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2016年1月の3件の記事

2016年1月31日 (日)

1月後半(17日~31」日)に観た劇場映画

1月後半(17日~31日)は、15本の劇場映画を観ました。なかなかの作品が多かったように思います。

★フランス組曲(英・仏・ベルギー) ⇒ラスト・シーンは泣けた 戦時中人々がギリギリの状態で、ただ生きることだけを考えて行動することに、単純に心を動かされる 60年間眠っていた、アウシュビッツで亡くなったユダヤ人女性作家の小説を映画化 フランスの話なのに終始台詞が英語なのはどうかと思ったが、欧州では吹替が普通らしい 原題もそのまま"Suite Francaise"(「フランス組曲」、仏・英語共通)
・ヘリオス 赤い諜報戦(中) ⇒中国、香港、韓国、日本にまたがり撮影 原題は「赤道 Helios」 "Helios"は「ギリシア神話の太陽神」のこと
★ストレイト・アウタ・コンプトン ⇒全米有数の犯罪都市コンプトン(カリフォルニア州、ロサンゼルスの南に隣接)から生まれたヒップホップ(ラップ)グループ「N.W.A」の始まりから終わりまでを追ったドキュメンタリー風作品 全く知らない話が多かった 「サウス・セントラルの黒人暴動」と「エミネム」位は知っていたが…
▼ディーン、きみがいた瞬間(とき)(独・加・豪) ⇒24歳で亡くなったジェームズ・ディーンの話し方や突飛な行動は、いかにもそれらしい感じがした 製作にハリウッドが係わっていないので、余り宣伝されていないが、なかなかの作品と感じた 原題は、ジェームズ・ディーンの写真が掲載された雑誌の名称の"Life"
・知らない、ふたり ⇒日本作品だが、韓国の人気グループのメンバーを複数起用 私にはややかったるかった

・やくざと憲法 ⇒大阪府堺市の暴力団・組事務所の様子とその活動を追ったドキュメンタリー作品 子供が保育園に入れないとか、生命保険に入れないとか、暴力団員とその家族に一部人権がないのかという不思議な課題が提起される
▼DOGLEGS ⇒日本における障害者プロレス(DOGLEGS)と障害者の現実を撮ったドキュメンタリー作品だが、ニュージーランド人が監督・製作して米国製 全く知らない世界が映っていた
・イット・フォローズ ⇒米国で話題になったホラー作品 原題も"It Follows"
▼パディントン(英) ⇒50年以上続く、英国の児童文学の実写化 VFXをうまく使ったファンタジーは楽しい 原題も"Paddington"だが、これは元々はロンドンの駅名
・エージェント・ウルトラ ⇒VFXも駆使し、ドタバタで楽しそうだが、付いて行けなかった 原題は"American Ultra"

▼ギザとキツネと恋する死者たち(ハンガリー) ⇒日本語の歌や台詞が満載の、ファンタジー・コメディ ややホラー気味ではあるが、ハッピー・エンドに向かって面白く疾走 原題は"Liza, a rokatunder"だが、意味不明
★最愛の子(中・香) ⇒共産党一党独裁の中国ではあるが、本作を観ると社会は相当に民主化しているようにみえる 誘拐・人身売買に反対する市民グループの活動など民主的な動きが描かれている 子供の誘拐、人身売買が横行しているのは、一人子政策も関係しているのかもしれない 欺瞞に満ちた中国社会をまさに象徴するのがラストシーンのような気もする 原題は「親愛的 Dearest」
▼殺されたミンジュ(韓) ⇒社会中枢部への不平・不満を、関わった人間を一人ずつ私刑(リンチ)することにより、晴らしていく話 キム・ギドク作品らしく、親切な説明はない 原題は"One on One"で、意味は「一対一」から「一人ずつ」か
▼サウルの息子(ハンガリー) ⇒ナチスのアウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所で、死体処理に従事するゾンダーコマンド(ユダヤ人の特殊部隊)として働くサウルの苦悩を描く 主人公に近接した手持ちカメラで撮影しているため、周囲はいつもボケている 原題も"Saul fia"(「サウルの息子」、ハンガリー語)
・千年医師物語 ペルシアの彼方へ(独) ⇒11世紀ではペルシア(今のイラン)のイスファハンが医療先進地域だったらしい 同名のベストセラー小説の映画化 原題は"The Physician"で、ずばり「医師」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2016年1月16日 (土)

1月前半(1日~16日)に観た劇場映画

1月前半(1日~16日)は、7本の劇場映画を観ました。お正月と2度の大阪出張で、なかなか映画鑑賞する機会がありませんでした。観た作品はそれぞれ特徴のあるものでした。

