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2011年9月の13件の記事

2011年9月30日 (金)

最近観た映画(2011年9月#13:ハウスメイド)

 韓国の作品で、お色気のある、サスペンス・ホラー映画でした。妙な話ですが、韓国流のエロチックは若干我国流とは違うかなと思いました。

 作品中では、クラシック音楽が多用されております。富豪一家は、オペラ音楽を聴き、主人は毎朝見事にピアノを弾きます。これらは、本作に重厚さを与えているように感じました。意趣返しのラストシーンは、おどろおどろしいものでした。

 実は、本作品は韓国映画傑作の一つ、故キム・ギョン監督の「下女」のリメークなのだそうです。

  • お色気と サスペンスには 相性が

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2011年9月27日 (火)

最近観た映画(2011年9月#12:4デイズ)

 初めて銀座・旧三原橋の地下にある銀座シネパトスに参りました。存外いい劇場でした。さて、本作品は、宣伝の割には、やや内容が 平板であるような気がしました。

 また、イスラム教を敵にしているようなところ、過激な拷問シーン、小型核爆弾の扱い等々、確かに問題作ではありました。米国ではカットされたというラストシーンもやや凡庸か・・・。

  • イスラムの 理解なくして 平和なし

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2011年9月22日 (木)

最近観た映画(2011年9月#11:パレルモ・シューティング)

 本作品は、少し前に観た「ツリー・オブ・ライフ」と同様に、欧州の宗教観を考えられさせるものでした。シューティングとは、射撃ではなく写真撮影のことでした。写真に撮るということは、現実を捉えるのですが、目に観える以上のものをつかまえてしまうことがあります。何かそんなようなことも考えてしまいました。

 でも、この映画は私にはやや訴求力が弱く、吉祥寺で21時からの回を観たためか、鑑賞前に鰻の白焼きをお酒付きで食したためか、後半戦はかなり休息してしまいました。

  • 欧州の 宗教観を 考える

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2011年9月20日 (火)

最近観た映画(2011年9月#10:女と銃と荒野の麺屋)

 北京オリンピックの開閉会式の演出を担当した、中国映画界の巨匠チャン・イーモウ(張芸謀)が2009年に監督した作品です。昔観て頭から離れなくなった、米国のコーエン兄弟監督のデビュー作「ブラッド・シンプル」(1984年)をリメークしたものとのことです。昨年ハリウッドでリメークされた「トゥルー・グリッド」もコーエン兄弟の代表作らしいです。今年観た「トゥルー・グリッド」は感動的な作品でし た。

 翻案された本作品では、舞台を米国テキサス州から中国西部の荒野に移し、時代劇に仕立てています。中国語の原題は「三槍拍案驚奇(サン チァン パイ アン ジン チ)」ですが、英語では"A Woman, A Gun and A Noodle Shop"でした。日本語のタイトルは英語からとっていますね。

 映像はとても印象的でしたが、演出はやや京劇風でもあり、やたらに奇声や大音響が使用されており、残念ながらサスペンスがドタバタ喜劇風にも観えました。敵・味方が入れ替わる、不安に満ちたサスペンスはもう少し静かに話を進めた方がいいような気がしまし た。

  • 大袈裟な 京劇風の 立回り

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2011年9月19日 (月)

最近観た映画(2011年9月#9:探偵はBARにいる)

 巷の批評と違って、とても面白い作品だと思いました。筆者の故郷でもある札幌を舞台に、次々とお馴染みの場所で、敵・味方が入れ替わる、スリルある探偵アクション映画になっていました。札幌でシリーズ11作品を書いた東 直巳の小説が原作です。

 主役の大泉 洋と松田龍平のコンビがとてもいい組合せになっていました。TVドラマ、そして映画の「相棒」を作った制作陣が係わっただけありそうです。本作の大泉 洋も相棒の水谷 豊もいずれも北海道出身なのは奇遇でした。

 脇を固める俳優陣もなかなかのもので、西田敏行、小雪、竹下景子、高嶋政伸等、多彩な人選でした。最近離婚騒ぎでも有名になった高島政伸が怖いヤクザ役を演じていました。NHKの大河ドラマ「秀吉」では、彼が秀吉役の竹中直人と一緒に秀長役を演じていたのを思い出しました。彼にはややコミカルな役の方が似合うような気がしました。

 新千歳空港からのフライトの待ち時間に、恵庭のシネコンで拝見しました。北海道で観たのも良かったのかもしれません。

  • 札幌の 雪景色には 郷愁が

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2011年9月16日 (金)

最近観た映画(2011年9月#8:ヒマラヤ 運命の山)

 ドイツの映画で、原題は「ナンガ・パルバート(NANGA PARBAT)」です。標高8125mのナンガ・パルバートのルパール壁を初登頂したラインホルト・メスナーの実話を映画化した作品です。メスナーが全面的に映画制作に協力し、素晴らしい山の映像が撮られております。

 ルパール壁は4500mの断崖で、アイガー北壁の3倍の高さとのことです。メスナーは1970年に弟ギュンターと一緒に初登頂を果たしますが、下山途中に弟を雪崩で失います。1978年にメスナーは改めてルパール壁を単独登頂し、都合10回にわたり弟の遺体を捜し続けました。

 日本語のタイトルは、日本では大衆には知られていない山の名前を避け、平易にしたものと思われます。

  • 極限に 挑む登山家 精神力

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2011年9月13日 (火)

