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2016年8月20日 (土)

8月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

8月中旬(11日~20日)は、11本の劇場映画を観ました。夏休み、ブラジル・オリンピック、甲子園の高校野球等々で、寝不足になりながら頑張りました。

・クズとブスとゲス ⇒クラウドファンディングにより奥田庸介監督が脚本と主役も兼ねて製作 まともな仕事のできない人々を描くが、家族の視点や家族への愛情にも丁寧に触れている 深谷市等関東で撮影されたようだ
・ケンとカズ ⇒自動車修理工場を隠れ蓑にした覚醒剤売買に手を染める、幼馴染の若者2人を描く 仕事がないからか、できないからか、ヤクザの手先となり違法の商売に手を染める一方、それぞれ家族の悩みを抱える 千葉県市川市、船橋市、浦安市あたりで撮影されたらしい
・ターザン:REBORN ⇒コンゴにおけるベルギーの植民地政策に関わらされるターザン 英国の介入の手先として使われる英国貴族となっている コンゴは彼の故郷か ターザンに戻った後のVFXは凄い 妻役も熱演し白いドレスが泥水に浸かり黄土色のドレスに変色 ターザンは南北戦争後の米国の支援を受けて、奴隷解放に貢献するのか 原題は"The Legend of Tarzan"=「ターザン伝説」
・ペット ⇒「ミニオンズ」の製作会社が関わった動物もののアニメ 最初は人間と動物(ペット)の関わりを描いていたが、途中から動物世界の擬人化のみに変化 しかし「ズートピア」のレベルまでには届かないか 原題は"The Secret Life of Pets"=「ペットの秘密の生活」
・ラスト・タンゴ(アルゼンチン・独) ⇒アルゼンチン・タンゴの名手でペアでカップルであったマリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペスを描いたドキュメンタリー作品 タンゴ・ダンスのみならず二人の愛・嫉妬・裏切り等も描写 原題は"Un tango mas"(西語)で、和訳すると「もっとタンゴを」か

・ヤング・アダルト・ニューヨーク ⇒ニューヨーク市のブルックリン区とマンハッタン区中心のロケ ウッディ・アレン作品のような会話や独白の多いコメディ 原題は"While We're Young"=「我々が若い頃」
▼AMY エイミー(英・米) ⇒2011年に27歳で急逝したエイミー・ワインハウスのことは知らなかった 彼女のドキュメンタリーを観て、少し年上のノラ・ジョーンズを思い浮かべた エイミーはユダヤ系英国人であり、ノラはインド人の父親を持つ米国人 どちらも一度その音楽を聴いたら忘れられなくなる こう言うと語弊があると思うが、ユダヤとインドは音楽の才能においても凄い エイミーは多分統合失調症風な音楽の天才だったのだと思う 原題も"Amy"
▼シング・ストリート 未来へのうた(アイルランド・英・米) ⇒アイルランドの首都ダブリンを舞台とした青春・学園・音楽・恋愛物語 ワン・ディレクションまでにもつながるような透明感のある英国ポップミュージックが素晴らしい バンドをやっていたジョン・カーニー監督の自伝的作品でもあり、主役コナーを演じたフェルディア・ウォルシュ‐ピーロはソプラノ歌手らしい ただマドンナのラフィーナ役のルーシー・ボイトンは、高校生役にしてはやや大人過ぎか 原題は単に"Sing Street"で、舞台のSyng Street高校をもじったものらしい
▼イレブン・ミニッツ(ポーランド・アイルランド) ⇒日経新聞のコラム「シネマ万華鏡」(8月19日付夕刊)で中条省平氏が絶賛する作品 終盤は驚きのシーンが連続するが、それまでのプロセスはやや分かりにくかった ただ、いろいろな撮影機器・角度による映像が登場 ラストのサイネージが徐々に細分化していくシーンで途中から右上部に黒い部分が現れるが、これは何だろうか 原題も"11 minut"(ポーランド語)="11 minutes"(英語)
・ハイ・ライズ(英) ⇒まるで英国の階級社会に対する英国流皮肉・暗喩のように感じた 結構断片的で分かりにくいが、映像は豪華で華麗 現代英国の課題のEU離脱、移民、テロ等について先読みしているようにも見える 原題も"High-Rise" 英国のSF作家J.G.バラードによるテクノロジー三部作の最後の同名小説の映画化

・ロング・トレイル! ⇒これはちょうど1年前の8月に日本で公開された作品「わたしに会うまでの1600キロ」の二番煎じだと思った 「わたしに…」は米国西部のパシフィック・クレスト・トレイル(1600キロ)に挑むが、本作では東部のアパラチアン・トレイル(3500キロ)に挑戦 ともにハッと息をのむ映像がちりばめられている 人間は何かをリセットしたくなった時にはなぜ歩くのだろうか 日本でいうと四国お遍路や社寺巡礼、また街道巡りなどがそれに当たるのだろう 原作本のタイトル"A Walk in the Woods"が本作の原題

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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