最近観た映画(2011年8月#4:一枚のハガキ)
99歳の新藤兼人監督の最新作品です。ご自身の戦争体験を基に脚本を書き、監督しました。新藤監督最後の作品とも言われています。
戦時下に、徴兵されたがくじ運(4%)だけで生き残った中年兵(豊川悦司)と財力と世渡りの巧さによりっ徴兵されなかった村の顔役(大杉漣)。夫が徴兵され戦死し、さらに再婚した夫の弟まで戦死してしまった妻(大竹しのぶ)。これら3人の主要登場人物が最後に絡み合うところがクライマックスです。
豊悦の抑えた演技、大竹しのぶのやや過剰なパフォーマンス、そして大杉漣のコミカルなアクションが上手く演出されていました。戦争の狂気と不条理に振り回される普通の人々を描き、それでも希望を見い出していくところが新藤監督からのメッセージでしょうか。
- 戦争への 怒りを抑えた 日本人
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