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2015年10月の2件の記事

2015年10月31日 (土)

10月後半(16日~31日)に観た劇場映画

10月後半(16日~31日)は、17本の劇場映画を観ました。少し頑張り過ぎたかもしれないので、不覚にもよく観切れていない作品もありました。

・合葬 ⇒画面が暗かったので、ついzzz...
・ダイバージェントNEO ⇒現実、夢、そして夢のシュミレーション、第一部を超える凄まじいVFXに圧倒された さらに全体のプロットそのものが塀に囲まれた実験といういうのだから この辺りのプロットは「メイズ・ランナー」や「進撃の巨人」に似ている 米国人女性小説家の原作は三部作で、それぞれ"Divergent"(異端者:前作)、"Insurgent"(反乱者:本作)、"Allegiant"(忠誠者?:次作)
▼GONIN サーガ ⇒最後には全員死んでしまうような、凄まじい銃撃バイオレンス・アクション 何も考えずに観るにはいいかも AVもバイオレンス・アクションも得意な石井隆監督の作品 「サーガ(Saga)」とは元々はノルウェー語らしく、「武勇談、冒険談」のこと 劇中で3度位流れたちあきなおみの唄「紅い花」も懐かしかった
・ボリショイ・バビロン 華麗なるバレイの舞台裏 ⇒英国BBCのカメラがロシアのボリショイ・バレエ団の舞台裏に迫る
▼草原の実験(露) ⇒台詞が全くなく無声映画のようだが、広々とした草原・大地の風景は美しい ストーリーは容易に想像できるが、徐々に破滅に向かっていく予感が… 原題は "Ispytanie"(露語:Испытание)で、翻訳するとずばり「テスト」

▼木屋町DARUMA ⇒本当にあった話なのだろうか 京都の繁華街を仕切るヤクザの究極の生き様を観せてくれる 想像を超えた過激さだった 遠藤憲一が熱演
・シーヴァス 王子になりたかった少年と負け犬だった闘犬シーヴァスの物語(土・独) ⇒トルコの草原の広さを感じさせる作品 新鋭トルコ監督の長編1作目で少年と闘犬の交流を描く 原題も"Sivas"
▼日本と原発 4年後 ⇒脱原発訴訟のリーダーとして活躍する弁護士の河合弘之氏が、自費で製作し、また自ら監督もした原発問題の集大成ともいえる映像作品 日本の原発の問題がよく理解できる 河合弁護士本人が上映終了後挨拶をし、本作をまとめた新書「原発訴訟が社会を変える」(集英社)にサインしてくれた この書籍は一読をお奨めする
▼ギャラクシー街道 ⇒本作の評価は割れているようだが、三谷幸喜監督らしい笑いに溢れたファンタジーSFコメディ 脇役だが、大谷しのぶと遠藤憲一が熱演し、映画全体を盛り上げていた
▼ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男 ⇒才能溢れるが、体制の下では生きていけない、大監督ロバート・アルトマンについてよく描いているドキュメンタリー 反骨精神と芸術性は米国でより欧州で先に認められた 天才はこういう人生を歩まなけれいけないようだ

・探検隊の栄光 ⇒テレビ番組のような映画だった テレビ関係者と広告代理店が少しはしゃぎ過ぎか…
▼罪の余白 ⇒今春公開された映画「ソロモンの偽証」を思い出しながら観ていた 現実には木場咲(余りいい命名ではないと思う)のような女学生はいないと思うし、処々の場面には違和感もあった ただし、学園イジメ・サスペンス物としては充分楽しめた
▼ピッチ・パーフェクト2 ⇒シリーズ2作目 ストーリーは予想どおりだが、彼女ら、彼らのアカペラ・ハーモニーの歌声は素晴らしい
・ヴェルサイユの宮廷庭師(英) ⇒英国BBCフィルムが仏国ブルボン王朝の太陽王ルイ14世時代(17世紀)を描く作品 当時の花形職業の庭師に女性がいたという想像を膨らませた ただ終始英語で仏国の話が進行するのには若干違和感 原題は"A Little Chaos"で、主人公の女性庭師ザビーヌ・ド・バラ(ケイト・ウィンスレット)が庭に必要と主張する「ほんの少しの無秩序」とのこと 3人目の子供を妊娠中だったケイト・ウィンスレットはやや太目かな…
▼ヒロイン失格 ⇒6週間もトップ10にランキングされているので、やはり観ておかなければと思った 漫画原作を実写化した、相当に型破りな高校・学園ロマンス・コメディ テレビ・ドラマのようでもあり、小気味好いテンポで話が進むので飽きさせなかった 観客はやはり若い女性が多かった

★心が叫びたがっているんだ。 ⇒本作も6週間トップ10にランキングされていたので、普段アニメは余り観ない小生も足を運んだ 結論はそれだけのことはあったということ 詳細は別にして、本筋は秩父の高校生達がオリジナルなミュージカル「青春の向う脛」を作り上げ、地域ふれあい交流会で上演すること ご丁寧にこの(架空の)ミュージカルのプログラムが劇場入口で配付されていた 両親にまつわる不幸な出来事、クラブ活動の挫折、幼い恋心の葛藤等々いろいろ見所はあるが、やはり音楽の力は物凄い 主題歌・乃木坂46の「今、話したい誰かがいる」も良かった 観客はなぜか若い男性が多かった
・パパが遺した物語(米・伊) ⇒少女時代のヒロイン・ケイティ(カイリー・ロジャーズ)は素直な感じで、可愛らしかった 米・加500人の中から選ばれただけはある 大人になったケイティ(アマンダ・セイフライド)の恋人が余り小生好みではなかったのが残念 原題は"Fathers and Daughters"、なぜ父も娘も複数なのだろう 劇中歌・主題歌の「Close to You」を唄おうかな

