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2012年6月 8日 (金)

最近観た映画(2012年6月#3:ジェーン・エア)

 何度も映画化されている作品ですが、やはり最後のシーンは涙なくして観ることはできませんでした。これまでに18本の劇場版映画と9本のTV版映画が製作されているそうです。本作のジェーン・エア(ミア・ワシコウスカ)が一番若く、原作小説の設定にも最も近いようです。1847年に刊行された英国姉妹作家による小説「ジェーン・エア」(姉・シャーロット・ブロンテ著)と「嵐が丘」(妹・エミリー・ブロンテ著)を、若かりし頃胸躍らせながら読んだのを思い出しました。

 ジェーン・エア役のミア・ワシコウスカは、一目観て素晴らしい美人ではありませんが、物語が進むにつれてだんだん素敵な女性になっていきます。逆境や不遇にも負けず、勉学も積み、女性差別がまだあった時代に一人の自立した人間として生きようとする姿に、美しさを観たのかもしれません。相手役の貴族エドワード・フェアファックス・ロチェスター役に、映画「SHAME-シェイム-」で主演したマイケル・ファスベンダーが起用されています。映画での役柄は全く違いますが、両作品における悩める男としての演技はなかなかのものでした。

 ストーリー的には、主人公ジェーン・エアが幼少期から、やや不自然な程に、不遇で逆境に置かれる訳ですが、苦しみ、悲しみ、もがきながらも、それらを敢然と乗り越えて参ります。このジェーン・エアの強さには、思わず感動を覚えます。19世紀前半、電気もなくランプの明かりで暮らす、丘の上にある石造りのお城のような邸宅で起きる、階級社会における田舎のさまざまな出来事は夢の中のことのようにも思えました。

 監督は、父親が日本人である日系米国人のキャリー・ジョージ・フクナガです。英米2ヶ国による合作作品で、原題はもちろん"Jane Eyre"です。

  • 悲しみが 募るほどにも 喜びも

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