最近観た映画(2012年1月#10:マイウェイ 12,000キロの真実)
「シュリ」で知られるカン・ジェギュ監督が制作した韓国映画です。25億円の制作費をかけ、アジアからヨーロッパまで240日間にも及ぶ長期ロケをした作品だけあって、スケールの大きい臨場感あふれる映画になっていました。
第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦で連合軍に捕虜となったドイツ兵の中に日本人がいたという事実に触発されて創られた映画だそうです。日本統治下のソウルで出会った日本人・長谷川辰雄(オダギリジョー)とキム・ジュンシュク(チャン・ドンゴン)の二人が主人公です。マラソンのライバルであり、日本軍での上官・部下で、シベリア抑留後に共にソ連軍として戦い、ついにはドイツ軍として戦います。その中での二人の友情の変化が描かれています。冒頭のシーンの続きが最後にまた現れ完結しますが、そこに監督の願いがあるように思いました。
金をかけただけあって、セットとVFXが最高でした。ノモンハン事変、シベリアでの強制労働、ソ連領内での対独戦、そしてノルマンディー上陸作戦、いずれも素晴らしいもので、観客もそこにいるような錯覚を何度も受けました。筆者も何回か爆弾や手榴弾で死んでしまいました。ノルマンディー上空でB29が落とした爆弾を追い越して落下するシーンは新鮮でした。
- 戦いの 中で 育む 真の友
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