最近観た映画(2012年2月#7:人生はビギナーズ)
世界的なグラフィック・デザイナーとして知られるマイク・ミルズが脚本・監督した作品です。彼の父親の実話に基づくパーソナルな映画です。父親は45年間連れ添った妻に先立たれた後、75歳にして「同性愛者として残りの人生を楽しみたいんだ」とカミングアウトし、周囲の戸惑いとは裏腹に、自由気ままに人生を愉しみ、そしてその衝撃的な告白から5年後にこの世を去ったそうです。
主人公オリバー役にユアン・マグレガーを、父親ハル役にクリストファー・プラマーを配しましたが、ミルズ監督からそれぞれ手紙で出演依頼をしたとのことです。若い男の恋人を作るなど、父親の自由な最後の姿を観て、内気なオリバーは何か前向きなものを感じます。友達が連れ出したパーティで似た者同士のアナ(メラニー・ロラン)に会い、強く惹かれ合います。すれ違いも起きますが、オリバーは積極的に生きようと決めます。
父親から引き継いだ犬アーサー(コスモ)が吹出しでセリフを言い、なかなかの好演でした。原題は単に"Beginners"で、犬も含めてNevert too late to begin(始めるのに決して遅いことはない)という意味でしょうか。なお、クリストファー・プラマーは、今年のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされています。
- 初めての ことにも 恐れず 挑戦を
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