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2012年4月16日 (月)

最近観た映画(2012年4月#9:オレンジと太陽)

 「オレンジと太陽」とはオーストラリアのことです。英国では1970年頃まで貧困のため施設に入っていた10歳にも満たない児童達を、オレンジと太陽の恵まれた国へ往こうと偽って、密かにかつ強制的にオーストラリアに移民させていました。本作は、この「強制児童移民」の事実を明らかにした実在の女性マーガレット・ハンフリーズの実話を基にしたものです。ハンフリーズの著作に「からのゆりかご~大英帝国の迷い子たち~(Empty Cradles)」があり、これが原作となるようです。映画の原題もそのものずばり"Oranges and Sunshine"です。

 英国のドキュメンタリー巨匠ケン・ローチ(「ルート・アイリッシュ」の監督)の息子ジム・ローチが監督しました。オーストラリアのロケもあるため、英・豪合作の作品になっています。主人公のマーガレットには、「戦火の馬」で 主人公アルバートのお母さん役をやったエミリー・ワトソンを配しています。彼女の演技は、派手さはないのですが、渋く説得力のあるものでした。

 映画の中にも出てきますが、マーガレットは英国政府や教会関係者からの脅しともとれる中止要請にも負けず、豪州に渡った子供達の家族を捜し出す活動を続けました。そしてついに、2009年10月にオーストラリア首相が、2010年2月に英国首相が、それぞれ事実を認め、正式に謝罪しました。

  • 事実なら 認め 謝る 英文化

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