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2012年11月の3件の記事

2012年11月28日 (水)

最近観た映画(2012年11月#12:人生の特等席)

 82歳のクリント・イーストウッドが久々に主演した作品でした。いまや米国文化の主要な要素になっているメジャーリーグベースボールをテーマとした映画ですが、少し日が当たらないスカウトという職業を前面に出しています。ハリウッド映画らしく、明るく、ユーモアにあふれ、苦しくても容易には投げ出さず、とにかく前向きな作品でした。ヘマをやったやつが簡単に首になって、うまくやったやつがすぐに昇進するという、いかにも米国的なエンディングで、久しぶりに米国にいるようなすっきりした気分になりました。

 老いて視力に問題が生じ、聴覚だけで勝負しようとするアトランタ・ブレーブスのスカウト・ガスに扮したイーストウッドは、老人になったダメ親父のいい味を出していました。何となく捨てられたと思っていた娘ミッキー(男の名前ですよね)(エイミー・アダムズ)が弁護士の仕事を休んで、父親に同行し、彼の眼の代わりになろうとします。その陰には、ガスの親友ピート・クライン(ジョン・グッドマン)のアドバイスがありました。ガスが昔スカウトしたピッチャーだが、肩を壊しために今はボストン・レッドソックスのスカウトをしているジョニー(ジャスティン・ティンバーレイク)とミッキーとの交流もさわやかな後味を残していました。

 イーストウッドと一緒に映画製作をしていたロバート・ロレンツが監督・製作をしています。今秋開催された第25回東京国際映画祭の特別招待作品で、公式エンディングとして上映されました。原題は、"Trouble with the Curve"で、直訳すると「(ピッチャーの投げる)カーブボールに対応できない(を打てない)」という感じでしょうか。原題は余りに情緒がないので、エイミーが映画中盤で使った台詞を邦題にしたものと思われます。

  • 米国の スポーツビジネス 文化にも

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2012年11月19日 (月)

最近観た映画(2012年11月#6:ふがいない僕は空を見た)

 R18+、つまり18歳以上指定の成人映画ですが、そういう感じは余りせず、性と生を中心に、いろいろと日常で簡単に解決しない問題に取り組んだ真面目な映画だと思いました。

 冒頭からあんず(田畑智子)とむらまさ(永山絢斗)のコスプレ同士のセックスシーンで始まるので、成人映画の雰囲気が余りなかったのかもしれません。あんずこと岡本里美は専業主婦ですが、不妊問題を抱えており、それについて義母から手強い要求を受けています。むらまさこと斉藤卓巳は高校生で、母子家庭の母親寿美子(原田美枝子)は助産院を経営していて、家からセックス中のような産婦の声が響いていることに戸惑っています。

 卓巳の学校の友人、福田良太(窪田正孝)は母親が家から出ており、アルバイトをしながら一人で認知症の祖母の面倒を見ています。卓巳は学校で可愛い女子同級生から告白を受けますが、里美にだんだん本当に惹かれていきます。里美の夫が盗撮した、二人のセックス写真が出回り、卓巳は不登校になってしまいます。終始助産師の寿美子がとても明るく、前向きなのが救いで、そこから生きるための一筋の光も見えてくるように思います。

 第24回山本周五郎賞(2011年)を受賞した窪美澄の同名の小説を、タナダ ユキ女流監督が映画化した作品です。

  • 性と生 どちらも大事 気持ちいい

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2012年11月 9日 (金)

最近観た映画(2012年11月#4:シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語)

 いわゆるサーカス団のパフォーマンスを映画にしたものです。しかし、元オリンピック選手も含めた公演者のレベルが尋常ではありません。また小型カメラも駆使して、至近距離からまた空中から撮影した、徹底的に美を追求した3D映像には、真に目を見張るものがありました。

 本作品は、ラスベガスでしか観ることのできない、シルク・ドゥ・ソレイユの7つの公演を、少女と青年団員との恋の物語に組み上げたものです。製作総指揮があのジェームス・キャメロンであり、監督がアンドリュー・アダムソンです。3D映画も進化しているようで、今回の3Dメガネで観た立体映像はとても自然で観やすく感心しました。以前に購入させられて、持ち歩いてた3Dメガネを試しに使ってみたら、うまく観ることができませんでした。

 終盤には、ザ・ビートルズの名曲を使ったショーが連続して繰り広げられます。「オクトパス・ガーデン」、「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」、「ゲット・バック」そして「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」と続きます。フィナーレがまた「愛こそすべて(オール・ユー・ニード・イズ・ラブ)」でビートルズファンにはたまりませんでした。

 本作は先月末に開催された第25回東京国際映画祭の特別招待作品で、公式オープニングとして上映されました。

  • 空中の 見事なショーに 引き込まれ

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