4月中旬(11日~20日)に観た劇場映画
4月中旬(11日~20日)は、9本の劇場映画を観ました。出張の合間に頑張りました。
★リップヴァンウィンクルの花嫁 ⇒3時間の長尺物だが、バッハやモーツァルトの心地よいクラシック音楽に載せた不思議な物語と映像は飽きさせることなく、時の流れを感じさせなかった なぜかは分からないがやたらに存在感のある主演の黒木華は、本作の原作・脚本・監督をすべてこなした岩井俊二監督が惚れ込んだだけあり、将来の大女優かもしれない
▼ボーダーライン ⇒米国のメキシコ国境地帯における、メキシコ麻薬カルテルを扱った作品は沢山あり、いくつかは観たが、本作のリアルさは結構抜きん出ていた 法も正義もへったくれもない世界が描かれている メキシコのファレスという街は世界で一番危ないところらしい 原題は"Sicario"(西語)="Hitman"(英語)=「殺し屋」らしい
・獣は月夜に夢を見る(デンマーク・仏) ⇒北欧ではなぜヴァンパイア(吸血鬼)の物語が次々と映画化されるのだろうか 神話や伝説に深く組み込まれているのだろうか 本作は女性ヴァンパイアに狼人間が合成されているようだ 原題は"Nar dyrene drommer"(デンマーク語)="When the animals dream"=「動物が夢を見る時」らしい
・バンクシー・ダズ・ニューヨーク ⇒ニューヨークにおける謎に包まれたアーティストの活動を追ったドキュメンタリーだが、???
★スポットライト 世紀のスクープ ⇒今年の第88回アカデミー賞作品賞と脚本賞を受賞した、実話に基づく作品 カトリック教会の神父たちが犯した少年少女達への性的虐待を、ボストン・グローブ紙のスポットライトというコラムの記者達が追い詰めていく、2001年から2002年にかけての鬼気迫る様を描く 世界中のカトリック教会で本作のような事件が頻発していたなんて 人間の本能は難しいな 原題も"Spotlight"
・バット・オンリー・ラブ ⇒声を失った佐野和宏監督が監督兼主演 作品の中で声にならない声で叫ぶシーンはなかなか迫力があった 上映後のトークショーに監督自らが登場 筆談だが面白かった
▼ミラクル・ニール!(英) ⇒英国流SFファンタジー・ドタバタ・コメディは面白い 今回は先進宇宙人が地球人の資質を判定するという前提 超能力を付与された主人公が何でもできるが、的確に指示しないと、物事が行き過ぎることがまた喜劇 原題は"Absolutely Anything"で、翻訳すると「絶対に何でもできる」か
・孤独のススメ(蘭) ⇒お一人様がますます増えている日本でも似たような話が生じるのではないかと思った 最後に主人公の息子が歌う唄「マイ・ライフ」とラストのマッターホルンの映像がいい 原題は"Matterhorn"=「マッターホルン」で、これは主人公の思い出の場所
▼ルーム(アイルランド・加) ⇒本作を観てすぐ「朝霞市の女子中学生が誘拐されて千葉市で2年間監禁されていた」事件を思い浮かべた 女子高校生の時に誘拐されて7年間監禁された主人公ジョイと監禁中に産んだその5歳の息子ジャックの物語 監禁小屋の内側の小さな世界と外界の大きな世界の対比、そして解放された喜びと苦悩の対比に、この作品の素晴らしさを見い出した ヒロインを演じたブリ―・ラーソンは今年の第88回アカデミー賞主演女優賞を獲得 実話に発想を得たアイルランド出身の作家エマ・ドナヒューの小説「部屋」を映画化 原題も"Room"
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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