カテゴリー「映画(2016年)」の36件の記事

2016年12月31日 (土)

12月下旬(21日~31日)に観た劇場映画

12月下旬(21日~31日)は、何とか6本の劇場映画を観ました。本年は結局337本の劇場映画を観ることができました。

・ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー ⇒「スター・ウォーズ」シリーズの第6作「エピソード3/シスの復讐」と第1作「エピソード4/新たなる希望」の物語間をつなぐエピソード3.5的な補完作品 個人的な話だが、筆者は本シリーズにどうも馴染めない 原題も"Rogue One: A Star Wars Story"
・風に濡れた女 ⇒日活ロマンポルノ復活の第1作目とのこと 茨城県神栖市(利根川河口の街で銚子市は対岸)波崎漁港と須田浜海岸でロケされた明るい映像が印象的
・土竜の唄 香港狂騒曲 ⇒人気コミック「土竜の唄」を、三池崇史監督、宮藤官九郎脚本そして生田斗真主演で実写映画化した2作目 この監督と脚本らしくドタバタ、ハチャメチャなアクション劇だが、筆者には今一つしっくりこない 生田斗真は北海道出身らしい
・エルストリー1976 新たなる希望が生まれた街(英) ⇒1977年に公開された「スター・ウォーズ」シリーズ第1作「エピソード4/新たなる希望」の製作のために、作品内容も余り知らされないまま、ヘルメット、マスクやスーツを着用して出演・演技した俳優達に焦点を当てたドキュメンタリー ロンドンの北西部郊外にあるエルストリー・スタジオ(Elstree Studios)で撮影されたことから、原題が"Elstree 1976"
・ミス・シェパードをお手本に(英) ⇒80歳を超えた英国名女優マギー・スミスが16年間主演してきた舞台劇の映画化とのこと ロンドン北部のカムデン特別区で15年間バン(車)暮らしをした、語学・音楽に造詣の深い老女の実話に基づく 当然ながら老人介護の課題も頻出 原題は"The Lady in the Van"=「バン暮らしの婦人」か

・Smoke スモーク(米・日) ⇒1995年公開の作品のデジタル・リマスター版 5つのストーリーが時間を前後しながら進行するので、2度くらい観ないとよく理解できないかも 舞台はニューヨーク市ブルックリン区で、嘘と真実がないまぜになっている現実を描き、「瓢箪から駒」の人生を実感させる 原題も"Smoke"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2016年12月20日 (火)

12月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

12月中旬(11日~20日)は、6本の劇場映画を観ました。さすがに時間が取れなくて、鑑賞数が減りました。

・ブレア・ウィッチ ⇒低予算作品ながら世界的大ヒットとなった「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999年)の続編らしい 手持ちカメラにより限られた照明の中で撮影されているため、ホラー映画の恐怖感が増幅されている 暗い森の中で雨が降り出し、暗い迷路のような廃屋の中での映像は息が詰まるような刺激を与える ただネタは尽きたような感じがした 原題も"Blair Witch"(魔女の名前らしい)
・グレート・ミュージアム ハプスブルグ家からの招待状(墺) ⇒ウィーン美術史美術館の改装についてのドキュメンタリー ハプスブルグ家にまつわる美の蓄積はとてつもない 原題は"Das Grosse Museum"(独)="The Great Museum"
・胸騒ぎのシチリア(伊・仏) ⇒声を出せなくなった人気ロック女性歌手が若いツバメとバカンス中に、昔の男が魅力的な娘を連れて迷い込んでくることによって様々なトラブルが… アラン・ドロン主演の仏映画「太陽が知っている」(1969年、原題"La Piscine"="The Swimming Pool")のリメイクらしい 本作の原題は"A Bigger Splash"=「拡大する水しぶき」か
・湾生回家(台) ⇒台湾は1895年から1945年まで50年間にわたり日本領であった そこに移住した日本人家族から生まれた日本人の子供達は約20万人もいるらしい 湾生と呼ばれる彼らは今や高齢になったが、70年振りに生まれ故郷を訪れた際のドキュメンタリーが本作 原題も「湾生回家 Wansei Back Home」=「台湾生まれが生まれ故郷に帰る」か
★海賊とよばれた男 ⇒ベストセラーとなった百田尚樹著の同名小説は読んでいないが、2、3年前に話題になった その映画化の本作は様々なエピソードを相当につまみ食いしているものと思うが、戦前・戦中・戦後のストーリーの流れも良く力強い モデルとなった出光興産創業者の出光佐三は明治の男 信念を強く持ったら、それを曲げず突き進む その役を岡田准一が好演 子を授からなかった最初の妻ユキ(綾瀬はるか)のその後について、最終盤に登場するその姪(黒木華)を絡ませたシーンに落涙