▼消えた声が、君の名を呼ぶ(独・仏・伊・露・ポーランド・加・土・ヨルダン) ⇒100年前のオスマン・トルコ帝国で、100万人ものアルメニア人が虐殺されていたとは… 喉を切られ声を失った主人公ナザレットが生き延びた娘2人を追って北米にまで 彼を助ける優しい人もいたが、こういうことは繰り返したくない 多数の国が製作に係わっている本作の原題は"The Cut"
▼きみといた2日間 ⇒舞台劇のように言葉が飛び交う作品 セフレ紹介ネットで出会った訳あり男女の「一夜+一夜」をコミカルに描く 米国の若者(書いているのはおじさん、おばさんか?)のSEX観がよく分かる 原題は"Two Night Stand"で、「一夜限りの情事」を意味する"One Night Stand"のモジリか
▼人生の約束 ⇒経済的合理性と人情・愛情を対比する作品 前者は東京のハゲタカM&A企業であり、後者は富山県射水市新湊の曳山まつりを中心にして生きる町内ということになろうか 配役は前者が竹之内豊であり、後者が江口洋介になる
▼ブリッジ・オブ・スパイ ⇒歴史実話に基づいた作品にはスティーブン・スピルバーグ監督の才能がとても輝く スパイの人格(人格があるかどうか分からないが)、弁護士の人格が国益に巻き込まれていく 原題も" Bridge of Spies"
▼広河隆一 人間の戦場 ⇒フォトジャーナリスト・広河隆一、こんな人がいたのか 「ジャーナリストの前に人間であり、人間が幸せに生きる権利が侵されることと戦う」と語る したがって、人間の尊厳をふみにじられるところは人間の戦場であり、その現実を報せること(知る権利)が何よりも大切とのこと

▼の・ようなもの のようなもの ⇒故森田芳光監督のデビュー作「の・ようなもの」(1981)へのトリビュートのようなもの(続作) 落語家一門にまつわる話を、森田作品なじみの俳優により、コミカルに描く
▼白鯨との闘い ⇒海中のこんな映像がどうやって作成されたのかと思った 実写やVFXを駆使したのだろうが… ハーマン・メルビルの名著「白鯨」に隠された事実を明かしたノンフィクション小説「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」を原作にして、名匠ロン・ハワードが監督し製作 それにしても、現在捕鯨反対でやかましい欧米諸国が19世紀当初こんなにも鯨を獲っていたなんて…

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2016年1月 1日 (金)

新年のご挨拶(昨年鑑賞し、これはと感じた劇場映画作品)

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

丙申(ひのえさる) 平和のために 叡智生かせ

昨年は、日本経済は好調を維持したものの、ゲリラ豪雨、ISのテロ活動等により騒然とした一年でした。今年もただただ世の中、世界が平和でありますよう祈りたいと思います。

昨年はちょうど300本の劇場映画を鑑賞しました。各月独善でこれはと感じた作品を以下にご紹介いたします。

1月…薄氷の殺人(中国版の良質フィルム・ノワールか… 中・香)
2月…アメリカン・スナイパー(イーストウッド監督最高の作品と思う 米)
3月…イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密(現代のコンピューターの父であるアラン・チューリングに光を当てた 英・米)

4月…ギリシャに消えた嘘(P・ハイスミスの原作小説の映画化 英・仏・米)
5月…セッション(限界を打ち破るためにはここまでするか… 米)
6月…あん(河瀬直美監督の作品、東村山市をロケ地にした樹木希林の静かな熱演に深く考えさせられた 日・独・仏)

7月…悪党に粛清を(デンマーク製のマカロニ・ウェスタン、とにかく分かりやすかった デンマーク・英・南ア)
8月…日本のいちばん長い日(戦争終結がこれほど難しいとは… 日)
9月…かけがえのない人(20年を往き来する凝った恋愛作品 米)

10月…ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声(少年達の歌声に圧倒された、逆境の少年が音楽と教師達のおかげで成長する物語 米)
11月…真珠のボタン(チリ・パタゴニアの先住民が迫害・虐殺されたことは知らなかった 仏・チリ・西))
12月…杉原千畝 スギハラチウネ(日本のシンドラーの信念の半生を学んだ、一流のインテリジェンス・オフィサーでもあったそうだ 日)

特別…唐山大地震(1976年に中国で25万人(非公式推定60~80万人)もの死者を出した大地震があったなんて… 中)

皆様にとって、輝かしい新年となるようお祈り申し上げます。

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