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2015年10月15日 (木)

10月前半(1日~15日)に観た劇場映画

10月前半(1日~15日)は、14本の劇場映画を観ました。一言言いたい作品が多かったため、コメントが概して長くなりました。

・チャンス商会~初恋を探して~ ⇒内定式懇親会で飲んだ後、さらにスナックで時間潰ししたので、気持ちよくzzz...
▼お!バカんす家族 ⇒本当にバカバカしくて、お気軽に観られるコメディ作品 逆説的だが米国の好さも垣間観える
▼カリフォルニア・ダウン ⇒全編、最初から最後までVFXの凄い映像の連続 マグニチュード9.5クラスの大地震が起きると本当にこうなるのだろうか 恐ろしい気持ちになった 原題は地震を起こす断層の名前である"San Andreas"(サン・アンドレアス)
▼岸辺の旅(日・仏) ⇒3年前に失踪した夫(浅野忠信)が死者となって妻(深津絵里)のもとに戻る 夫が妻を、失踪中に訪れた場所と出逢った人々を訪ねる旅に出るファンタジー・ホラー・ロード・ムービー この原著作の発想を映像化するのは難しかったと思う 神奈川県山北町でのロケのよう
・過ぐる日のやまねこ ⇒女性監督の作品 半分死んでいる人の話が多いのは、上記作品「岸辺の旅」に似ているかも 長野県上田市でのロケのよう

▼螺旋銀河 ⇒これも女性監督の作品 東京で自己中心的に過ごす女性達を描く 社会人の最初は自己中でいいと思う 自分のやりたいことをするのが一番で、相手の立場に立つのは二番かな そのうち相手を立てるようになるさ
・恋人まで1% ⇒邦題のイメージとは全く異なり、ニューヨークに暮す若者達の奔放な生活を描くコメディ そのライフスタイルは私がいた頃の彼の地と余り変わっていないな 恋を知り大人に変わっていくところが救い 原題は"That Awkward Moment"、和訳すると「その気まずい瞬間」
・ホコリと幻想 ⇒北海道旭川市が舞台 東京帰りの勘違い自己中男が巻き起こす混乱を描く 誇張はされているが、こういうこともありそうと思わせる
▼ドローン・オブ・ウォー ⇒米国は中東、西アジア、東アフリカで無人戦闘機「ドローン」を使って敵方司令官、要人等を殺害しているのは知っていた それが米国のラスベガス郊外にある空軍基地のコンテナ指令室から遠隔操作されていることは知らなかった 誰をどこで殺害するかの指示を出しているのはCIA 人工衛星経由なのでドローンからの映像が2秒程遅れていることや、ミサイル発射指示を出してから爆発までは10秒程かかることが必須知識 操作員は当然ながら実物戦闘機に搭乗して戦う空軍パイロットよりも地位やスキルは低い 遠隔操作のドローンで攻撃するのがテロに対する米国の対抗手段なのか それは往々にして家族や非戦闘員を巻込み、結果テロ並の行為ではないのか したがって、主人公達もPTSD(心的外傷後ストレス障害)で苦しむことになる 原題は"Good Kill"で、映像を観た感じでは「一丁上がり」や「必要な殺害完了」という意味のフレーズかと思うが、これには「テロではない」という意も込めているのだろうか
・カプチーノはお熱いうちに(伊) ⇒格差婚、ゲイ、癌等、現代社会共通のテーマを扱っているが、とにかく喋くりの多いイタリア的能天気なコメディ 原題は"Allacciate le cinture"で、翻訳すると「シートベルトを締めます」らしいが、これは何だろう

★ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声 ⇒良さそうな映画だとは知っていたが、かなり遅れて鑑賞 社会の片隅に捨て置かれたような少年が、校長先生や合唱団の先生等から音楽を中心とした指導を受け、それらを通して成長していく姿に感激・感涙 ただ、米国の学校でもイジメが多々あり、大きな問題になっていることも示された 合唱団の公演、練習、そしてオーディションの際の歌声が作品のもう一つの焦点で、これには米国ニュージャージー州プリンストンにあるアメリカ少年合唱スクール(ABS)の全面協力を得た模様 撮影自体は小生も3年半住んだことがあるコネティカット州で行われたらしい 原題は"Boychoir"(ボーイクワィア:少年合唱団)でそのものずばりだが、日本では余りなじみのない英単語なのでそのまま使われなかったようだ
▼顔のないヒトラーたち(独) ⇒60座席余りの小劇場だが満員であり、本件に関する日本人の関心が高いことが分かった ドイツでどのようにしてアウシュビッツ裁判が始まったのかがよく分かった ドイツではドイツ国民でもあったユダヤ民族も迫害・収容・殺害された訳なので、敗戦後も被害ユダヤ人がドイツ国内に生活していた したがって、ドイツ国民に対するドイツ国家・軍・軍人の犯罪として、本件は厳しい追及を受け、裁かれたものと思う 検事総長も名前からするとユダヤ系かもしれないと 日本で韓国人や中国人に対する犯罪の追及が進まないのはここが違うのではないかと思った 原題は"Im Labyrinth des Schweigens"で、翻訳すると「沈黙の迷路で」
▼海賊じいちゃんの贈りもの(英) ⇒英国流ブラックユーモアの効いたコメディ作品 あらゆる課題を背負い込んだ一族が、スコットランドでの祖父の誕生日祝いで集まり、メディアにも追いかけられる騒動を起こす 家庭のdysfunction(機能不全)がテーマでもある 原題は"What We Did on Our Holiday"で邦題とは相当異なる
・ファンタスティック・フォー ⇒アベンジャーズとファンタスティック・フォーの区別が付かない 楽しんて観ればいいのか

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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