▼ぼくは明日、昨日のきみとデートする ⇒筆者は知らなかったが、七月隆文著の同名ベストセラー小説の映画化らしい タイトルの意味は途中で分かる 発想が自由でいいが、時間の流れが逆方向の異次元の世界にいる2人が5年に1回会ったらどうなるのか、頭がこんがらかった エミ(小松菜奈)はタカトシ(福士蒼汰)の未来を知っているが、逆は真ではないのか 小松菜奈の様々な表情、雰囲気は天然の演技力の証明か 舞台が京都なのはいい

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2016年12月10日 (土)

12月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

12月上旬(1日~10日)は、10本の劇場映画を観ました。年末は忙しくてアップするのに相当時間を要しました。

▼ガール・オン・ザ・トレイン ⇒最近の米国の心理サスペンス作品は一定のレベルに達している 今回は2人の人が死んだが、誰も死ななかった「ザ・ギフト」の方が優れているとも思う 本作ではアル中と精神疾患を組み合わせいる 嘘のうまい人物がいることが2作の共通項か いずれにしても女性たちはしっかり自立して再び歩き始めるのだろう ロケ撮影はニューヨーク・シティから北東部郊外に延びるメトロ・ノース鉄道のハドソン・リバー・ラインとその沿線で行われている 晩秋の木々と河の景色が美しい 原題も、原作サスペンス小説と同じ"The Girl on the Train"
・ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち(チェコ・スロバキア) ⇒ナチス・ドイツに蹂躙される直前に、チェコ・スロバキアから669人ものユダヤ人の子どもたちを救った英国人がいたなんて 何と50年間もそのことは公開されなかったらしい ニコラス・ウィントンが80歳の時に約250人の救われた子どもたちが発見された 100歳の時にも記念式典が行われ、彼は106歳位まで長寿を全うしたらしい 救われた子どもたちの子孫は2700人にも達していて、世界中で日々慈善活動に取り組んいるとのこと 日本にもシンドラーがいたが、英国にもシンドラーがいたのだった 原題は"Nicky's Family"=「ニッキィの家族」(ニッキィはニコラス・ウィントンの愛称)
▼私の少女時代 -OUR TIMES-(台) ⇒引っ込み思案な女の子が、高校時代に恋に目覚めいろいろなやりとり・駆け引き・作戦が 大学を卒業し社会人になるが、本当の初恋は意外なところから成就 原題も「我的少女時代 Our Times」(中国語の「的」は日本語の「の」にあたる)
・幸福のアリバイ -Picture- ⇒元々俳優の陣内孝則が監督した作品 オムニバス風に、やや喜劇的な話が進む テーマは一貫して「幸せ」のようだが、やはり幸せは日々の小さな物事の積重ねにあるようだ
・世界の果てまでヒャッハー!(仏) ⇒フランス流のドタバタ冒険喜劇 ブラジルのリゾートで撮影したのだろうか 本作からは何の知見も得られないが、ただ笑うにはいい 原題はなぜか英語で"All Gone South"=「皆南へ去った」か

