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2015年11月の2件の記事

2015年11月30日 (月)

11月後半(16日~30日)に観た劇場映画

11月後半(16日~30日)は、14本の劇場映画を観ました。最近は映画ブームで、とにかく封切作品数が多く、選んで観るのが大変です。

・ヴィジット ⇒それなりに恐ろしそうだったが、気合が続かず… 手持ちカメラの映像は「死霊高校」を思い出した 原題も"The Visit"
・白い沈黙(加) ⇒日本では珍しいカナダのサスペンス・ミステリー作品 オンタリオ州の、雪が積もった白い世界での映像が続く 原題は"The Captive"で、「捕われし者(少女)」か
▼アクトレス ~女たちの舞台~(仏・スイス・独) ⇒若い時にいい演出家に出会い大女優になるが、時とともに野性味が消え配役が変わっていく中で、有能なアシスタントとともに芸を究めようとする姿を描く いかにもそんな感じなんだろうなと思わせるところが凄い 原題はロケが行われた、マローヤのヘビ現象も観られる、スイス東南部の静かな村名"Sils Maria"(シルス・マリア)
・ムーン・ウォーカーズ(仏・ベルギー) ⇒アポロ11号の月面着陸はフェイク(虚構)という都市伝説をフランス流にコメディにするとこんな感じか 原題も"Moonwalkers"
▼午後3時の女たち ⇒子供のいる中年夫婦が倦怠期を迎えるとどうなるかがよく描けている 日本も米国も余り変わりがないか 「雨降って地固まる」でハッピーエンド 原題はずばり"Afternoon Delight"(「昼下がりの楽しみ・情事」か)

・メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮 ⇒いわゆるメイズ(迷路)の中ではないのに、若者達がとにかく走り回るのには若干違和感 やはり続編は前編を上回らないか 原題は、"Maze Runner: The Scorch Trials"、翻訳すると「メイズ・ランナー:灼熱のテスト」か
★Re:LIFE リライフ ⇒ヒュー・グラントが、一度はアカデミー脚本賞を受賞するほどだったが、すぐに売れなくなった脚本家を好演 生活のために米国ニューヨーク州のビンガムトン大学で脚本を教える教授に就任し、いろいろな騒動を引き起こすコメディ 小生が通ったコーネル大のあったイサカから近い都会がビンガムトンなので懐かしく★を付けた 原題は"The Rewrite"(「リライト・書直し」)
・マルガリータで乾杯を(印) ⇒インド映画らしからぬ作品 とてもシリアスな内容だが、主人公の女優の明るい演技が救い
★エベレスト3D(米・英) ⇒こんな映像をどうやって撮ったのかと思うシーンが連続 小生の眼が疲れる3D作品だったので少々出遅れたが、小生も持っている3Dメガネによるマイルドな(極端に映像が飛び出さない)映像だったので助かった
・FOUJITA(日・仏) ⇒映像は美しいが、断片的なシーンの連続で余り解説的ではない 藤田嗣治は2人の仏人女性と結婚・離婚した後、日本で君代という女性と再婚し再渡仏して亡くなるまで添い遂げた やはり日本女性がいいのか 初の日仏合作映画らしい

・シネマの天使 ⇒広島県福山市で122年続いた唯一の映画館シネフク大黒座が閉館するに当たって、従業員や観客、街の人々の感傷を描く 閉館し解体される本物映画館を使った半分ドキュメンタリーのような作品 銀座シネパトスの閉館(2013年3月)に当たって製作された映画「インターミッション」を思い出した また最近亡くなった阿藤快が映写技師として出演
▼ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)(ハンガリー・独・スウェーデン) ⇒珍しいハンガリーからの映画 さらに珍しく、冒頭からブタペストの街を250匹の犬たちが走り回る実写シーン よくこんなにも多数の犬たちに迫真の演技をさせたものだ 冒頭の自転車の少女を犬が追って走るシーンに向かって、改めてストーリーが進む 原題はハンガリー語でホワイト・ゴッドの意の"Feher Isten"
▼俺物語!! ⇒原作が少女漫画だが、その馬鹿馬鹿しさは際立っている 気は優しくて力持ちだが、気の利かない猛者の恋のすれ違いを描く ただただ観ていて楽しい
・ミケランジェロ・プロジェクト ⇒こんな実話が過酷な戦争の裏で進んでいたなんて 一応戦争映画なのだが、やや迫力不足 原題は美術品奪還チームの名称の"The Monuments Men"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2015年11月15日 (日)

