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2015年7月の2件の記事

2015年7月31日 (金)

7月後半(16日~31日)に観た劇場映画

7月後半(16日~31日)は、8本の劇場映画を観ました。学校が夏休みになったこともあり、シネコンには入りきれない程の人が…。

▼チャイルド44 森に消えた子供たち ⇒英語で書かれた、旧ソ連スターリン統治時代の犯罪を描いた小説を映画化 情報公開されていない社会とはこんなものかと 暗く寒そうな映像も印象的 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のトム・ハーディが主演
▼パージ ⇒日本の漫画的な世界 こんな発想もあるのか 人間の深層心理が恐ろしいが、人間性も垣間見える 二転三転、結構ハラハラする展開
★沖縄 うりずんの雨 ⇒米国人のジャン・ユンカーマン監督の力作ドキュメンタリー 2時間半近い長編で、監督自らがナレーションをしている 沖縄戦、ガマでの集団自決、米軍基地問題、米兵のレイプ、米軍内での女性兵士への暴行、普天間基地の辺野古移転等をかたよらない視点で紹介 考えさせられることが多かった
▼ボヴァリー夫人とパン屋(仏) ⇒フランス風エスプリに富んだ成人向けコメディ 19世紀半ばにフランスでベストセラーとなったフローベール著の小説「ボヴァリー夫人」を下敷きに 小説と同じノルマンディーの田舎で物語は展開 ヒロインはロンドンから来た英国人なので、仏語と英語が飛び交う 
・HERO ⇒観ている人は多く、TVドラマ的に面白かったが…

・ターミネーター:新起動 ジェネシス ⇒アーノルド・シュワルツェネッガーの再起動だが、ネタが尽きた感じ
▼お盆の弟 ⇒今どきモノクロで、全編玉村町を主体に群馬県で撮影 東京と近郊の田舎の間でよくありそうな話をうまく映像化 猛暑の中、東京単館上映の館内が涼しくてついウトウト
▼人生スイッチ(アルゼンチン・西) ⇒最初から最後までドタバタの超ブラック・コメディー作品 スペインの鬼才ペドロ・アルモドヴァル監督が評価したというダミアン・ジフロンという人が監督

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2015年7月15日 (水)

7月前半(1日~15日)に観た劇場映画

7月前半(1日~15日)は、14本の劇場映画を観ました。7月は小生の誕生月なので、少し頑張りました。

▼靴職人と魔法のミシン ⇒今までにはなかったプロットのファンタジー 考えられるような展開になるが、母親を思った行動はなかなか
・愛を積むひと
★悪党に粛清を(デンマーク・英・南ア) ⇒デンマーク製のマカロニ・ウェスタン マッツ・ミケルセンが孤独な戦いを好演 本場ウェスタンと黒澤明へのオマージュか 1960年代にはドイツ(プロイセン)に敗戦したデンマークからも人々が米国に移民したらしい
・約束の地(アルゼンチン・デンマーク・仏・墨・米・独・伯・蘭) ⇒多国の人々が係わり、芸術性が高いのだろうが、付いて行けなかった
▼ハイネケン誘拐の代償 ⇒オランダのビール醸造会社のハイネケン社長を誘拐した、実話の事件を映画化 心理描写も含めてとても丁寧に描写されていると思った

・呪怨 ザ・ファイナル
▼アリスのままで ⇒病気がテーマの作品は観るのが辛い 特にALSを患っている監督が若年性アルツハイマー病にかかる教授・主婦を撮影するなんて ただの物忘れではないアルツハイマー病の症状がよく分かった 特に、この病気は遺伝するのか… アカデミー主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーアが熱演 米国のベストセラー小説「静かなアリス(原題は映画と同じ"Still Alice")」を映画化 余談だが、小説の邦題は誤訳ではないか "still"を形容詞とみて「静かな」をあてているが、副詞の「まだ、今でも」又は「それでもやはり」とみるのが適当だと思う そういう意味で映画の邦題の方が分かりやすい
▼アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン ⇒好きな人には、スーパー・ヒューマンたちとロボットたちの延々と続く戦いはたまらないのだろう 金にあかせた米国のアクション映像は凄いと思うが、ストーリーには付いて行けない スカーレット・ヨハンソンの低い声にドキッとするだけ まだまだ次々と続編がありそうだ ガチャ目の小生は観ると疲れる3Dを避けて2Dで楽しむが、TOHO新宿のプレミアムボックスシートの座り心地は最高だった
▼雪の轍(トルコ・仏・独) ⇒3時間を超えるやけに長編の、舞台演劇のような作品 昨年のパルム・ドールを授与したのはカンヌらしい 台詞や言葉に興味のある観客には面白いだろうが、膨大な量のしゃべくりには圧倒される トルコの奇岩の地、カッパドキアのホテルが舞台 原題はトルコ語で"Kis Uykusu"、グーグル翻訳すると英語では"Winter Sleep"、日本語では「冬眠」
・フレンチアルプスで起きたこと(スゥエーデン・デンマーク・仏・ノルウェイ)

▼ローリング ⇒東京単館上映だが話題の作品 冒頭の横に走る映像、印象的な音楽、そしてナレーションに引き込まれる 全編水戸で撮影されたそうで、ローカル色あふれる作品
▼サイの季節(イラク・トルコ) ⇒マーティン・スコセッシ監督が推薦 イランからトルコへ亡命中のバフマン・ゴバディ監督の作品 イラン革命時の過去と現在を往来する複雑な構成の上に芸術的なのでやや分かりにくい 映像はとても綺麗
・リアル鬼ごっこ ⇒園子温監督の作品 やたらに女子生徒の身体が切断され、ただもの主人公が走り回る
・ストレイヤーズ・クロニクル ⇒2002年に倒産した日本加工製紙(株)の高萩工場廃墟が主要撮影ロケ地に

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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