2月前半(1日~14日)に観た劇場映画
2月前半(1日~14日)は、13本の劇場映画を観ました。最初は好調な勢いで劇場通いを続けていましたが、札幌の義兄が亡くなり10日・11日と札幌とんぼ返りをしたため、最後は尻すぼみになりました。
▼信長協奏曲(ノブナガコンツェルト) ⇒コミックのTVドラマ化に続く劇場版だけあって、話は無茶苦茶だがコミカルで面白い ロケハンは全国にわたり、日本各地で撮影したのは大変だったと思う
▼ドリーム ホーム 99%を操る男 ⇒リーマン・ショック後、米国では住宅ローンを払えなくなって家を差し押さえられ、強制退去させられることが多発したという実話を基に製作されたサスペンス 他人の不幸を糧に儲ける奴は儲けるということがテーマで、音楽も含めて、緊迫したシーンが続く 原題は"99 Homes"だが、「100軒の家を儲けに活用しようとしたが、1軒で…」という感じか
▼はなちゃんのみそ汁 ⇒劇場公開を見逃しそうになったが、ギリギリで鑑賞 基本的にはコメディなのだが、終盤に思った以上に涙腺をやられてしまった 一青窈作詞・歌の主題歌「満点星」を主人公(広末涼子)を中心に皆で歌うラストシーンが最高潮 「ペコロスの母に会いに行く」の脚本を担当した阿久根智昭が脚本・初監督 確かに似たような笑いも多かった
▼ザ・ウォーク ⇒ロバート・ゼメキス監督の物語る力を再認識 9.11テロにより今はないニューヨーク・シティのワールド・トレード・センターの南北2棟の間に、1974年の夏鋼鉄ワイヤーロープを張り、命綱なしで渡った仏人曲芸師フィリップ・プティの実話を語る VFXの使い方も抑制が効いていて好感が持てる 彼の過去の作品「フォレスト・ガンプ 一期一会」や「バック・トゥー・ザ・フューチャー」を思い出した 「フォレスト・ガンプ」は小生の最も好きな映画の一つ 原題も"The Walk"
▼ブラック・スキャンダル ⇒米国の犯罪映画は奥が深い FBIが情報提供者やおとり捜査を使っているのは周知の事実だが、一歩踏み外すととんでもないことになる 1970年代にサウス・ボストンで実際にあったアイルランド系ギャングとFBI捜査官の癒着の実話に基づく作品 1988年にボストン・グローブ紙の報道で事実が明らかになり、凶悪犯ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーに当時FBI史上最高の懸賞金がかかる 小生も米国にいた頃に実際にこんなことが起きていたのかと驚く 監督はスコット・クーパーで、バルジャーを半禿げ頭に扮したジョニー・デップが怪演 原題は"Black Mass"だが、「暗黒のマス、塊り、集合」という意味と「暗黒のマサチューセッツ州」という意味をかけているか
▼クリムゾン・ピーク ⇒ストーリー仕立ても良く、結構怖い作品だった メキシコ出身の鬼才ギレルモ・デル・トロが監督 豪州出身の女優ミア・ワシコウスカは不思議だ 「ジェーン・エア」(2012年公開)でもコメントしたが、最初は平凡な感じだが、物語が進むうちにだんだん美しくなっていく 「ゼロ・ダーク・サーティ」で好演したジェシカ・チャステインが悪女を熱演 原題も"Crimson Peak"で、"Crimson"は「深紅、臙脂(えんじ)色」の意で「血の色」も表す
・残穢(ざんえ)-住んではいけない部屋- ⇒上記「クリムゾン・ピーク」を観た後だったので、いま一つと感じた 設定された舞台が小生の住んでいる小平市だったのがちょっと残念か
★ビハインド・ザ・コーヴ 捕鯨問題の謎に迫る ⇒貯金をすべて使い果たして本作を製作した八木景子さん(上映後舞台挨拶された)に敬意を表する 和歌山県太地町のイルカ漁を、故意の創作も交えて批判的に描いたドキュメンタリー「ザ・コーヴ」(2009年第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞)への反論として、英語ベースで本ドキュメンタリーを製作 シー・シェパードは太地町での活動が資金集めになるから取り組んでいる、日本人は表だって反論しないので批判しやすい、IWCは捕鯨全面禁止を議論してはいない、そもそもニクソン大統領時代にベトナム戦争を環境破壊とスウェーデンに批判された米国が反捕鯨団体に資金提供して日本をスケープゴートにした(米国公式文書発見)、ペリー来日以来米国はずっと日本に辛く当たっている、等々ときたらどう反応すればいいのだろう
▼さらば あぶない刑事 ⇒還暦前後になってこのアクションに挑んだ舘ひろしと柴田恭兵に敬意 仲村トオルのボケ、浅野温子の天然、吉川晃司の悪役、それぞれに味があった
▼オデッセイ ⇒火星に一人取り残されるが、救出までの約2年間を知恵と勇気で生き延びた宇宙飛行士をマット・デイモンが熱演 監督は「エイリアン」のリドリー・スコット NASAの全面協力を得て撮影されたそうだ 救出に至るまでにいろいろなアイデアや工夫が飛び出す 原題は、アンディ―・ウイアーの原作小説と同じ"The Martian"で、翻訳本では「火星の人」
▼俳優 亀岡拓次 ⇒路地裏で話題になっている本作を押っ取り刀で鑑賞 とても面白かった 実社会、実人生では脇役、補佐役、影の存在がいかに重要かが分かる 主役の安田顕もいいが、小生の好きな麻生久美子がマドンナ役で出演 上映後の横浜聡子監督の語りが自然体でとてもいい
・シーズンズ 2万年の地球旅行(仏) ⇒制作費は40億円らしい さすがにどうやって撮影したのだろうという映像が満載 人類と動物の共生についても考えさせられる 原題は仏語で"Les Saisons"="The Seasons"(英語)=「四季」
・スティーブ・ジョブズ ⇒マイケル・ファスベンダーが熱演すればするほど、スティーブ・ジョブズは変人・奇人だということが分かる これが公式伝記映画らしいが、ややつまみ食い的で散漫か
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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