11月前半(1日~15日)に観た劇場映画

11月前半(1日~15日)は、15本の劇場映画を観ました。チリの映画は初めて観ました。

・図書館戦争 THE LAST MISSION ⇒原作小説がそうなのだろうが、論理の展開がよく分からず、付いて行けなかった 言論の自由を巡る戦いの場がなぜ図書館なのか、戦いが言論を使ったものではなくなぜ銃器を使った戦いになるのか、普段は平和ななのになぜ突然内戦になるのか、等々… 映像も物足りなさを感じた
▼ジョン・ウィック ⇒キアヌ・リーブズが完全復活か 話は単純で、一匹狼と組織の間で殺し合いのアクションが延々と続くだけだが、その迫力はただただ物凄い これだけで最後まで持って行くところがハリウッド作品らしい 大画面・高音質のIMAXで観たから余計にそう感じたのかもしれない
★マイ・インターン ⇒世代を超えたアピールをする、とても上手な作品だった 冒頭の連続した場面は現代のネット企業で働く若者達世代の姿 その後すぐに、仕事引退後は今日行くところ(キョウイク)や今日の用事(キョウヨウ)が大事と、団塊及びそれに続く世代のためのコメント ナンシー・マイヤーズ女流監督の着眼は素晴らしい ロバート・デ・ニーロは最近は気のいいおじさんの役を演じているが、本作が一番ハマっていた アン・ハサウェイはビジネス・スーツで歩き回ると美人だった 原題は単に"The Intern"
★アメリカン・ドリーマー 成功の代償 ⇒J・C・チャンダー監督の傑作 1981年のニューヨークで正義に基づいた事業で成功しようとする移民夫妻の苦闘を描く 1981年のニューヨークはまだまだ暴力的な街だったのだろう 1970年代末にはグランド・セントラル・ステーション横でマフィアのボスが軽機関銃で撃たれたという事件も起こったと聞いた その中でイタリア系か中南米系かの移民が非暴力のビジネスを追及 ユダヤ系の裕福な人達も登場 原題は"A Most Violent Year"、翻訳すると「あるとても荒れた年」か
・トランスポーター イグニッション(仏) ⇒主役交代したシリーズ4作目 アクションは見物だがヒネリが足りない 仏作品なのに言語は英語、たまに仏語 原題は"The Transporter Refueled"、無理して翻訳すると「トランスポーターが給油(再活性化)される」か

・PAN~ネバーランド、夢のはじまり ⇒ピーターパンの誕生秘話らしいが、明るく進行するファンタジーはやや苦手 原題は単に"Pan"
▼アデライン、100年目の恋 ⇒欧米に存在する不老不死のヴァンパイア伝説から派生したファンタジー作品か 29歳のまま107歳まで生きた主人公アデライン・ボウマン(ブレイク・ライブリー)の苦悩を描く 最後の救いがあるのが幸い 原題は"The Age of Adaline"で、「アデラインの年齢」と「アデラインの時代・年代」のかけことばか
・サヨナラの代わりに ⇒悲しい思い出が付いて回るALS患者の話を勇気が湧くものにした作品だが、疲れ過ぎと飲み過ぎで沈没
★真珠のボタン(仏・チリ・西) ⇒ドキュメンタリー作家でもある、チリのパトリシオ・グスマン監督のドキュメンタリー作品 パタゴニアの先住民が入植者に迫害され虐殺される悲しい話から始めて、ピノチェト独裁政権下(1973年~1990年)で多数の人々が政治犯として弾圧され、パタゴニアの海に沈められた悲劇の史実につなげる 原題も邦題と同じ意味の"El boton de nacar"
・光のノスタルジア(仏・独・チリ) ⇒「真珠のボタン」につながるドキュメンタリー作品 大宇宙や大自然の美しい映像を使い、人類の誕生から悲しい歴史を俯瞰 原題は"Nostalgia de la Luz"(光のノスタルジア)

▼劇場版 MOZU ⇒ストーリーはともかく、日本映画でもこんなアクション作品を創れるのかと驚いた フィリピンで撮影したという映像は迫力充分
・ヒトラー暗殺、13分の誤算(独) ⇒40件以上あったというヒトラー暗殺計画の中で、最も埋もれていたもの スイス国境近くの街に暮す家具職人が単独で計画したという
・グラスホッパー ⇒ベストセラー小説の映画化だが、映画にしてはやや話が込み入り過ぎか 最後に麻生久美子(すみれ)がカラクリを明かしてくれるが…
▼バクマン。 ⇒漫画家そのものを描いた漫画も珍しいが、それを実写化した映画作品も珍しい 佐藤健と神木隆之介が2人の高校生漫画家を熱演 思った以上に面白く感動的な作品だった
・恋人たち ⇒橋口監督がオーディションで発掘した新人俳優3人にそれぞれのストーリーを紡ぎ、3つの話が同時並行的に進む いつも我々の周りで起きているような諸事が笑いとペーソスを込めて描かれている 140分は少々長いかも

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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