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2017年2月の3件の記事

2017年2月28日 (火)

2月下旬(21日~28日)に観た劇場映画

2月下旬(21日~28日)は、7本の劇場映画を観ました。結構、日・米製作以外の作品を観ていました。これで2月は30本を鑑賞しました。

・たかが世界の終わり(加・仏) ⇒仏語はよく分からないが、言葉に酔ってしまった 何で皆こんなに尖っているのだろう 俳優陣は仏の一流どころを揃えているが、台詞だけの舞台劇を映画にする必要はないのでは… 映画は歌、踊り、アクションが必要だと思う 原題は"Juste la fin du monde"(仏)="Just the end of the world"で邦題どおり
・エゴン・シーレ 死と乙女(墺・ルクセンブルグ) ⇒エゴン・シーレというオーストリアの画家は全く知らなかった やはりオーストリアの画家であるグスタフ・クリムトと親交があったようだ 第一次世界大戦前後に頭角を現したようだが28歳で早逝 妹、クリムトから紹介されたモデル、妻、妻の姉等々、女性に囲まれていたようだ 原題は"Egon Schiele: Tod und Madchen"(独)="Egon Schiele: Death and girl"で邦題どおり
・レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮(伊) ⇒天才レオナルド・ダ・ヴィンチの、世界に誇る作品を観ながらzzz… 原題は"Leonardo da Vinci - Il genio a Milano"(伊)="Leonardo da Vinci - The Genius in Milan"=「レオナルド・ダ・ヴィンチ - ミラノの天才」
・海は燃えている イタリア最南端の小さな島(伊・仏) ⇒イタリア最南端のランベドゥーサ島に押し寄せる、アフリカや中東からの大勢の難民と、なぜか平穏な島の人々の暮らしを紹介 2016年・第66回ベルリン国際映画祭の金熊賞受賞作 日本では難民問題を実感しにくいが、日本海経由の難民については考えておくべきだと思う 原題は"Fuocoammare"でよく分からないが、英題は"Fire at Sea"で邦題どおりか 
▼王様のためのホログラム ⇒トム・ハンクス主演ということだけで、筆者には好ましく思えてしまう 米国のビジネス・マンが、経済のグローバル化、そしてそれに伴う企業の栄枯盛衰に翻弄される姿を描く 大事な家族や家、車も消え失せ、新たな仕事で売り込みのためにサウジアラビアへ アラブの独特な文化、風習に戸惑いながらも前進、希望を与える 原題は"A Hologram for the King"で邦題どおり

・愚行録 ⇒薄幸な兄妹(妻夫木聡と満島ひかり)が、歴然とした出自の差、貧富の差にもまれながら生きていく 本音と建前が入り交じり、ループしながら進行 妹の学生生活が登場するが、多分慶応大学が意識されている ロケは武蔵大学で行われたようだ 直木賞候補小説の映画化
・サクロモンテの丘 ロマの洞窟フラメンコ(西) ⇒スペイン・アンダルシア地方のサクロモンテ地区に住むロマ族のフラメンコのルーツに迫る 原題は"Sacromonte, los sabios de la tribu"(西)="Sacromonte, the sages of the tribe"=「サクロモンテ、部族の賢者」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年2月20日 (月)

2月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

2月中旬(11日~20日)は、12本の劇場映画を観ました。今月はややペースが上がっております。最近はロングランも結構あるので、つい観逃した作品もリカバリーすることができます。

★マリアンヌ ⇒第二次世界大戦中の北アフリカ・欧州でのスパイがらみのラブ・ストーリー  古典的な展開で、先は読めたが、涙腺刺激も含め充分に楽しめた 一つの大きな疑問は、英国で新生活をしているマリアンヌが娘を人質に脅迫された時に、なぜ亭主に相談しなかったのか… ドイツへの忠誠心がまだ残っていたのだろうか 仏女優のマリオン・コティヤールが一種妖艶なマリアンヌ役で熱演 モロッコの砂漠の荒漠たる風景も見事 筆者の大好きな「フォレスト・ガンプ」のロバート・ゼメキス監督も流石 原題は"Allied"=「同盟者」か
・相棒 劇場版Ⅳ 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断 ⇒相変わらずカッタルイ展開 TVの1時間ドラマものの方がスピード感があっていい 特に最後の取調室での10~20分間のシーンは不要では… 北九州市小倉北区の小文字通りに銀座のセットを造ってロケしたらしいことには注目
・タンジェリン ⇒アナモレンズ付きのスマホで全編撮影されたらしい LAのマイノリティの若者達の生態らしいが、これといったストーリーはない 原題も"Tangerine"だが、タンジェリンとは日本の温州ミカンと同じ種類の柑橘類
・変魚路 ⇒沖縄の作品 サンシンと唄と映像 何が何だか分からないままに時が過ぎた
・パリ、恋人たちの影(仏) ⇒白黒の作品  パリの下町を歩き回る場面が多い 男の浮気より女の浮気の方が重大なのかどうかは永遠のテーマ フランス女性は胸が小さめか… 原題は"L'ombre des femmes"(仏)="The shadow of women"=「女性の影、影の女性」

