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2016年3月の3件の記事

2016年3月31日 (木)

3月下旬(21日~31日)に観た劇場映画

3月下旬(21日~31日)は、13本の劇場映画を観ました。年度末の緊張感の中で、映画三昧を頑張ってしまいました。

・マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章(英・米) ⇒「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」の続編 ジンクスに漏れず、一作目を超えられなかったか 007のジュディ・デンチの遺作ともなった 原題は"The Second Best Exotic Marigold Hotel"で、一作目の原題が"The Best Exotic Marigold Hotel"であったが、本作で2軒目のホテルが登場した
★僕だけがいない街 ⇒これもコミックが原作の作品 タイムトラベルを主テーマにしているのでいわゆるSFだが、母子の愛情、若者の夢、小学校でのイジメ、家庭での児童虐待等、身近な話を丁寧に描写 2006年のロケ地は千葉県船橋市、1988年のロケ地は長野県伊那市らしい 原作の子供時代の想定は、小生の故郷の近所である北海道石狩市 時々出現する北海道弁に分からないものがあった
・クーパー家の晩餐会 ⇒一言で言うと、米国版「家族はつらいよ」だった 何となく想像できる笑いは少し苦手かな 米国ては定番のクリスマス・イブの群像劇だが、今の季節と合わないのが残念 原題は"Love the Coopers"で、これは手紙の締めの言葉
▼ちはやふる -上の句- ⇒これもまたまたコミックが原作の作品 もはや日本映画はコミックなしでは成り立たないのか 「競技かるた」なるものが日本の高校ではこんなにも盛んなのか 主演の広瀬すずが可愛らしかった 「舞妓はレディ」の上白石萌音のボケもよかった 幼馴染の再会と男から女へのアプローチ(王道に戻る)も好ましい ロケ地は栃木県足利市か
・エヴェレスト 神々の山嶺 ⇒平日の2本目だったので少々疲れたかな 昨秋に観た「エベレスト3D」(米・英)のエベレストでの実写が余りに凄かったので、本作はやや割り引かれた

▼アーロと少年 ⇒ディズニーのファンタジー・アニメだが、画像は究極的に美しかった 巨大隕石が地球に衝突しなければ、恐竜たちが生き延びて、言葉を話し、耕作をしているという前提 一方で共存する人間は言葉を持たない ただ、恐竜が鼻先で畑を耕し、口で畑に散水するというのは少し無理があるような気がするが… 原題は"The Good Dinosaur"=「善き恐竜たち」か
・Mr. ホームズ 名探偵最後の事件(英・米) ⇒コナン・ドイルの小説に加えて、いろいろな派生小説、パロディ小説があることは知らなかった 本作の原作もその一つ 真田広之も出演しており、老いたシャーロック・ホームズと出会うシーンは静岡県大井川鐵道、奈良県瀞(どろ)ホテル、千葉の佐原市で実写されたらしい 原題は"Mr. Holmes"
▼ジョギング渡り鳥 ⇒渋谷のユーロスペースにある映画美学校のアクターズ・コース第1期高等科の学生たちが、講師であった鈴木卓爾監督の下で創り上げた実習作品 シナリオがなく、鈴木監督の簡単なフレームに基づき現場で創作したエチュード(即興劇)を積み重ねたものらしい したがって分かるような分からないような感覚が続いた157分間であった ロケ地は埼玉県深谷市の利根川堤防のあたりらしい 上映後脚本家/スクリプトドクターの三宅隆太氏と監督、そして出演者たちによる90分のトークショーがあり、合計247分も実験的映画製作の話に巻き込まれた
▼無伴奏 ⇒直木賞作家・小池真理子の同名の半自伝的恋愛小説を映画化 1969年の仙台が舞台で、ヒロイン野間響子(成海璃子)は高校3年生で、まさに我々ど同世代 恋愛への憧れ、学生運動、しかし受験勉強で大いに世の中が動いていた時代を映す 終結はやや唐突だが、刺激的
・インサイダーズ/内部者たち(韓) ⇒イ・ビョンホンが主演した韓国大企業と国家政府の腐敗を描く作品 いくら韓国とはいえ通常の大企業や政府で暴力やリンチがこれほど行われているとは思えない そこに違和感が残った 原題は邦題どおり"Inside Men"