・アズミ・ハルコは行方不明 ⇒同名原作小説の映画化らしいが、なぜかストーリーが全く追えなかった 筆者の頭が悪いのだろう 最後はハッピーエンドだったような気もするが…
・疾風ロンド ⇒東野圭吾原作のサスペンス小説の映画化 やや現実味に欠けるが、いろいろ意表を突く展開も多く、楽しませてもらった 結局は二つの家族の再生がテーマだったような気がする
・誰のせいでもない(独・加・仏・スウェーデン・ノルウェー) ⇒一つの交通事故が巻き起こすこもごもの出来事を描く 当初事故の詳細は観客には不明だが、だんだんに明かされていく 各国の共作だが言語は英語 原題は邦題とかなり異なり"Every Thing Will Be Fine"=「すべてうまくいく」
・ブルーに生まれついて(米・加・英) ⇒主演のイーサン・ホークが半年間トランペットを特訓したらしいが、本当に吹いて歌っているのだろうか 西海岸出身のチェット・ベイカーが全米に通用するようになった後、壁にぶち当たりクスリに溺れるが、その後一旦再生するまでを描く 原題も"Born to Be Blue"
・エヴォリューション(仏) ⇒この作品のアイデアは理解できなかった 睡眠鑑賞にもなってしまった 原題も"Evolution"

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2016年11月30日 (水)

11月下旬(21日~30日)に観た劇場映画

11月下旬(21日~30日)は、8本の劇場映画を観ました。一工夫された作品が多いと思います。

・彷徨える河(コロンビア・ベネズエラ・アルゼンチン) ⇒コロンビアの作品を初めて観た アマゾンは未知の薬草の宝庫と聞いている 最初は事実に基づく真面目な話だと思っていたら、だんだんずっこけてきて未開人(未知)との遭遇の話的になった 原題は"El abrazo de la serpiente"(西)="The snake embrace"=「ヘビの抱擁」で、確かそんな場面もあったな
・92歳のパリジェンヌ(仏) ⇒自分自身の死をどう迎えるかという大事な話 こういうことについて親子の話があるのはいい 原題の"La derniere lecon"(仏)="The Last Lesson"=「最後のレッスン」の方が分かりいいかも
▼ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 ⇒「ハリー・ポッター」シリーズの後継らしいが、舞台はニューヨークシティへ ディズニーらしく大金をかけたVFXは素晴らしく、それだけを観ていてもいい ただエディ・レッドメインをこの役で使うのは少々もったいないかな(ギャラはいいのだろうが) 原題は"Fantastic Beasts and Where to Find Them"=「ファンタスティック・ビースト(素敵な野獣)とその在処」
▼母の残像(ノルウェー・仏・デンマーク・米) ⇒男の子にとって母はいかに身近で、大事で、偉大で、侵しがたい存在であるかがよく分かる 生身の大人にはいろいろ裏表があって、男の子はそういう知識を得ながら乳離れして行くのだろう 原題は"Louder Than Bombs"=「爆弾より大音量」だが、確か死んだ母は戦場カメラウーマンだった
▼小さな園の大きな奇跡(香・中) ⇒とても明るく前向きな作品で、時々子供たちに泣かされる 香港映画にしてはノー・アクションだが、充分見応えがある 中国語原題は「五個小孩的校長」=「5人の子供の園長」 英語原題は"Little Big Master"=「可愛いが偉大な先生」か

・ジムノペディに乱れる ⇒行定勲監督による日活ロマンポルノ復活の第一作 映画監督の生態とはこんなものかと想像させる
▼雨にゆれる女 ⇒鉄工場で毎日働き、さえない普通の生活を繰り返す、ちょっと脚の悪い大男 そして突然現れる背景が全く不明な女 ここからだんだん解き明かされる謎の展開がなかなか面白いサスペンスになっている
・灼熱(クロアチア・スロベニア・セルビア) ⇒ユーゴスラビアが分裂し、内戦になった時代(1991年)から10年おきに3種類の民族を超えた恋愛を描く 3つのオムニバスの展開はいい 原題は"Zvizdan"だが意味不明

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2016年11月20日 (日)

11月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

11月中旬(11日~20日)は、10本の劇場映画を観ました。どうもこの時期は公開作品数が多いようです。割と面白い作品も多かったのですが、何かと忙しくて本記事をアップするのがとても遅くなりました。

