11月前半(1日~15日)に観た劇場映画
11月前半(1日~15日)は、15本の劇場映画を観ました。チリの映画は初めて観ました。
・図書館戦争 THE LAST MISSION ⇒原作小説がそうなのだろうが、論理の展開がよく分からず、付いて行けなかった 言論の自由を巡る戦いの場がなぜ図書館なのか、戦いが言論を使ったものではなくなぜ銃器を使った戦いになるのか、普段は平和ななのになぜ突然内戦になるのか、等々… 映像も物足りなさを感じた
▼ジョン・ウィック ⇒キアヌ・リーブズが完全復活か 話は単純で、一匹狼と組織の間で殺し合いのアクションが延々と続くだけだが、その迫力はただただ物凄い これだけで最後まで持って行くところがハリウッド作品らしい 大画面・高音質のIMAXで観たから余計にそう感じたのかもしれない
★マイ・インターン ⇒世代を超えたアピールをする、とても上手な作品だった 冒頭の連続した場面は現代のネット企業で働く若者達世代の姿 その後すぐに、仕事引退後は今日行くところ(キョウイク)や今日の用事(キョウヨウ)が大事と、団塊及びそれに続く世代のためのコメント ナンシー・マイヤーズ女流監督の着眼は素晴らしい ロバート・デ・ニーロは最近は気のいいおじさんの役を演じているが、本作が一番ハマっていた アン・ハサウェイはビジネス・スーツで歩き回ると美人だった 原題は単に"The Intern"
★アメリカン・ドリーマー 成功の代償 ⇒J・C・チャンダー監督の傑作 1981年のニューヨークで正義に基づいた事業で成功しようとする移民夫妻の苦闘を描く 1981年のニューヨークはまだまだ暴力的な街だったのだろう 1970年代末にはグランド・セントラル・ステーション横でマフィアのボスが軽機関銃で撃たれたという事件も起こったと聞いた その中でイタリア系か中南米系かの移民が非暴力のビジネスを追及 ユダヤ系の裕福な人達も登場 原題は"A Most Violent Year"、翻訳すると「あるとても荒れた年」か
・トランスポーター イグニッション(仏) ⇒主役交代したシリーズ4作目 アクションは見物だがヒネリが足りない 仏作品なのに言語は英語、たまに仏語 原題は"The Transporter Refueled"、無理して翻訳すると「トランスポーターが給油(再活性化)される」か
・PAN~ネバーランド、夢のはじまり ⇒ピーターパンの誕生秘話らしいが、明るく進行するファンタジーはやや苦手 原題は単に"Pan"
▼アデライン、100年目の恋 ⇒欧米に存在する不老不死のヴァンパイア伝説から派生したファンタジー作品か 29歳のまま107歳まで生きた主人公アデライン・ボウマン(ブレイク・ライブリー)の苦悩を描く 最後の救いがあるのが幸い 原題は"The Age of Adaline"で、「アデラインの年齢」と「アデラインの時代・年代」のかけことばか
・サヨナラの代わりに ⇒悲しい思い出が付いて回るALS患者の話を勇気が湧くものにした作品だが、疲れ過ぎと飲み過ぎで沈没
★真珠のボタン(仏・チリ・西) ⇒ドキュメンタリー作家でもある、チリのパトリシオ・グスマン監督のドキュメンタリー作品 パタゴニアの先住民が入植者に迫害され虐殺される悲しい話から始めて、ピノチェト独裁政権下(1973年~1990年)で多数の人々が政治犯として弾圧され、パタゴニアの海に沈められた悲劇の史実につなげる 原題も邦題と同じ意味の"El boton de nacar"
・光のノスタルジア(仏・独・チリ) ⇒「真珠のボタン」につながるドキュメンタリー作品 大宇宙や大自然の美しい映像を使い、人類の誕生から悲しい歴史を俯瞰 原題は"Nostalgia de la Luz"(光のノスタルジア)
▼劇場版 MOZU ⇒ストーリーはともかく、日本映画でもこんなアクション作品を創れるのかと驚いた フィリピンで撮影したという映像は迫力充分
・ヒトラー暗殺、13分の誤算(独) ⇒40件以上あったというヒトラー暗殺計画の中で、最も埋もれていたもの スイス国境近くの街に暮す家具職人が単独で計画したという
・グラスホッパー ⇒ベストセラー小説の映画化だが、映画にしてはやや話が込み入り過ぎか 最後に麻生久美子(すみれ)がカラクリを明かしてくれるが…
▼バクマン。 ⇒漫画家そのものを描いた漫画も珍しいが、それを実写化した映画作品も珍しい 佐藤健と神木隆之介が2人の高校生漫画家を熱演 思った以上に面白く感動的な作品だった
・恋人たち ⇒橋口監督がオーディションで発掘した新人俳優3人にそれぞれのストーリーを紡ぎ、3つの話が同時並行的に進む いつも我々の周りで起きているような諸事が笑いとペーソスを込めて描かれている 140分は少々長いかも
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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