最近観た映画(2012年6月#1:私が、生きる肌)
英語だとセンシャル(sensual)とでもいうのでしょうか、とても官能的な映画でした。しかも、医学を絡めた、サスペンス・ホラー・バイオレンスムービーにもなっています。しかしながら、決してエロ・グロ的に下品ではなく、映像は充分に美しいと思いました。
スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督(兼脚本)が、ティエリ・ジョンケの小説「蜘蛛の微笑」を基に製作した作品だそうです。どうしたらこのように人間の深層の感情を表に引き出しながら、それでいてストーリーはスムーズに展開していくのか、不思議に思いました。原題は"La piel que habito"、英題では"The Skin I Live"で、英題と邦題は直訳のようです。
皮膚移植に関しては天才形成外科医のロベル・レガル(アントニオ・バンデラス)の家には、謎の美女ベラ・クルス(エレナ・アヤナ)が幽閉されています。彼女はだれなのか、なぜ彼女はここに閉じ込められているのか、何の目的で皮膚移植を研究しているのか、謎が謎を呼びますが、回想シーンも含めて段々と真相が明らかになっていきます。エレナの美しい体を張った演技は見物でした。
- 美しい 女の肌は 生きる糧
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