・シンクロナイザー SYNCHRONIZER ⇒新たな発想のサスペンス・ファンタジー インディーズ作品だが、展開に気をもたせるところはなかなか
★キセキ あの日のソビト ⇒「明日今日よりも好きになる…」で始まる歌詞の唄「キセキ」がどのようにして奇跡的に創られたかがよく分かった 小椋佳ではないが、本業(歯科医)と歌手という二足のワラジは大変だろう 兄弟愛や親子愛も詰まっている モデルのGReeeeNは確か福島県出身だと思ったが、本作では神奈川県あたりの出身と設定しロケしている 出演者は皆歌も上手い
・ホワイトリリー ⇒日活ロマンポルノ復活作品 同性愛も交えながら、一番ロマンポルノらしかったかなという感じ
▼恋妻家宮本 ⇒世間の評判はいまひとつのようだったが、ドラマとしては楽しめた 子供が家から独立した後の夫婦の形、関係がどうあるべきかを問いかける秀作 ロケは千葉県と茨城県が中心らしい auとデニーズがプロダクトプレイスメントで協力か
▼ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男 ⇒米国南北戦争中に、ミシシッピ州南部で富裕な農場主等に虐げられた貧民や黒人奴隷が集まって、ニュートン・ナイトというリーダーの下でジョーンズ自由州を旗揚げしたことは知らなかった 原題は"Free State of Jones"=「ジョーンズ自由州」

・ナイスガイズ! ⇒ラッセル・クロウやライアン・ゴズリングが出演しているから、それなりの作品かと思ったら、B級コメディ風だった 原題も"The Nice Guys"
・僕らのごはんは明日で待ってる ⇒原作青春恋愛小説の映画化 ロングランになっているので、観ることができた 恋愛と病気の組合せという永遠の重いテーマ ただし、タイトルの意味がよく分からない ロケは国立市、川口市、越谷市等で行われた模様 ケンタッキー・フライドチキンがプロダクトプレイスメントで協力か

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年2月10日 (金)

2月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

2月上旬(1日~10日)は、11本の劇場映画を観ました。寒さに負けずに、やや頑張りました。

・ショコラ 君がいて、僕がいる(仏) ⇒フランス初代の黒人芸人ショコラの活躍、人種差別被害、挫折、再起を、彼を終始支えた白人芸人フティットとともに描く 原題も"Chocolat"(仏)="Chocolate"で、チョコレートを芸名に使用したことから
・アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男(独) ⇒1950年代後半に西独フランクフルトで、ナチス最重要戦犯アドルフ・アイヒマン逮捕に奮闘した、ユダヤ系検事長のフリッツ・バウアーに焦点を当てる 当時の州政府や検察庁にはナチスの残党が多く残っており、彼ら自身の身の保全のためにもバウアーの邪魔をする 原題は="Der Staat gegen Fritz Bauer"(独)="The state against Fritz Bauer"=「フリッツ・バウアー対州政府」
・マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ ⇒ニューヨークのセントラル・パークとコロンビア大学とアパート室内が主な舞台 会話が一つの魅力でもあるので、舞台劇のよう "panty melter"という言葉を初めて聴いた 原題も"Maggie's Plan"
・破門  ふたりのヤクビョーガミ ⇒「後妻業の女」に続く黒川博行氏の小説「破門」(2014年第151回直木賞受賞)の映画化 大阪弁でおもろい遣り取りは笑える もう少しヒネリがあれば…
★ドクター・ストレンジ ⇒マーベル・コミックとディズニーは新たな劇画風アクション映画シリーズを手に入れたようだ ベネディクト・カンパーバッチを主役に起用しただけあって、ER(救急救命室)風なドラマ性も充分あり、またお笑いのセンスも取り入れている 上下左右が入れ替わり、建物の壁がローラーのように回転するVFXアクションも見物 原題も"Doctor Strange"

・マグニフィセント・セブン ⇒黒沢明監督の「七人の侍」そしてそのリメイク「荒野の七人」を基にした西部劇なので安心して観られた とはいえ終盤はガトリング砲まで登場して、皆撃ちまくりなので何が何だか… 原題も"The Magnificent Seven"
・ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち ⇒ティム・バートン監督が原作ファンタジー小説を映画化 やはりVFXを駆使し、不思議な作品になっている 原題は"Miss Peregrine's Home for Peculiar Children"=「奇妙な子供達のためのミス・ペレグリン(隼)の家」
・沈黙 サイレンス ⇒マーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の小説「沈黙」を足かけ29年をかけて映画化 人間はずいぶんと酷い拷問をするものだ 殉教もいいがやはり基本は生き延びることだと思う 長崎県が舞台だが、ロケ地は台湾の東海岸の花蓮県 2時間40分を超える長尺で、原題も"Silence"
・新宿スワンⅡ ⇒園子温監督による「新宿スワン」の続編だが、監督のどうしようもない過激さが少し薄れたような気がした
・僕と世界の方程式(英) ⇒天才はすべてアスペルガーや統合失調症なのか 服用した薬のせいでzzz… 原題は"A Brilliant Young Mind"=「輝かしい若者の精神」か

・太陽の下で  真実の北朝鮮(チェコ・露・独・ラトビア・北朝鮮) ⇒危険を冒して隠し撮りフィルムを北朝鮮国外に持ち出したらしいが、その割には感動を呼ばない 逆にピョンヤン(平壌)で暮らしている人々は幸せそうに観え、北朝鮮の狙いどおりではないのか 幼少からの反日教育は物凄い 朝鮮半島の不幸は全部日本人とその朝鮮人協力者のせいになっている 金日成は(対日戦争はしていないはずなのに)戦って日本人を追い出したことになっている 現在の敵は米国と南朝鮮(韓国) それからよく大規模なマスゲームやダンスショーを実施するためか、子供達へのダンス教育にも特別に熱心なようだ 原題も"V paprscich slunce"(チェコ)="Under the sun"

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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