最近観た映画(2012年1月#12:果てなき路)
79歳のモンテ・ヘルマン監督が21年間の沈黙を破って制作した長編だそうです。映画づくりそのものを主題にしたフィルム・ノワールとのことです。フィルム・ノワールとは主に米国で作られた暗い雰囲気の犯罪映画です。フィルム・ノワールでは主人公を破滅に誘う運命の女性(ファム・ファタール)が必ず登場するのだそうです。
本作品では、主人公は新進監督ミッチェル・ヘイブン(タイ・ラニアン)ですが。ファム・ファクタールはローレル・グラハム(シャニン・ソサモン)で、映画の中の映画ではヒロインのヴェルマ役です。もうここからして理解するのが難しい映画だということがお分かりになると思います。
実際の事件を題材にしているそうですが、まずは刑務所らしき場所の中でパソコンで映画を観ている場面から始まります。現実の犯罪、制作中の映画、そして映画制作の話、これら3者が相まって進行するため、頭がだんだん混乱してきます。最後になぜ刑務所の場面でこの映画がスタートしたのかが分かる仕組みになっています。
原題は"Road to Nowhere"ですので、「果てなき路」というより「行き場のない路」あるいは「行き止まりの路」の方が映画の趣旨に近いような気がしました。
- 混乱を 呼ぶ 難解な 犯罪劇
| 固定リンク
「映画・テレビ(2012年)」カテゴリの記事
- 最近観た映画(2012年12月#10:おだやかな日常)(2012.12.26)
- 最近観た映画(2012年12月#9:レ・ミゼラブル)(2012.12.22)
コメント