最近観た映画(2011年9月#7:ミケランジェロの暗号)

 オーストリアの映画で、ドイツ語の原題は"Mein Bester Feind"(私の仇敵)というようです。とても風刺の効いた、面白いサスペンス映画でした。

 ナチス体制下で、オーストリアのウィーンでもユダヤ人の収容所送りが始まります。ユダヤ家族の中で一緒に育てられた非ユダヤ人が戦争中にナチになって、ユダヤ息子を捕らえます。ヒトラーがムッソリーニに贈りたいというミケランジェロ直筆のデッサンを探します。

 乗っていた飛行機の墜落により、攻守ところを変え、歯車を逆回転させます。風刺の効いた演出に笑わされます。結局財産はすべて非ユダヤ人に取られますが、最後にまたドンデン返しが起こります。兄弟のような仇敵間での攻守交替ということで、原題の方が意味が通ると思いました。

  • ユーモアを 厳しい時代に 忘れない

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2011年9月12日 (月)

最近観た映画(2011年9月#6:ハンナ)

 最初から最後まで、画面を誰かが走り回っているような印象でした。戦う遺伝子を組み込まれ、戦う訓練を受けた、ロボットのような美少女が主人公です。フィンランド、モロッコ、スペイン、ドイツと舞台が巡ります。最後の決戦の舞台は東独ライプチヒの古びた街並です。打ち捨てられた遊園地でのアクションがラストシーンになります。

  • 美少女の アクションに 気を惹かれ

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2011年9月 9日 (金)

最近観た映画(2011年9月#5:未来を生きる子供達へ)

 デンマークとスウェーデンの合作の映画で、デンマーク語の原題は"Haevnen"、英語のタイトルは"In a Better World"のようです。米国アカデミー最優秀外国映画賞を受賞しているだけあって、結構考えさせられるいい作品だと思いました。

 アフリカ(ケニヤ)の医療キャンプ、そして北欧(デンマーク)の小さな町とそこにある学校が主な舞台です。アフリカでは、賭けのために妊婦の腹を切り裂くビッグボーイと呼ばれる悪人達がいます。学校では、例のごとく、体の大きないじめっ子がいます。世界中に普遍的にある問題が扱われています。これらの家族に背景には、ガンで亡くなった母親や夫の不倫で別居状態の両親の問題がありま す。

 力には力で対抗するのか、非暴力で対抗するのか、難しい課題を観客に投げ付けます。最後には、何者も許す深い愛ですべてを乗り越えるように描かれています。

  • 紛争も ガンも不倫も いじめもあるよ

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2011年9月 8日 (木)

最近観た映画(2011年9月#4:監督失格)

 余り期待していなっかったのですけれども、正直に言って面白かったと思います。監督・平野勝之が、愛する女優・林由美香を撮った1996年から2005年までの映像と、昨年撮った由美香の母の映像を編集し、制作した作品です。

 15年間にわたる映像のため、カメラが昔の精度のものから最新のハイビジョンのものまで使われていて、映像がバラバラ、チグハグなのですが、そこが歴史を感じさせてまたいいのかと思いました。映像の説明をするテロップがなかなか考えられていて、ユーモアもあり面白いものでした。

 物語は、観客から観れば他人の話なのですが、いつの間にかなぜか自分のことのように思えてくるのが不思議でした。

  • 懸命に 仕事に恋に 生きましょう

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2011年9月 6日 (火)

最近観た映画(2011年9月#3:ライフ いのちをつなぐ物語)

 英国BBCが撮影した映像が真に美しく、迫力のある作品でした。空中を飛ぶワシ、素早く走る小さなネズミ、切り取った葉を運ぶアリ達等々、いったいどうやって撮ったのかと思うような場面ばかりでした。きっと撮影技術と根気・根性の賜物なんだと思います。

 ただし、大人1,800円で85分間の上映では、少し高いかなとい う感じでした。

  • 地球上 受け継がれるのは 命かな

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2011年9月 5日 (月)

最近観た映画(2011年9月#2:シャンハイ)

 太平洋戦争開戦前夜、つまり真珠湾奇襲攻撃の直前に上海租界で暗躍するスパイ達を描いた作品です。ハリウッドの上海租界の セットがとても素敵だと感じました。

 当然ながら、英国の新聞記者に扮した米国スパイ(諜報員)、日本軍のスパイ、独軍のスパイ、中国マフィア等が入り乱れます。それにしても日本軍はこんなにも中国人を虫けらのように殺したのかと思いました。

 非情な役柄の日本軍スパイ(渡辺 謙)が止めをさされなかったことで、真珠湾奇襲後米国スパイ(ジョン・キューザック)と一緒に乗船して逃げようとする中国マフィアの女(コン・リー) を見逃します。命を助けられたことで、非情の男の情が呼び覚まされたのでしょうか。

 いずれにしても、観る価値がある作品ではありました。

  • 出来のいい セットで燃える 上海が

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2011年9月 2日 (金)

最近観た映画(2011年9月#1:日輪の遺産)

 直木賞作家・浅田次郎著の「日輪の遺産」を原作とする作品でした。原作は文庫本でも500頁を超える大作です。したがって、すべてを映画 化するのは不可能と思われます。

 そのためか、映画では日本側の物語、特に20人の少女達の描写に焦点が当てられています。週刊文春のChinema Chartで映画評論家のおすぎが言うように、原作の意図を充分には汲み取れていないようです。

  • ありそうな 話にみせる 浅田流

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