最近観た映画(2012年6月#5:11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち)
1970年(昭和45年)11月25日のあの日、三島由紀夫(本名:平岡公威(きみたけ))が防衛庁市ヶ谷駐屯地(現在は防衛省)のバルコニーで何を訴えていたのでしょうか。それがやっと分かりました。
自衛隊は憲法違反の存在なのに、憲法改正をしようとせず憲法を守っている。10.21世界反戦デーの時に治安出動すれば改憲のチャンスもあったのだが、警察がそれらをすべて抑えてしまった。武士、モノノフなのに、このことに気付いていない。武士なら立ち上がれ。天皇陛下、万歳。
こんなところでしょうか。
この頃は、日米安保条約反対、ベトナム戦争反対、全国的な学園紛争等で、世の中は騒然としていました。しかし、当時筆者は全くのノンポリの新入大学生、呑気なものでした。
三島は自衛隊に体験入隊して訓練を受け、早稲田の学生を引き取り、やはり自衛隊にて訓練を行い、ついには楯の会を創ります。最初は三島が若者たちを教育していく訳ですが、だんだん若者たちの情熱に引っ張られていき、身動きしにくくなっていったようにも思えました。
社会派の鬼才・若松孝二監督(製作・企画も兼務)の作品ですが、先月(今年5月)の第65回カンヌ国際映画祭のある視点部門でオフィシャル上映されました。
- 腹切りの 裏に潜むは 覚悟かな
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