・ジャック・リーチャー NEVER GO BACK ⇒シリーズ2作目だが、ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)も、ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)のように、だんだん超不死身になっていく 銃を使わないアクション、テクニックには見応えがある 原題も"Jack Reacher: Never Go Back"
▼溺れるナイフ ⇒少女コミックの青春恋愛物を実写映画化したものだが、結構ハードで凄みのある作品になっていると思う 最近ともに年間数本の作品に主演・出演している小松菜奈と菅田将暉が共演 それゆえ新鋭女性監督・山戸結希がわずか17日間で撮影したようだ 海中、火祭り、二輪車疾走等のシーンも多く、毎日忙しくキツイ現場だったらしいのが作品に反映されているのだろう 小松菜奈は、役所浩司の娘役で出演した作品「渇き。」から観ているが、ダンダンいい女になってきていると感じる こういう場合は大女優になる可能性がある 話はやや冗長な気もするが、ロケをした和歌山県新宮市の海の美しさや神倉神社のお燈(とう)まつりをモチーフとした火祭りの勇壮さが救い
・種まく旅人 夢のつぎ木 ⇒岡山県赤磐(あかいわ)市の桃農家の話 赤磐市は知らなかったが、岡山市の北東に接する市で、桃太郎の故郷岡山なので桃の一大生産地らしい こういうUターンもあるのかという感じ
・われらが背きし者(英) ⇒予想したとおり、注意散漫な私には難しかった ジョン・ル・カレの小説は、戻って確認できない映画では私は付いて行けない 原題は"Our Kind of Traitor"で、和訳すると「我々の近くにいるちょっとした裏切り者、売国奴」か
・ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(英) ⇒欧米の女性は40歳を過ぎてもこんなに活発なのか 余計なお世話だが、日本の女性ももう少し頑張ってもいいのではないか 女性向けファンタジー・コメディなので女性の観客が多かった 原題は端的で"Bridget Jones's Baby"=「ブリジット・ジョーンズの赤ちゃん」

▼ぼくのおじさん ⇒北杜夫の原作小説が捧腹絶倒(抱腹絶倒)なのだろう 本作もとても面白かった 松田龍平は力の抜けた、とぼけた役を演じるのがとても上手い 真木よう子が意外と普通のおばさんだったのも好ましかった
・ティファニー ニューヨーク五番街の秘密 ⇒ティファニーの箱や包装に使われているティファニー・ブルーはこんなにも意味のある色だとは思わなかった 色の配合レシピがあり、特許を取得しているそうだ 1837年創業で、1886年にダイヤの指輪の縦ヅメを考案したとのこと 昔お孫さん用に頼まれた銀のスプーンを五番街の本店に受け取りに伺ったのを思い出した 原題は"Crazy About Tiffany's"で、和訳すると「ティファニーのもろもろに熱狂して」か
▼弁護人(韓) ⇒韓国の元大統領、故ノ・ムヒョン(盧武鉉)氏の若き頃の熱血時代がテーマ 大田裁判所の判事から釜山の弁護士に転身してきた主人公が、金儲け主義から人権派熱血弁護士に変貌する様を描く 高卒弁護士は相手にされないという学歴主義や、大声での言い争いや乱暴な振舞いが多いという韓国社会の特徴もよく表現されている ノ・ムヒョンは2003年2月から2008年2月まで大統領を務めたが、退任後2009年に収賄罪の事情聴取を受けた後自宅裏山から投身自殺を図った 英語原題もThe "Attorney"
▼エブリバディ・ウオンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に ⇒1980年の米国大学が舞台で、新学期が始まる前の3日間を描く 野球部員16人が連日大騒ぎをするが、最終日に演劇部の仮装パーティに合流し、恋が生まれる 筆者も1978年~1980年に米国大学院に在学していたのでとても懐かしい 原題も"Everybody Wants Some"だが、あえて和訳すると「皆何か(異性?)を求めて」か
・ミュージアム ⇒豪華キャストだが、殺し方が現実的ではないので、付いて行けなくなった

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2016年11月10日 (木)

11月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

11月上旬(1日~10日)は、11本の劇場映画を観ました。最近は物凄い数の作品が次々に封切られるので、とても鑑賞が追いつきません。

・フランコフォニア ルーブルの記憶(仏・独・蘭) ⇒ルーブル美術館の記憶(歴史)をナチス・ドイツ占領時代、ナポレオン皇帝時代等まで辿る ナレーションは何語なのだろう 原題も"Francofonia"だが、どういう意味か グーグルで言語の自動検出をすると葡語で「フランス語圏」となった
▼バースデーカード ⇒引っ込み思案な娘を気遣いながら、娘が10歳の時に亡くなった母が、娘が20歳になるまでバースデーカードとメッセージを贈るという話 主役の紀子(のりこ)、のんちゃんを3人の子役が演じ、最後に4人目の橋本愛にバトンタッチ 娘と息子はいろいろ反発しながらもしっかりと成長していく 木村カエラによる主題歌「向日葵」がいい
・デス・ノート Light up the NEW world ⇒あまりにも簡単に人が死んでいくので、現実味がなく、実感がわかなかった 途中で緊張の糸が切れた
▼築地ワンダーランド ⇒東京の築地市場がいかに優れた水産物卸売機能を持っているのかがよく分かった 高級すし店等の飲食店の需要を常に先回りして把握して、常時適切な仕入れを行う仲卸業者の機能がとりわけ重要か
▼ザ・ギフト ⇒誰も死なないのだが、とても恐ろしい心理サスペンス作品 オリジナルな発想に基づき、製作・監督・脚本・出演(気味の悪い男)の4役をこなした、豪州出身の俳優ジョエル・エドガートンの力作 初監督作品としては出色の出来か 原題も"The Gift"

・ダゲレオタイプの女(仏・ベルギー・日) ⇒進行がゆっくりしているように感じたので、途中で集中力を失った 原題は"La femme de la plaque argentique"(仏)で、和訳すると「銀板上の女性」か
・密かな吐息 ⇒北海道岩内市出身の女優村田唯が初監督した、心理エロス作品 上映後本人が登場したが、スクリーンよりもかわいい感じ ロケ地は出身地の岩内らしい
▼人間の値打ち(伊) ⇒ひとつの交通事故をめぐり、その前後の状況を3人の登場人物の視点からオムニバス風に描く 表層的な交流から、だんだん裏の感情や打算が表に出てくる 最後は結構ハッピーエンドか 原題は"Il capitale umano"="Human capital"=「人間の値打ち」
・シーモアさんと、大人のための人生入門 ⇒シーモアさんの選曲と演奏が最高に心地良かった 原題は"Seymour: An Introduction"=「シーモア:ご紹介」
★湯を沸かすほどの熱い愛 ⇒宮沢リエを初めていい女だと思った それにしても、こう境遇に恵まれない人たちばかりが集まったのは創作だからか しかし、女の力、母の力は感動的 女の子たち2人も力強く成長 2、3回感涙にむせんだ 栃木県足利市とそこに実在する銭湯がロケ地 タカアシガニを産地で食べるシーンもあるので、西伊豆でもロケか

・ジュリエッタ(西) ⇒スペインのペドロ・アルモドバル監督が、カナダのノーベル賞作家アリス・マンローの3つの短編小説を脚色し映画化 母と娘の葛藤を描くが、筆者の酔って疲れた頭には話が少し込み入っていた 原題も"Julieta"

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2016年10月31日 (月)

10月下旬(21日~31日)に観た劇場映画

10月下旬(21日~31日)は、7本の劇場映画を観ました。イベント続きで、映画鑑賞時間が減少しています。

・闇金ウシジマくん ザ・ファイナル ⇒シリーズ最後の作品らしいが、前作「Part3」の方が良かったかもしれない 少年時代、中学時代の回想が入り、それに呼応した人情も呼び起こされる 人情は闇金にはなじまないし、スマートではない
・スタート・レック Beyond ⇒スター・トレックのファンにはたまらないのだろうが、私には少々合わない VFX駆使の映像は美しいが… 原題も"Star Trek Beyond"=「スター・トレックを超えて」か
・白い帽子の女 ⇒アンジェリーナ・ジョリー・ピットが監督・脚本・製作を担当し主演 夫のブラッド・ピットも製作に加わり、書けなくなった作家の夫として共演 二人が2014年夏にハネムーンで訪れたクレタ島でロケ リゾートホテルで過ごす倦怠期を迎えた夫婦の様子を、隣室に到着した若いカップルを交錯させながら描く 本作の日本公開の時期に二人の離婚が発表されたのは、映画が事実に先行するという何かの皮肉か 原題は"By the Sea"=「海辺にて」か
▼奇蹟がくれた数式(英) ⇒英国ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジで実際にロケされたらしい ニュートンも研究した学校で、彼がその実が落ちるのを見て重力を発見したというリンゴの木も残る そこで働く天才数学者ハーディの元に、インドのラマヌジャンから届いた手紙ですべてが始まる 第一次世界大戦前後の実話に基づく話で、我々には余り縁のない整数論の分割数に関する公式がテーマだが、数学に全く不案内でも作品は楽しめる 原題は"The Man Who Knew Infinity"=「無限を知っていた男」
・pk(印) ⇒インド・ボリウッドからの長編ファンタジー 歌と踊りはあるものの、恋愛や社会風刺も含めたコメディ 150分超は少々長いかも 原題も"PK"

▼インフェルノ ⇒ダン・ブラウン原作小説の映画化第3弾 「ダ・ヴィンチ・コード」そして「天使と悪魔」に続く 今回もトム・ハンクスが主役で、さすがの演技 逆転に次ぐ逆転で、何が何だか分からないという筋書きで面白い フィレンツェ、ベニスそしてイスタンブールでのロケ映像も秀逸 原題も"Inferno"(ラテン語?)="Hell"=「地獄」
▼手紙は覚えている(加・独) ⇒高齢になったアウシュビッツの生残りが、米国に潜むナチスの残党を追い詰める話 認知症を使い相当にひねった筋になっている 最後は劇的な同士討ちに 原題は単に"Remember"=「覚えている、記憶している」

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2016年10月20日 (木)

10月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

10月中旬(11日~20日)は、11本の劇場映画を観ました。最近は結構自由時間が少ないので、劇場通いも大変です。

★ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK TheTouring Years(英) ⇒ザ・ビートルズ・ドキュメンタリーの集大成 とにかくジョン・レノンとポール・マッカートニーの音程が正確なのに驚いた 玉置浩二が二人いるようだった 原題も"The Beatles: Eight Days a Week - The Touring Years"
・将軍様、あなたのために映画を撮ります(英) ⇒1978年に韓国の著名な映画監督と女優が北朝鮮に拉致され、金正日のために映画製作をしたという事件を追ったドキュメンタリー 監督は二重スパイのような雰囲気 原題は"The Lovers and the Despot"=「恋人たちと専制君主」
・ジェイソン・ボーン ⇒ジェイソン・ボーン・シリーズのもう5作目とのこと マット・デイモンの当たり役らしいが、少々不死身過ぎるきらいが 原題も"Jason Bourne"
▼トウモロコシの島(ジョージア・チェコ・仏・独・カザフスタン・ハンガリー) ⇒ジョージア(グルジア)の話だが、その国がどこにあり、どういう歴史をたどってきたかが分からないと、この作品は理解できない 独自の言語・文化を持つアブハジア地方が独立を主張して内戦になっている(現在停戦中) 悠久の自然がすべてを包み込んで、押し流してくれればいいが… 原題は"Simindis kundzuli"だが、私には言語不明
・みかんの丘(エストニア・ジョージア) ⇒ジョージアのアブハジア地方には、旧ソ連時代に多くのエストニア人が移住していたとは知らなかった ジョージア隣国のチェチェンの独立を阻止したロシアがアブハジアの独立支援にも係わっているらしい 実際黒海とカスピ海に囲まれたコーカサス(カフカス)地方は複雑怪奇、魑魅魍魎の世界で、最近騒がれたクリミア半島もその延長線上にありそう 原題は"Mandarinebi"で私には言語不明だが、日本のウンシュウ(温州)ミカンの先祖である「マンダリンオレンジ」のことらしい

