1月下旬(21日~31日)に観た劇場映画
1月下旬(21日~31日)は、8本の劇場映画を観ました。今年はなかなかペースが上がりません。
・アラビアの女王 愛と宿命の日々(米・モロッコ) ⇒アラビア半島の何もない砂漠の風景は美しいが苛酷 英国女性ガートルード・ベルの半生を描くが、1900年前半のアラブには古き良き伝統と秩序があったらしい 今は様変わりか 原題は"Queen of the Desert"=「砂漠の女王」
▼ザ・コンサルタント ⇒米国のクライム・サスペンス・アクション作品は質が高い 沢山の伏線が敷かれ、後半徐々に種明かしされていくのは見事 「アルゴ」のベン・アフレックと「ピッチ・パーフェクト」の小柄なアナ・ケンドリックスが共演 原題は"The Accountant"=「会計士」なのだが…
・本能寺ホテル ⇒京都を舞台にした映像は綺麗 最近は京都フリークになった筆者にはありがたい もう少しヒネリがほしいような気もした
・この世界の片隅に ⇒同名コミックの映画化 無意味な戦争は無用ということを再認識 戦前の日本では戦地に行って戦死することを余りに美化したため、銃後の人々(特に女性)は悲惨な目に遭った 特に広島は無慈悲な原爆の被害を受けた クラウド・ファンディングにより製作されたため、エンドロールには協力者の名前が延々と 昨年11月12日公開だが、当初は上映館が少なく混んでいたためロングラン3ヶ月目に入って初めて鑑賞
▼スノーデン ⇒2013年に米国NSA(国家安全保障局)のインターネット等を介した国際的・世界的な諜報・監視活動を告発したエドワード・スノーデンの半生の伝記的作品 NSAは外国人のみならず自国米国市民の監視も行っていて大問題となった 米国政府に何かと批判的なオリバー・ストーン監督が製作 昨年上映されたドキュメンタリー作品「シチズンフォー スノーデンの暴露」(米・独)よりも分かりやすかった 原題も"Snowden"
・エリザのために(ルーマニア・仏・ベルギー) ⇒娘エリザが英国の大学に留学して学位を取得することを望み、父親が娘を説得し、悩み、行動する様を描く 併せて民主化後のルーマニア社会の現状を垣間見せる 昨年の第69回カンヌ国際映画祭監督賞受賞作らしい 原題は、"Bacalaureat"="Baccalaureate"=「学士の称号」で、作品のモチーフからはこの方が分かりやすいのでは
・ANTIPORNO アンチポルノ ⇒園子温監督による日活ロマンポルノ復活版 園監督らしいアナーキーというか不条理というか、理解しがたい感じ 劇中劇も随所に配し、監督らしい展開 「女性は自由の奴隷になっている」とか「男性社会で女性は自由を謳歌できていない」とかいう台詞があるが、自覚の問題のような気もする
★未来を花束にして(英) ⇒英国のドキュメンタリー風作品は出来がいいものが多い 本作品は婦人参政権がテーマであり、主要製作陣はすべて女性のようだ 1912年のロンドンで婦人参政権獲得運動が過去50年間の平和的な活動から過激な活動へ転換した様子を描く 一人の女性の命を懸けた行動により当時の国王ジョージ5世にまで訴えが届く(驚愕と涙) 日本の沢山の女性に観てほしいし、獲得した参政権はもっと活用してほしいと思う 原題は"Suffragette"=「婦人参政権論者」
(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品
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