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2012年7月の3件の記事

2012年7月17日 (火)

最近観た映画(2012年7月#7:ヘルタースケルター)

 主役りりこを任された沢尻エリカが渾身の演技を見せてくれた作品だと思います。彼女の、虚と実あるいは理想と現実を往き来する、混乱した情況とよくマッチしていて、彼女の最近の報道でさえ本作のプロモーションではないかと感じさせられる程でした。

 監督は、演出家蜷川幸雄の娘で、もはや一流の写真家である蜷川実花です。フラッシュやストロボの使い方は、写真家ならではと感じました。さらには、特に冒頭の20分間位は、まるで写真集を早送りで観ているような錯覚にとらわれました。早送り動画やスチール写真が次々と展開される画面は、普通の動画よりスピード感があって粋でした。

 「どうして神様はまず私達に若さと美しさを最初に与え、そして奪うのでしょう」という台詞が重要なモチーフとして出てきますが、若さの疾走と暴走が全編を支配しておりました。しかし、「美はどこにでもある」的な常識的な台詞もあり、少しホッとさせられます。

 沢尻エリカの体は、白人とハーフのためか、美しいと思いました。乳房をあらわにするシーンが何度かあるのですが、乳輪の大きさや乳首の形・色はとても好ましいものでした。思わずむしゃぶりつきたくなりました。全編にわたる、体を張った大胆な演技に喝采を贈ります。

 それにしても、観客はなぜ女性がほとんどなのでしょうか。エリカ人気なのか、美と女性の本質に迫る作品だからなのでしょうか。高校生から熟女までに囲まれ、ごくわずかの男性陣は肩身の狭い思いをしました。

 原作は岡崎京子の同名の漫画です。「ヘルタースケルター」とは"Helter-Skelter"のことで、「あたふたすること、狼狽、混乱」という意味だそうです。

  • 若さのみ 美ではないとの 名言も

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2012年7月13日 (金)

最近観た映画(2012年7月#6:クレージーホース・パリ 夜の宝石たち)

 昔々パリのクレージーホースに立ち寄ったことがありますが、この映画はまるで現地でショーを観ているようでした。大写しになるので、当時は後ろの方で立ち見だったことを考えると、本当に美しいショーを堪能させていただきました。

 演出、振付、衣装(余り素材は不要ですが)、メーキャップ、美術、音楽、照明等々、それぞれの持場で悩みがあり、それらを解決させながらよりよいショーを目指していくという執念を感じさせられました。特に踊りの練習は厳しいものがありました。そして、オーデションがとりわけ慎重で、各国からの美しい踊り子(ダンサー)達を厳選していきます。ここでは、顔も重要なのでしょうが、何と言っても体のライン、特にお尻がどこから観ても美しく綺麗であることが必須のようです。

 本作終盤の一連のショーは真に見物で、これぞパリという感じでした。お尻フェチの筆者は、美しい沢山のお尻に魅せられて圧倒されてしまいました。昔パリ在住の日本人が言っていましたが、皆黒いアンダーヘアーをしていますので、そういう前貼りをしているのではないかと…。監督は、ドキュメンタリーの名手フレデリック・ワイズマンで、一切の解説がなく出来事を淡々と記録した映像にはとても説得力がありました。仏米の合作で、英題は単に"Crazy Horse"です。

 久々に文化村ル・シネマに参りましたが、並行して上映されているのは「ミッドナイト・イン・パリ」で、まさにパリ一色でした。それにしても、ここでは劇場内で一切飲食ができないのはちょっと不便ですね。

  • お尻の美 魅せられて今 心はパリ

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2012年7月 3日 (火)

最近観た映画(2012年7月#1:アメイジング・スパイダーマン)

 ハリウッド映画らしく、基本的に勧善懲悪で、最終的にはハッピーエンドになる、心配なく楽しめる作品でした。子供の夢、高校生の屈託、淡いロマンス、親の謎の追及、アクションの目覚め、華麗なVFX、悪の発生、善悪の対立・戦い、大衆の支援、警察の関与と理解、最後の派手なアクション、ハッピーエンドの決着、そして次回作へのつなぎ、まさに一通りハリウッド的でした。

 前シリーズのスパイダーマンは観ていないので、物語の当初に戻って丁寧に再スタートしてくれたのは、ありがたかったと思う。キャストも一新されていて、スパイダーマンのピーター・パーカ役にアンドリュー・ガーフィールド、恋人のグウェン・ステイシーにエマ・ストーンと、若手俳優を起用しています。また、監督も若手のマーク・ウェブが抜擢されています。

 列車内での格闘アクションは、インド映画「ロボット」を彷彿させてくれました。筆者は2Dで本作を観ましたので、3Dならばアクションはもっと過激だっただろうと思いました。ところで、エンドロールのところで流れた、聴き取りにくい日本語の歌詞の歌は一体何なのでしょうか。ソニー・コロンビア・ピクチャーズが製作したので、そうなっているのでしょうか。英語の歌の方が好ましい気がしました。

  • ニューヨークの 宙を舞う華 スパイダーマン

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