最近観た映画(2012年3月#4:麒麟の翼 ~劇場版・新参者~)
翼を有した麒麟像が日本橋の欄干の中央にあることは知らなかったです。しかも、日本の道路の基点のここから全国に飛んで行くことを象徴しているなんて…。この映画で東京の名物を一つ発見しました。それにしても「麒麟」という漢字はややこしいですね。「鹿」偏ですから、鹿に関係あるのでしょうか。辞典によれば、「麒麟」は中国の想像上の動物ですが、「麒」が雄で「麟」が雌だそうです。アフリカにいる動物、ジラフまたはキリンにもこの字を当てています。中国には「馬」偏の「騏驎(きりん)」もあるようで、よく走る優れた馬でまだらの馬のことらしいです。
さて、本作のことですが、残念ながらしっかり構成・演出されたTV刑事ドラマの域を超えないものと思われます。外国映画と比べて筋が分かりやすいのは、良いところでもありますが、やや魅力に欠けるところでもあります。だからといって面白くないとか楽しくないとかいうことではありません。充分に娯楽として楽しむことができました。学校でのいじめという、陰湿だが余り大きく取り上げられない出来事を中心にすえて、企業、家庭、地域社会そして教育に関するいろいろなテーマを扱っています。東野圭吾の原作らしく、広がりのある構想の中で人情味あふれる話が展開されております。やや説教じみているところがあるのがいただけませんが…。
主役を演じられる人が何人もいそうな、豪華俳優陣を起用して、楽しめるまた心に残る映画になっていると思います。
- 真実に 向き合うことの 大切さ
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