。人それぞれが普通に出会いそうな悩みを、電車内での人々の出会いにより乗り越えていくという心温まる物語です。ところで、今津線途中駅の名前は、東京人にはなかなか読みにくいものですね。
職場の後輩に婚約者を寝盗られたOL(中谷 美紀)、犬を飼いたがる孫娘をいつも預かっている一人暮らしの老婦人(宮本 信子)、恋人のDVに悩む女子学生(戸田 恵梨香)、お金持ちのおばちゃん達との付合いに辟易する普通の主婦(南 果歩)、お洒落な大学(関学か)に馴染めない地方出身の男女学生、社会人と付合いながら進学を目指す女子高校生等が登場人物です。
助演ですが、宮本 信子の演技が目立っていました。徳島市を舞台にした、さだ まさし原作の映画「眉山」での演技(やはり助演、主演は松嶋 奈々子)も秀逸でしたが、この作品でも光っていました。亡くなったご主人伊丹 十三が制作・監督した映画「マルサの女」の演技も良かったと思いますが、今回は熟練の域に達したようです。何と彼女は小生と同郷の北海道出身でした。
- ありふれた 話で綴る 感動譜
阪急電車 (幻冬舎文庫) (文庫) / 有川浩 |
眉山 (幻冬舎文庫)
著者:さだ まさし |
眉山-びざん- [DVD]
販売元:ポニーキャニオン |
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コメント
トラックバックして下さった「シネマ親父」さんによると、阪急電鉄車両の色はマルーン色というものだそうです。マロン(栗やマロニエの実)に由来する色とのことです。日本語でいうと、栗色でしょうか。檜皮色 (ひわだいろ)といういい方もあるようです。古い日本家屋には檜皮葺(ひわだぶき)の屋根があります。阪急マルーンは少々黒系の強いこげ茶色だそうです。
投稿: Kirk | 2011年6月 2日 (木) 午前 08時07分
阪急今津線というのはいろいろ歴史・経緯のある路線のようです。
元々は(阪急)宝塚から(阪神)今津まで直通運転していたようです。そのため西宮北口駅では阪急本線と交差するのですが、これが世界でも珍しい平面交差(ダイヤモンドクロス)だったそうです。
今は西宮北口で南北に分断されていて、南側を通称今津南線、北側を通称今津北線と呼んでいるようです。本件映画は今津北線に関するものですね。
それにしても阪急電鉄車両のあのこげ茶色というかチョコレート色というのはもう骨董品ですね。昔の国鉄(今のJR)でもこういう色が使われていたという記憶があります。
投稿: Kirk | 2011年5月27日 (金) 午前 06時17分