12月下旬(21日~31日)に観た劇場映画
12月下旬(21日~31日)は、12本の劇場映画を観ました。いい作品が多かったように思います。これで12月の鑑賞数は33本となりました。2015年1年間では、何とか300本の劇場映画作品を観ることができました。
▼独裁者と小さな孫(ジョージア・仏・英・独) ⇒イラン人監督の作品 イランでは映画製作できないので、亡命先で製作 民主主義のない国ではこういうことになるのか エンディングには驚いた 原題は"The President"
▼マイ・ファニー・レディ ⇒舞台はニューヨーク・シティであり、ウディ・アレンの作品かと錯覚 喋くりが多く、オードリー・ヘップバーン主演の「ティファニーで朝食を」へのオマージュに溢れたドタバタ喜劇 原題は"She's Funny That Way"で、昨年の東京国際映画祭ではこのままの邦題「シーズ・ファニー・ザット・ウェイ」で上映
・ベテラン(韓) ⇒普通のTV刑事番組と余り変わらないか 韓国では、国家権力と結び付いた財閥の犯罪に警察が切り込むのが難しいらしい 原題も"Veteran"
・ハッピーエンドの選び方(イスラエル・独) ⇒イスラエルの高齢化社会問題に、コメディ調で切込む ユダヤ教では許されていないが、無駄な延命治療を嫌い尊厳死(安楽死)を望む人も多いらしい 原題は"The Farewell Party"=「送別会、お別れ会」
▼ひつじ村の兄弟(アイスランド・デンマーク) ⇒アイスランド製作の作品は初めて観たような気がする 荒涼とした風景の中で、羊達と共生する人々の暮しが印象的 英国で流行した、脳を破壊される羊の病気スクレイピーがアイスランドにも発生しているのか 隣人ながら40年間も口も利かない老兄弟の関係が、この病気の発生により変化しクライマックスに向かう 原題は"Hrutar"(アイスランド語)="Rams"(英語)=「牡羊」
▼神様なんかくそくらえ(米・仏) ⇒ニューヨーク・シティのジャンキー達の生態を、手持ちカメラを多用して撮った、延々と続く映像に圧倒された 富田勲の音楽もとても印象的 2014年の第27回東京国際映画祭コンペティション部門で最高賞にあたる東京グランプリと最優秀監督賞を受賞したらしい ヒロイン・ハーリーを演じたアリエル・ホームズの自伝を映画化 原題は"Heaven Knows What"=「天国は何を知るものぞ」?
▼レインツリーの国 ⇒人気作家有川浩の同名小説を映画化 最近彼女は出版社との関係で話題になっている さすがに泣かせるポイントをいくつも備えているが、やや作為に過ぎると感じるところも… ヒロインの西内まりあ(人見利香)がとても可愛らしく好感度が高い 博多美人か… レインツリーは南国のマメ科の大木らしく、ネムノキ(合歓木)によく似た花を沢山つけるとのこと
▼完全なるチェックメイト ⇒米国の伝説的天才チェスプレイヤーのボビー・フィッシャーの半生を映画化 ユダヤ人家庭に生まれたボビーは、共産党員とユダヤ人を嫌う等、相当に変人だったらしい 米ソ冷戦の中アイスランドで、ソ連が誇る世界チャンピオンのボリス・スパスキーに挑戦する場面がクライマックス 原題は"Pawn Sacrifice"=「ポーン犠牲戦法」 これはアイスランドの第6戦でボビーが取った新戦法のことで、これまでのチェスの最優秀棋譜と言われているそうだ
▼クリード チャンプを継ぐ男 ⇒シルベスター・スタローンの「ロッキー」シリーズを継ぐ作品 ロッキーのライバルであり盟友であったチャンピオン、アポロ・クリードの息子アドニス・ジョンソンが主人公 スタローン(ロッキー・バルボア)もセコンド役で出演 新しいシリーズ化を企画か 原題も"Creed"
・あの頃エッフェル塔の下で(仏) ⇒原題"Trois souvenirs de ma jeunesse"="Three memories of my youth"=「青春の三つの思い出」が示すように、少年時代、ソ連、エステルの3章からなるオムニバス 喋くりと手紙の多い、フランス的な作品
・禁じられた歌声(仏・モーリタニア) ⇒西アフリカ、マリ共和国の古都ティンブクトゥをイスラム過激派アルカイダが占拠し、やや気紛れなイスラム原理主義による統治・圧政に苦しむ人民の姿を描く マリでは撮影できなかったため、隣国モーリタニアでロケ 日本からは遠い国の話なので小生には実感が湧きにくかったが、近い欧州では事情が異なるのだろう 原題は"Timbuktu"
▼友だちのパパが好き ⇒話は結構凝っているが、さもありそうな感じになっており、半分笑ってみることができた やや極端な話ではあるが、日本の家族や社会の一面を的確に捉えているように思う 監督はソフトバンクのTV-CFで有名な山内ケンジとのこと
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント