12月上旬(1日~10日)に観た劇場映画
12月上旬(1日~10日)は、10本の劇場映画を観ました。年末は忙しくてアップするのに相当時間を要しました。
▼ガール・オン・ザ・トレイン ⇒最近の米国の心理サスペンス作品は一定のレベルに達している 今回は2人の人が死んだが、誰も死ななかった「ザ・ギフト」の方が優れているとも思う 本作ではアル中と精神疾患を組み合わせいる 嘘のうまい人物がいることが2作の共通項か いずれにしても女性たちはしっかり自立して再び歩き始めるのだろう ロケ撮影はニューヨーク・シティから北東部郊外に延びるメトロ・ノース鉄道のハドソン・リバー・ラインとその沿線で行われている 晩秋の木々と河の景色が美しい 原題も、原作サスペンス小説と同じ"The Girl on the Train"
・ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち(チェコ・スロバキア) ⇒ナチス・ドイツに蹂躙される直前に、チェコ・スロバキアから669人ものユダヤ人の子どもたちを救った英国人がいたなんて 何と50年間もそのことは公開されなかったらしい ニコラス・ウィントンが80歳の時に約250人の救われた子どもたちが発見された 100歳の時にも記念式典が行われ、彼は106歳位まで長寿を全うしたらしい 救われた子どもたちの子孫は2700人にも達していて、世界中で日々慈善活動に取り組んいるとのこと 日本にもシンドラーがいたが、英国にもシンドラーがいたのだった 原題は"Nicky's Family"=「ニッキィの家族」(ニッキィはニコラス・ウィントンの愛称)
▼私の少女時代 -OUR TIMES-(台) ⇒引っ込み思案な女の子が、高校時代に恋に目覚めいろいろなやりとり・駆け引き・作戦が 大学を卒業し社会人になるが、本当の初恋は意外なところから成就 原題も「我的少女時代 Our Times」(中国語の「的」は日本語の「の」にあたる)
・幸福のアリバイ -Picture- ⇒元々俳優の陣内孝則が監督した作品 オムニバス風に、やや喜劇的な話が進む テーマは一貫して「幸せ」のようだが、やはり幸せは日々の小さな物事の積重ねにあるようだ
・世界の果てまでヒャッハー!(仏) ⇒フランス流のドタバタ冒険喜劇 ブラジルのリゾートで撮影したのだろうか 本作からは何の知見も得られないが、ただ笑うにはいい 原題はなぜか英語で"All Gone South"=「皆南へ去った」か
・アズミ・ハルコは行方不明 ⇒同名原作小説の映画化らしいが、なぜかストーリーが全く追えなかった 筆者の頭が悪いのだろう 最後はハッピーエンドだったような気もするが…
・疾風ロンド ⇒東野圭吾原作のサスペンス小説の映画化 やや現実味に欠けるが、いろいろ意表を突く展開も多く、楽しませてもらった 結局は二つの家族の再生がテーマだったような気がする
・誰のせいでもない(独・加・仏・スウェーデン・ノルウェー) ⇒一つの交通事故が巻き起こすこもごもの出来事を描く 当初事故の詳細は観客には不明だが、だんだんに明かされていく 各国の共作だが言語は英語 原題は邦題とかなり異なり"Every Thing Will Be Fine"=「すべてうまくいく」
・ブルーに生まれついて(米・加・英) ⇒主演のイーサン・ホークが半年間トランペットを特訓したらしいが、本当に吹いて歌っているのだろうか 西海岸出身のチェット・ベイカーが全米に通用するようになった後、壁にぶち当たりクスリに溺れるが、その後一旦再生するまでを描く 原題も"Born to Be Blue"
・エヴォリューション(仏) ⇒この作品のアイデアは理解できなかった 睡眠鑑賞にもなってしまった 原題も"Evolution"
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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