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2013年4月15日 (月)

最近観た映画(2013年4月#9:ホーリー・モーターズ)

 この映画は観る人を選ぶと思います。4月5日付の日経夕刊のシネマ万華鏡では、映画評論家の中条省平さんが5つ星を付けていました。そのとおり分かる人には分かるのでしょうが、余りに天才的、芸術的、隠喩的な作品なので、一般的、表層的にはなかなか理解できません。しかし、後でよく考えると多面的、多層的、哲学的な解釈ができそうな気がしてくるので不思議です。そういえば、昨年観た「ニーチェの馬」も鑑賞後しばらくするといろいろな解釈が湧き出て参りました。

 映画は、冒頭某所劇場の映写室から始まり、裕福な銀行家として主人公のムッシュ・オスカー(ドニ・ラヴァン)が豪邸から白いリムジンで出勤する場面が続きます。運転手は、セリーヌ(エディト・スコブ)という妙齢の女性でした。それからが目まぐるしい展開となり、ムッシュ・オスカーはリムジン車内で様々な人物にメイク・扮装で化け、一日のアポに従って出動していきます。どこかに書いてありましたが、11種類の役を演じるそうで、そういう意味ではドニ・ラヴァンの超人的な演技力、体力に感心するしかありません。

 人生とは一生いろいろな役を演ずることかもしれません。人生をキュビズムの手法で再構成しているのかもしれません。最後に沢山の白と黒のリムジンが登場することは、そういう沢山の人生が存在していることを暗示しているのかもしれません。寡作の仏鬼才レオン・カラックス監督が脚本も担当しております。仏独の合作で、原題も"Holy Motors"です。

  • 人生は 演技の森か 底知れず

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