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2015年8月の3件の記事

2015年8月31日 (月)

8月後半(2)(24日~31日)に観た劇場映画

8月後半(2)(24日~31日)は、9本の劇場映画を観ました。夏の疲れと闘いながらの鑑賞でした。

・ナイトクローラー ⇒少し期待外れか…
・あの日のように抱きしめて(独) ⇒zzz…
▼夏をゆく人々(伊・スイス・独) ⇒イタリア・トスカーナで養蜂を生業とする一家の、平凡だが記憶に残る、うたかたなひと夏の出来事を追う 自由奔放な夫はドイツ系で、その長女はよき協力者 ある日ドイツの少年が一家に加わり、新たな冒険が 原題は"Le meraviglie"="The wonders"
▼共犯(台) ⇒「ソロモンの偽証」を彷彿とさせる作品 イジメ、スマホ、SNS等世界共通な、学校生活の課題が登場 夜の暗い部屋でスマホの光だけで行動するシーンが印象的 エンディングも凝っている 原題は「共犯 Partners in Crime」
▼ミニオンズ ⇒ランキング上位なので、アニメだがトライ 冒頭は結構ドラマティックで、地球の歴史や人類の歴史も考えさせられた ブラック・ユーモアにもあふれ、結構笑えるところが多く、大人向け娯楽作品か 原題も"Minions"=「お気に入り、手先・手下」

・死霊高校 ⇒夜の暗い学校の中で、手持ちカメラとスマホの灯りのみで動き回る映像そのものが恐怖を呼ぶ 手持ちカメラ映像の突然の動きと音響で驚かせる 原題は"The Gallows"=「絞首台」
▼ロマンス ⇒タナダユキ監督の、オリジナル脚本から手掛けた最新作 小田急ロマンスカーの社内販売員と怪しい映画プロデューサーとの、非日常な一日トリップを描く 小田原城から箱根の名所の映像が続く
▼わたしに会うまでの1600キロ ⇒米国女性がパシフィック・クレスト・トレイル(PCT)を94日間にわたり1600キロ(1000マイル)歩いた実話に基づく作品 PCTは米国西海岸の山地を南北に縦断する自然歩道 過酷な道程を描く映像に交差しながら、主人公の子供時代からの、これまた壮絶な人生が語られる 米国でも新しい人生を歩み出すためには、やはりまずは歩くことが重要か 原題は"Wild"
・TED2 テッド2 ⇒前作に比べて下品さがマイルドに(慣れたのかもしれない) その分面白みが半減か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2015年8月21日 (金)

8月後半(1)(16日~23日)に観た劇場映画

8月後半(1)(16日~23日)は、10本の劇場映画を観ました。★が2つになったので、早めにアップしました。

▼ひとりひとりの戦場 最後の零戦パイロット ⇒時季的に戦争に関する映画が増える 零戦パイロットの最後の生残りである、99歳の原田要さんの証言を中心に前線の真実を追求したドキュメント 彼は究極の軽さを追及した零戦に惚れ込み、南京爆撃、真珠湾そしてミッドウェイ、ガダルカナルまで参戦 ハワイのニイハウ島事件のことと、南京事件における便衣兵(中国人ゲリラ兵)のことは知らなかった
▼野火 ⇒大東亜戦争中フィリピン・レイテ島で食糧も弾薬もないまま、無理な戦争を継続した日本軍の無謀さと悲惨さを描く 熱帯ジャングルの画面は暗く、戦争の無意味さ、無残さを強く感じる 監督・脚本を兼ねる塚本晋也が主演としても熱演
▼Dressing Up ドレッシングアップ ⇒統合失調症を感じさせる主人公少女と亡くなったその母親 世の中の欺瞞や悪徳とも戦っているように見えた 若手女性監督の4年前の作品
★ふたつの名前を持つ少年(独・仏) ⇒巷(ちまた)の評価にかかわらず、とても印象的な作品だった 本作もモデルが実在する、鉄板の実話に基づく話 映画「イーダ」もそうだったが、第二次世界大戦中ポーランドでキリスト教(カソリック)に改宗(あるいは、したふりを)してホロコーストを生き抜いたユダヤ少年・少女は何人いたのだろうか 原題は"Lauf Junge lauf"="Run boy run"
・この国の空 ⇒終戦間際の東京・杉並の人々の暮らしを淡々と描く 年頃の男がいない世界は異様