・彼岸島 デラックス ⇒人気コミックのテレビ・ドラマ化に続く映画化 こんなものかと思う
▼ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ(英・米) ⇒「老人と海」のアーネスト・ヘミングウェイ、「グレート・ギャツビー」のスコット・フィッツジェラルド、そして本作で重点的に描かれているトマス・ウルフ(1900~1938)がいずれも同じ編集者に支えられていたなんて驚きだった その編集者マックス・パーキンズ役を「英国王のスピーチ」のコリン・ファースが演じ、トマス・ウルフ役をジュード・ロウが務めた 原作「名編集者パーキンズ」の著者スコット・バーグが本作製作にも参加 原題は"Genius"=「天才」で、この方がしっくりくるかも
・歌声にのった少年(パレスチナ) ⇒「オマールの壁」のハニ・アブ・アサド監督の作品 パレスチナ・ガザ地区出身の実在の歌手ムハンマド・アッサーフの半生を映画化 原題は"Ya Tayr El Tayer"で、多分アラビア語だと思いグーグルで翻訳すると"O Ter Ter first"だが意味不明
・映画 聲の形 ⇒人気漫画「聲の形」をアニメ映画化 中・高時代の聴覚障碍者とイジメの問題を扱い、成長するに従い変化する感情を描く 劇場は若者たちで一杯
・神聖なる一族 24人の娘たち(露) ⇒ロシアのボルガ川流域にあるマリ・エル共和国に住むマリ人女性24人の大らかな生活を描く 原題は"Nebesnye zheny lugovykh mari"(露)="Celestial Wives of the Meadow Mari"=「牧地マリの天の(天然的に大らかな?)妻たち」

▼何者 ⇒2013年に直木賞を受賞した朝井リョウの同名小説を映画化 SNS時代の就活(就職活動)における悲喜こもごもの出来事、感情を描く 本当の自分、演じている(飾っている)自分、SNS上のバーチャルな自分等々が入り交じり、複雑な様相を見せる 演劇や音楽を当たり前のように実践する現代の若者たちの本音と建前が飛び交い、最後は劇中劇のようになる

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2016年10月10日 (月)

10月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

10月上旬(1日~10日)は、7本の劇場映画を観ました。出張もゴルフもあって、少し時間が足りませんでした。

▼BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント ⇒スティーブン・スピルバーグ監督とディズニーが組んだ冒険ファンタジー 英国が舞台のようだと思ったら、やはり英国の児童文学者の名作を映画化したもの 孤独な少女、小さな巨人、普通の巨人の対比が面白い(VFXが効果的) 中世の話かと勝手に思っていたら、最後にヘリが沢山登場してビックリ それにしてもオナラのネタが多いが、欧米人はこれが好きなのか、それともこれは下ネタにならないからか 原題も"The BFG" 
▼SCOOP! ⇒原作があるとは思わなかったが、原田眞人監督・脚本のテレビ映画「盗写 1/250秒」(1985年)のリメイクらしい その作品を信奉する、「モテキ」「バクマン。」の大根仁監督が今回福山雅治と組んだ 相手役の二階堂ふみはいつも大して魅力的とは思わないが、だんだん可愛らしくなっていく 黒木華と同様に大女優の素質ありか 実際スクープ撮影にもいろいろな裏技があることが分かった 雑誌記者もカメラマンも刹那的 普通のサラリーマンがいい ロケ地は六本木付近が多そう
・だれかの木琴 ⇒千葉県流山市でほとんど撮影されたようだ 少々の驚きを交えながら、ストーリーはテレビ・ドラマのよう 進行が少し遅く感じられたが、皆何となく元の鞘に モテモテの池松壮亮はなかなかのものだったが、どうしてこうも福岡出身の俳優が多いのだろう
・スーサイド・スクワッド ⇒DCコミックスに登場する悪役たちが活躍する作品だから、内容は大体想像できるだろう 全員メイク・スーツ姿なので、主役のウィル・スミスも埋没気味 中国系ではなく日系の女性悪役が登場するのは何か意味があるのか 原題も"Suicide Squad"だが、カタカナ発音は「スーイサイド・スクワッド」だと思うが、邦題には悪役たち風の発音等何か意図があるのだろうか
・真田十勇士 ⇒少々長いが、漫画チックなストーリーは意外と好感度が高い 特に冒頭のアニメ部分は時間節約としては面白いが、これも「本作品はアニメではない…」というテロップが必要な程長い 舞台群像劇からの派生作品らしいが、台詞がいいので舞台の方が面白いかもしれない