・ライチ☆光クラブ ⇒元々は舞台で上演され、それがアニメになり、最後に実写映画化されたマニアックなダーク・ファンタジー そう言えば舞台のようなセットがあった
▼これが私の人生設計(伊) ⇒成功した独身中年の女性建築家が故郷のイタリアに舞い戻り、いろいろな出来事を引き起こすという超楽天的なイタリア・コメディ 失敗しようと、行き詰ろうと、叩かれようと前向きに生きる姿に勇気付けられる 原題は"Scusate se esisto!"、イタリア語なのでグーグルで翻訳すると「申し訳ありませんが、私が存在する場合!」らしい
・ロパートキナ 孤高の白鳥(仏) ⇒ロシアのマリインスキー・バレエでプリンシパルを務めるウリヤーナ・ロパートキナの素顔を追ったドキュメンタリー映画 数多くのバレエ舞台シーンは美しかった 彼女は今領土問題になっているクリミア半島出身らしい 「Maiko ふたたびの白鳥」(ノルウェー)を観て感動したので、本作にもトライ 原題は"Ulyana Lopatkina: A Russian Star"=「ウリヤーナ・ロパートキナ: ロシアのスター」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2016年3月20日 (日)

3月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

3月中旬(11日~20日)は、11本の劇場映画を観ました。最近は特に多様性に富んだ作品が多いように思います。劇場に足を運ぶ観客は相変わらず多いようです。

▼ディーパンの闘い(仏) ⇒移民大国・フランスに暮す難民・移民の実情を描く スリランカの内戦からフランスに逃れたタミルの虎・元兵士ディーパンが主役 昨年フランスで起きたテロも思い出した 名匠ジャック・オーディアールが本作で2015年の第68回カンヌ国際映画祭・最高賞のパルムドールを受賞 原題は単に"Dheepan"
・AUTOMATA オートマタ(西・ブルガリア) ⇒ロボットが社会の下働きの主体となっている近未来を描いた作品 禿頭のアントニオ・バンデラスが主演し、人間とロボットの間で感情の交流のようなものも
▼ヘイトフル・エイト ⇒クエンティン・タランティーノ監督らしい作品 長編第8作で一種の密室物 タランティーノ監督らしい一筋縄ではいかないストーリーと殺し合いが見物 70mmフィルムによる映像も隅々まで美しい VFXはどうやって70mmフィルムに焼き付けるのだろうかとか、今回は監督自身は出演していないのかとかいう疑問がわいた 原題も"The Hateful Eight"
・ロブスター(アイルランド・英・ギリシャ・仏・蘭・米) ⇒意表を突くタイトル、テーマ、ストーリーは見事だが、映画にはそれらが完全に消化されていないように思えた
・セーラー服と機関銃 卒業 ⇒1981年の前作から35年もたったのか 映画自体は面白いが、女子高生がヤクザの組長とか、機関銃をぶっ放すとか、少し時代に合わなくなってはいないか ロケ地は主に群馬県高崎市だったようだ

・家族はつらいよ ⇒「男はつらいよ」に続くシリーズ喜劇を意識した命名か 山田洋次監督のそつがないお笑いには安定感があった
・ディバイナー 戦禍に光を求めて(豪・米・土) ⇒第一次世界大戦時のトルコ・ガリポリの戦いについては何も知らなかった 本作はこの時の話で、ダーダネルス海峡に面するガリポリ半島とそこに上陸しようとした連合軍の戦闘シーンから始まる この連合軍に参加したオーストリア軍の3青年兵士が帰還しなかったことがテーマ ラッセル・クロウが初監督するとともに主演 原題は"The Water Diviner"=「水占い師」
・マジカル・ガール(西) ⇒日本のアニメ、日本の唄等日本テイスト・愛に溢れた作品 欧州ではこんなに日本アニメが浸透しているのか 通常の日常生活から犯罪に巻き込まれていく人々を描くが、話の展開が独特で先を読めない 小劇場だか満員 原題も"Magical Girl"
▼Maiko ふたたびの白鳥(ノルウェー) ⇒ノルウェー国立バレエ団の日本人プリマドンナを追ったノルウェー製ドキュメンタリー ノルウェーでプリマとして活躍している日本人女性がいたのか 長男を産んだ後復帰した舞台での白鳥・黒鳥の踊りが圧巻 バレエ「白鳥の湖」の舞台を観たくなった 原題は"Maiko: Dancing Child"
★リリーのすべて(英) ⇒1920年代のトランスジェンダーという難しいテーマを、よくここまで美しく深く掘り下げて映画表現できたなと感じた アカデミー賞受賞のトム・フーパー監督とエディ・レッドメインが組んだだけのことはある デンマーク(ロケはベルギー?)、パリ、ドレスデンの美しい風景も見物 主人公アイナ―・ヴェイナー(性転換手術をして、リリー・エルベ)を献身的に支える妻ゲルダを演じたアリシア・ヴィキャンデルが今年のアカデミー賞助演女優賞を受賞 原題は"The Danish Girl"=「デンマーク・ガール」