▼チャップリンからの贈りもの(仏) ⇒スイスで埋葬されたチャップリンの棺桶を遺体ごと盗んだという実話に基づいた作品 チャップリン家の粋な計らいが清々しい 原題は"La rancon de la gloire"、英語に翻訳すると"The ransom of glory"、日本語だと「至福の身代金」か
・さよなら、人類(スウェーデン・ノルウェー・仏・独) ⇒芸術性の高い不条理コメディはやはりよく分からなかった 2014年のヴェネチア映画祭の金獅子賞受賞作品ではあるが…
・バケモノの子 ⇒トップ10にランキングされていたので、一応観たが…
★日本のいちばん長い日 ⇒戦争を終わらせるのがこんなに困難であったとは… 調子に乗って戦争を始めては絶対にいけないと感じた 昭和天皇が元侍従長の鈴木貫太郎内閣総理大臣(首相)と元侍従武官の阿南惟幾陸軍大臣に託した想いがよく分かったとともに、両人がよくそれに応えたと思う 安岡正徳先生が起草した「終戦の詔勅」について、「義命ノ存スル所」に関する議論が印象的 迫水久常内閣書記官長が残すことを主張したが…
▼彼は秘密の女ともだち(仏) ⇒女性はなぜ化粧して着飾るのか、男はなぜそうしてはいけないのか、と思わず考えてしまった 想像していたよりもエロティシズムにあふれた映像がしばしばあった 原題は単に"Une nouvelle amie"="A new friend"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2015年8月15日 (土)

8月前半(1日~15日)に観た劇場映画

8月前半(1日~15日)は、10本の劇場映画を観ました。最後の2日間で5本鑑賞し、追い込みました。

▼ベルファスト71(英) ⇒1971年の北アイルランド・ベルファストがどんな情況だったかが分かる カソリック系住民、プロテスタント系住民、過激なIRAそして英軍が入り交じり複雑 その中でパトロール中に取り残された一人の英軍初年兵の一夜を描く ラスト・シーンも衝撃的
▼パージ:アナーキー ⇒破天荒なアイデァの2作目 年1回の殺人合法化の夜を描く エンターテイメントに使う富裕層、間引きに使う準政府機関とそれに対抗する民兵組織、私怨を晴らす者達が入り乱れる 何かすっきりしないところが残る
▼ラブ&マーシー 終わらないメロディ ⇒ザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの半生を描く 1980年代をジョン・キューザックが、1960年代をポール・ダノが扮するという二人一役 天才ゆえの悩みがあり、それを悪徳医師が利用していたなんて ラブ&マーシーはエンドロールで老ブライアン本人が歌う唄のタイトル
・Mr. タスク ⇒B級映画 ウォレス(walrus)がセイウチのことだと知った
★ミッション:インポッシブル ローグ・ネーション ⇒最初から最後までハラハラ、ドキドキ トム・クルーズの身体を張った演技に感動 飛行機、車、バイク、銃、格闘等考えられるあらゆるアクション・シーンが登場 プロットも二転三転、ラストシーンも冒頭のシーンを彷彿させ秀逸 一体どれくらいの予算を使ったのだろう 

▼進撃の巨人 ATTACK ON TITAN ⇒漫画が原作だからか、自由ではあるがやや荒唐無稽な設定に無理があるが、そこが魅力なのかもしれない 全編にわたりすべてVFXが使われているのが凄い
▼ジュラシック・ワールド ⇒スチーブン・スピルバーグ監督の「ジュラシック・パーク」シリーズの4作目 VFXがどんどん進化しており、本当にリアルな映像に驚く 定石どおり生命科学の暴走が危機を招くというストーリー
▼ゾンビーバー ⇒これもB級映画 米国得意の奔放な大学生たちのラブ・エロ・ブラックコメディに、ビーバーのゾンビ化という奇異な現象を付加 途中からホラー映画になり、生残りを賭けた戦いになるが、最後には何と…
・ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(英) ⇒スコットランドのバンドの同名アルバムをモチーフにしたポップ・ミュージカル 歌われた唄はなかなか魅力的
・最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション(加) ⇒アイスランドにペニス博物館があるのは知らなかった 哺乳類のペニスを収集し尽くして、最後に残ったのが人間のペニス この最後のコレクションを巡るB級ドキュメンタリー 原題は"The Final Member" 女性の観客が多いのに感嘆

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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