最近観た映画(2013年4月#8:ヒッチコック)
名優アンソニー・ホプキンスが主役アルフレッド・ヒッチコック監督役を静かに、深く、しかし熱く演じていました。メイクが物凄く、腹にも相当詰め物をして、難儀な演技だったのではないかと想像しました。映画会社の資金援助を受けられず、自己資金で取り組むことになった、厄介な映画「サイコ」製作の舞台裏を中心に描いています。最終的にはこの「サイコ」が大ヒットすることになったのですから、ヒッチ(愛称)の才能と執念、そして運の強さを感じました。
ヒッチ監督の活躍の陰には、常に夫人アルマ・レヴィル(ヘレン・ミレン)の献身的な支援があったようです。脚本にも手を加え、監督が高熱で倒れた時には監督代行までしたようです。アルマは、ブロンド美人女優が好きだったヒッチの浮気にも耐え、生涯尽くしたのでした。夫婦の危機もあったようですが、最後にはヒッチもアルマの貢献を認め、二人の作品と言うのでした。
「サイコ」のヒロイン、ジャネット・リー役をスカーレット・ヨハンソンが演じています。マット・デイモンと共演した「幸へのキセキ」で扮した、美人動物飼育員を思い出しました。「サイコ」の殺人鬼エド・ゲイン(マイケル・ウィンコット)もバーチャル的に時々登場し、ヒッチ劇場の趣きを感じさせました。さらに、ヒッチがすべての作品にカメオ出演することも紹介され、ドキュメンタリー映画風でもありました。
- 内助の功 天才監督 裏にあり
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