最近観た映画(2011年12月#2:孔子の教え)
孔子が生きた時代、紀元前5世紀の中国・春秋戦国時代、孔子の生まれた魯(ろ)の国そして周りの諸国の様子がよく描かれていました。孔子は戦や力ではなく、教育によって国を治め、民を幸せにしようとします。いわゆる五常の徳「仁義礼智信」です。しかし、戦略家の弟子も育て、隣国との戦争にも、戦略・戦術を駆使し勝利する実践家でもありました。
魯の国を支配する三桓(さんかん)に国外追放され、諸国を放浪することになります。弟子達が自発的に沢山の竹簡を荷車に載せ、付いて参ります。諸国で歓待されたり、虐待されたりしますが、10数年後に魯国に帰ることを許されます。しかし、帰国後は政治はやらず、学問を修めることに集中します。孔子の先生が老子だったのですね。
韓国や日本でよく広まった孔子の教え、論語・儒教は、本家の中国では忘れ去られたようでした。しかしながら、現代中国でこのような映画が作られるようになったのは少し驚きでした。最近は経済と軍事一本やりで、道徳的なことが忘れ去られていると思いましたが、その重要性を再発見し始めたのかもしれません。本作は、中国の胡玫(フーメイ)女流監督の作品です。
- 道徳は 人を人らしく するものか
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