▼エスコバル 楽園の掟(仏・西・ベルギー・パナマ) ⇒コロンビアの麻薬王パブロ=エミリオ・エスコバル=ガビリアの深い闇に巻き込まれたカナダ人兄弟の運命を描く エスコバルは麻薬カルテルのボスでありながら、国会議員となり慈善事業に取り組んだ実在の人物 原題は"Escobar: Paradise Lost"=「エスコバル:楽園喪失」か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2016年3月10日 (木)

3月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

3月上旬(1日~10日)は、10本の劇場映画を観ました。アカデミー賞関連から単館上映作品までいろいろなものにトライしました。

・女が眠る時 ⇒結構芸術的に創っていて、分からないところをいろいろ残しているので、やや欲求不満 ロケ地は今井浜東急ホテルとのこと ここは泊まったことがある
・黒崎くんの言いなりになんてならない ⇒同名少女コミックの映画化 それなりに面白かったが、観客は圧倒的に若い女性のペア 彼女らは中島健人が目当てなのかもしれないが、私は最近映画によく出演している小松菜奈に注目
▼ホール・イン・マネー 大富豪トランプのアブない遊び(英) ⇒今年の米国大統領選の共和党予備選挙で話題になっている不動産王ドナルド・トランプのビジネスに関する英国ドキュメンタリー作品 トランプはスコットランドのアバディーンでかなり乱暴にゴルフ・リゾート開発に取り組んだようには感じるが、自治体や住民に提案・協議しながら進めているところは普通のビジネスにも見える トランプがロナルド・レーガンのように周りの進言を聴けば、充分大統領は務まるようにも思う 原題は"A Dangerous Game"=「危険なゲーム」
・シェル・コレクター(日・米) ⇒米国人作家の同名小説を映画化 ロケは沖縄県の渡嘉敷島で行われたようだ 説明なしの芸術作品なので、やや付いて行けなかった
▼ジョーのあした 辰吉丈一郎との20年 ⇒元WBCバンタム級世界チャンピオンの辰吉丈一郎の20年間(25歳から45歳まで)を追ったドキュメンタリー作品 坂本順治監督はよく20年間もインタビューを続けたと思うし、意外にも辰吉本人の発言も分かりやすい 辰吉は岡山県倉敷市児島で父子家庭の一人っ子として育ったようだ 誰かが亀田3兄弟のこんなドキュメンタリーを創ってくれないかな

▼マネー・ショート 華麗なる大逆転 ⇒「マネーボール」の原作者マイケル・ルイスによるノンフィクション「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」が原作らしい 証券取引の勉強になった 米国政府保証の住宅債券が暴落すると見て、CDSを空売り(Short)した男たちの物語 原題は"The Big Short"=多分「巨大空売り」
・ナイト・ビフォア 俺たちのメリー・ハングオーバー ⇒「ザ・ウォーク」に主演したジョセフ・ゴードン=レビットが主演したドタバタ・コメディ作品 今ひとつすっきりしなかったかな 原題も"The Night Before"
▼虹蛇と眠る女(豪・アイルランド) ⇒ニコール・キッドマン主演の心理サスペンス作品 オーストラリアの沙漠に囲まれた水の少ない田舎町の風景が印象的 キッドマンはオーストラリア出身とのこと 原題は"Strangerland"=「移住したばかりの街」か
▼幸せをつかむ歌 ⇒メリル・ストリープがロック・シンガーの主役を演じた作品 歌手活動のために家庭と子供を捨てたというお馴染みの話だが、歌はやはり感動を呼び、歌により家族の絆を取り戻す 原題はロック・バンド名の"Ricki and the Flash"
・断食芸人 ⇒最初が津波の映像で始まり何かを予感させたが、すぐにカフカの不条理の世界に転換 不条理はやや居心地が悪い

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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