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2012年2月24日 (金)

最近観た映画(2012年2月#16:汽車はふたたび故郷へ)

 グルジアの名匠オタール・イオセリアーニが昨年制作した、フランスとグルジアの合作の映画です。巨匠の制作した作品だけあって、映画通の方々からの評価はとても高いものがあったようです。映画制作に係わっている人達にはよく理解できるのでしょうが、素人の私にはスムーズに理解できないところもありました。ただ、2時間を超える映画ですが、何か時がゆっくりと流れるような心地よさについては、分かるところがありました。

 旧ソ連の支配下にあったグルジアで幸せな少年時代を送ったニコ(ダト・タリエラシュヴィリ、イオセリアーニ監督の孫)は、希望どおり映画監督になります。しかし、旧ソ連の体制下では検閲が厳しく自由な映画作りができません。ついに、フランスに脱出することになります。しかし、フランスでも映画制作資本の論理に振り回され、やはり自由に映画制作がせきません。それで、黒人の謎の金魚に誘われるようにして故郷グルジアに帰ります。

 原題は"Chantrapas"で、フランス語から生まれたロシア語らしく、「役立たず」や「除外された人」という意味だそうです。本作の主人公を指しているらしいのですが、監督は自伝を作ったようですから、自分自身のことを謙遜していっているのでしょうか。

  • それぞれに クリエイティブの 苦しみかな

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