・超高速!参勤交代 リターンズ ⇒江戸時代の話なので、どうしても水戸黄門風になってしまうのは仕方がないか 金のかからない参勤交代がテーマだから、どうしてもドタバタに 予定調和だから安心して観ていられるが瞼も重くなる
▼淵に立つ ⇒そもそも人生は平穏ではないと感じさせる深田晃司作品 微妙なところまで、凝りに凝った構成・ストーリーだと思う 予想を裏切られる展開が次々と 皆罪を抱えて、救いを求めている 今年の第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞

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2016年9月30日 (金)

9月下旬(21日~30日)に観た劇場映画

9月下旬(21日~30日)は、10本の劇場映画を観ました。最近は作品の質が上がっているように思えます。「ハドソン川の奇跡」は再掲です。

・はじまりはヒップホップ(ニュージーランド・米) ⇒90歳代のおばあちゃんのダンサーがこんなにいるなんて、それだけで驚き 原題は"Hip Hop-eration" これは何だろう "Hip Hop Generation"=「ヒップホップ・ジェネレーション(世代)」か?
・コロニア(独・ルクセンブルグ・仏) ⇒「チリの闘い」において1973年9月11日のクーデターが登場するが、その後のピノチェト将軍の率いる軍事政権下でこんなことが起きていたなんて 原題も"Colonia"(西)="Colony"=「植民地」
・きみがくれた物語 ⇒米国ノースカロライナ州の海岸線の美しさは素晴らしかった とても感動的なストーリーではあるのだが、話が進む速度がやや遅いのでイライラも 原題は"The Choice"=「選択」で、作中に訪れるいくつかの選択の機会を示唆 もっとも人生は選択の積重ねだが…
▼怒り ⇒実力派の役者が勢揃いし、それぞれが熱演し見応えはあった ただ、千葉、東京そして沖縄と舞台が巡り、オブニバス風に話が続くのだが、それがどうしたのかが分かりにくい 得られる智見はないようにも思える
★★ハドソン川の奇跡 ⇒文句なく最高評価 クリント・イーストウッド監督の構成・展開力、トム・ハンクスの相変わらずの演技力、2009年1月15日に起きた実話であること、フライト・クライシスであること、舞台がニューヨーク・シティであること、とても現実味のあるVFXの使い方、米国らしく公聴会で是非が審議されること、公聴会での副操縦士のウイットに富んだ最後の台詞(これがラストシーン)、集中力が途切れない100分を切る長さであること、米国映画を余りほめない中条省平氏が日経で絶賛していること、等々根拠は沢山 原題は、機長のニックネームである"Sully"=「サリー」

・ある天文学者の恋文(伊) ⇒ジュゼッペ・トルナトーレ監督とエンニオ・モリコーネ音楽担当の名コンビの作品 同コンビの「鑑定士と顔のない依頼人」(2013年)はとても良かった イタリア製だが言語は英語で舞台もかなりの部分英国か オルガ・キュリレンコは注目している女優の一人だが、今回はとても東洋的 ほぼ永遠の天文学と現代の通信・メディア技術を融合させた作品だけに、物語も含め謎だらけになり少し分かりにくさも ところで孤島のリゾート「ボルゴヴェントーゾ」とはどこにあるのだろうか 原題は"La corrispondenza"(伊)="correspondence"=「通信、文通、交信、メール交換、…」
・神様の思し召し(伊) ⇒イタリア製コメディだが、余り覚えていない 原題も"Se Dio vuole"(伊)="If God want"
・レッド・タートル ある島の物語(仏・日) ⇒映像も音楽も心地良いが、展開がゆっくりしているので、瞼が重くなる 原題も"La tortue rouge"(仏)="The red turtle"=「赤い亀」
▼闇金ウシジマくん Part3 ⇒ご存じ、山田孝之の当たり役 現実離れしていてバカバカしいとは思うが、反面教師としていろいろ知見はありそう Superflyの歌々もいい
・メカニック ワールド・ミッション ⇒ジェイソン・ステイサム好きなら 1972年のチャールズ・ブロンソン主演同名作品のリメイクらしい 原題は"Mechanic: Resurrection"=「職人:復活」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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