7月中旬(11日~20日)に観た劇場映画
7月中旬(11日~20日)は、10本の劇場映画を観ました。話題作に事欠きませんでした。
▼帰ってきたヒトラー(独) ⇒コメディだから笑って観ていられるが、現代ドイツや日本でも抱えるシリアスなポピュリズムの問題を提起 国民の心の中には強い国を望む深層心理があるのかもしれない ドイツのベストセラー小説の映画化 原題は"Er ist wieder da"(独語)="He is back"(英語)=「彼は戻った、帰った」か
★好きにならずにいられない(アイスランド・デンマーク) ⇒アイスランドの首都レイキャビクで、母親と一緒に暮す43歳の冴えないデブの独身男の恋のストーリー 珍しい北欧の作品だが、日本にでもどこの国にもありそうな話 純粋で青年のような主人公フーシの心が眩しい フィナーレで、彼が働く空港からエジプトへバカンスに旅立つことが人生の転機を象徴か 原題は主人公の名前で"Fusi"
▼マイケル・ムーアの世界侵略のススメ ⇒マイケル・ムーアが欧州の国々のユニークさを紹介 アイスランドの話は良かった 金融危機を起こした銀行幹部は投獄され、女性登用が進み幹部女性が多い 原題は"Where to Invade Next"で、和訳すると「次はどこを話題にしますか」位か
・月光 ⇒美しいが深刻な題材 ライオンで味わったビールとジンギスカンに邪魔されて集中できなかったのが残念
・エクス・マキナ(英) ⇒ヒロインのエヴァは「リリーのすべて」でアカデミー賞助演女優賞を獲得したアリシア・ヴィキャンデルだが、ロボット姿なのでなかなか気が付かず ヒト型AIは最終的に人間になりたいのだろうか アリシアの、胸は小振りだが全身が美しい、多分本物の裸体が拝める 原題は"Ex Machina"だが、あえて和訳すると「機械から生まれるもの」かな
★太陽の蓋 ⇒いまだに2011年の福島原発事故の事実追及が続いているが、本作は当時東京が瀕した5日間の危機を描く 当時の菅内閣の主要人物が実名で登場し、まるで官邸にいたような感覚に陥る 今更ながら東京電力の隠蔽体質には驚かされた
▼FAKE ⇒2014年にゴーストライター騒動に巻き込まれた佐村河内守に関するドキュメンタリー 彼が原爆被爆者の子供であることはほぼ間違いないが、難聴であるのかないのかや作曲ができるのかどうかは観た人の判断による 新垣隆と週刊文春に記事を書いた神山典士が、急に有名になった佐村河内をはめたのかもしれない マスコミで増幅されると何が真実かが分かりにくくなる
・インディペンデンス・デイ リサージェンス ⇒20年振りの続編だが、進化したVFXを使いすぎると視覚だけに頼る作品になるのかなという感じ 原題も"Independence Day: Resurgence"で、和訳すると「インディペンデンス・デイ:復活」か
▼暗殺(韓) ⇒他の劇場がとても混んでいるため、少々話題になっている本作を鑑賞 日本統治下の朝鮮半島において、朝鮮独立派が日本要人とその朝鮮側協力者の暗殺を狙うストーリー しかし、韓国のアクション映画なので、二重スパイ、暗殺請負人、複雑な家族等々、いろいろな話が入り交じる 彼の国からは日本がどう観られているかを理解するには役立つ作品
▼シアター・プノンペン(カンボジア) ⇒カンボジアにも昔映画産業があったのだ 1975年からのクメール・ルージュ虐殺・暗黒時代を生き延びたフィルム作品の欠落フィナーレを取り戻すというストーリー 英語原題は"The Last Reel"で、和訳すると「(紛失した)最後の(映画フィルムの)リール」か
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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