1月後半(17日~31」日)に観た劇場映画
1月後半(17日~31日)は、15本の劇場映画を観ました。なかなかの作品が多かったように思います。
★フランス組曲(英・仏・ベルギー) ⇒ラスト・シーンは泣けた 戦時中人々がギリギリの状態で、ただ生きることだけを考えて行動することに、単純に心を動かされる 60年間眠っていた、アウシュビッツで亡くなったユダヤ人女性作家の小説を映画化 フランスの話なのに終始台詞が英語なのはどうかと思ったが、欧州では吹替が普通らしい 原題もそのまま"Suite Francaise"(「フランス組曲」、仏・英語共通)
・ヘリオス 赤い諜報戦(中) ⇒中国、香港、韓国、日本にまたがり撮影 原題は「赤道 Helios」 "Helios"は「ギリシア神話の太陽神」のこと
★ストレイト・アウタ・コンプトン ⇒全米有数の犯罪都市コンプトン(カリフォルニア州、ロサンゼルスの南に隣接)から生まれたヒップホップ(ラップ)グループ「N.W.A」の始まりから終わりまでを追ったドキュメンタリー風作品 全く知らない話が多かった 「サウス・セントラルの黒人暴動」と「エミネム」位は知っていたが…
▼ディーン、きみがいた瞬間(とき)(独・加・豪) ⇒24歳で亡くなったジェームズ・ディーンの話し方や突飛な行動は、いかにもそれらしい感じがした 製作にハリウッドが係わっていないので、余り宣伝されていないが、なかなかの作品と感じた 原題は、ジェームズ・ディーンの写真が掲載された雑誌の名称の"Life"
・知らない、ふたり ⇒日本作品だが、韓国の人気グループのメンバーを複数起用 私にはややかったるかった
・やくざと憲法 ⇒大阪府堺市の暴力団・組事務所の様子とその活動を追ったドキュメンタリー作品 子供が保育園に入れないとか、生命保険に入れないとか、暴力団員とその家族に一部人権がないのかという不思議な課題が提起される
▼DOGLEGS ⇒日本における障害者プロレス(DOGLEGS)と障害者の現実を撮ったドキュメンタリー作品だが、ニュージーランド人が監督・製作して米国製 全く知らない世界が映っていた
・イット・フォローズ ⇒米国で話題になったホラー作品 原題も"It Follows"
▼パディントン(英) ⇒50年以上続く、英国の児童文学の実写化 VFXをうまく使ったファンタジーは楽しい 原題も"Paddington"だが、これは元々はロンドンの駅名
・エージェント・ウルトラ ⇒VFXも駆使し、ドタバタで楽しそうだが、付いて行けなかった 原題は"American Ultra"
▼ギザとキツネと恋する死者たち(ハンガリー) ⇒日本語の歌や台詞が満載の、ファンタジー・コメディ ややホラー気味ではあるが、ハッピー・エンドに向かって面白く疾走 原題は"Liza, a rokatunder"だが、意味不明
★最愛の子(中・香) ⇒共産党一党独裁の中国ではあるが、本作を観ると社会は相当に民主化しているようにみえる 誘拐・人身売買に反対する市民グループの活動など民主的な動きが描かれている 子供の誘拐、人身売買が横行しているのは、一人子政策も関係しているのかもしれない 欺瞞に満ちた中国社会をまさに象徴するのがラストシーンのような気もする 原題は「親愛的 Dearest」
▼殺されたミンジュ(韓) ⇒社会中枢部への不平・不満を、関わった人間を一人ずつ私刑(リンチ)することにより、晴らしていく話 キム・ギドク作品らしく、親切な説明はない 原題は"One on One"で、意味は「一対一」から「一人ずつ」か
▼サウルの息子(ハンガリー) ⇒ナチスのアウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所で、死体処理に従事するゾンダーコマンド(ユダヤ人の特殊部隊)として働くサウルの苦悩を描く 主人公に近接した手持ちカメラで撮影しているため、周囲はいつもボケている 原題も"Saul fia"(「サウルの息子」、ハンガリー語)
・千年医師物語 ペルシアの彼方へ(独) ⇒11世紀ではペルシア(今のイラン)のイスファハンが医療先進地域だったらしい 同名のベストセラー小説の映画化 原題は"The Physician"で、ずばり「医師」
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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