最近観た映画(2012年1月#4:灼熱の魂)
カナダとフランスの合作映画でした。最初の舞台はカナダのケベックらしいところで始まります。亡くなった母親の遺言により、双子の姉弟は父親と兄を探すことになります。そして、舞台は母親の生まれ育った中東のある国へ移ります。はっきりは描かれていませんが、この中東のある国はレバノンらしいということです。
最初は姉単独で、そして弟も加わり、中東での民族と宗教をめぐる内戦に巻き込まれた母親の足跡をたどっていきます。時折母親のフラッシュバックにも似た回顧の映像が挿入され、過酷な内戦の情況を描きます。最後にまた舞台はカナダへと舞い戻り、そこで父と兄とは誰かが分かります。まるでギリシャ悲劇のような恐るべき運命に観客は心を震わせます。
原題は"Incendies"といいますが、英語でも仏語でもなさそうです。原作本の著者がレバノン出身とのことですから、レバノン語でしょうか。想像するに、紛争、事変、軍事衝突、内戦等の意味だと思います。
- 衝撃の ラストも受け入れ 明日へ向かう
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