最近観た映画(2012年2月#12:メランコリア)
壮大な交響詩的音楽(ワーグナー作曲の楽劇「トリスタンとイゾルデ」らしい)にのせて、超スローモーションの神秘的で美しいVFX映像で始まる映画でした。何かまがまがしいことが起きる世紀末を予感させるのに充分なものでした。デンマーク出身の鬼才ラース・フォン・トリアーが脚本と監督を掛持ちしており、デンマーク・スウェーデン・フランス・ドイツ・イタリア5ヶ国の合作でした。主演のキルスティン・ダンストは本作品で第64回カンヌ国際映画祭(2011年)主演女優賞を受賞しています。
第1部は妹のジャスティン(キルスティン・ダンスト)を、第2部は姉のクレア(シャルロット・ゲンズブール)を中心にして描かれています。ゴルフコース18ホール付きの豪邸(姉クレア夫妻の家)で行われるジャスティンの結婚披露宴から本編が始まります。やや神経症のジャスティンとその母親、皮肉屋のジャスティンの上司等が入り乱れて、混乱のままお開きになります。惑星メランコリアがさそり座の方から静かに地球に近づきます。7週間後いよいよメランコリアと地球の衝突が避けられなくなると、ジャステインが落ち着き、逆にクレアが取り乱します。世紀末の迎え方はいろいろです。そして、いよいよ…。
メランコリア(Melancholia)とは、英語では「うつ(状態)」や「うつ病」のことを意味するらしいです。古いギリシア語では「黒い体液?」を意味するそうです。
- 世紀末 いつ来たりても 驚かず
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