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2017年3月の3件の記事

2017年3月31日 (金)

3月下旬(21日~31日)に観た劇場映画

3月下旬(21日~31日)は、10本の劇場映画を観ました。単館上映でも優れた作品に出逢えました。

・アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発 ⇒社会性、集団性が必須な人間の弱さを証明した実験のドキュメンタリー 誰でもアイヒマンに、ゲシュタポになりうる 原題は"Experimenter"=「実験者}
★私は、ダニエル・ブレイク(英・仏・ベルギー) ⇒英国のケン・ローチ監督は素晴らしい 「ユリカゴから墓場まで」と言われた英国はどこに行ったのだろう 格差社会になってしまった英国で正義感の強い労働者が政府官僚の壁と闘う エンディングは予想どおり 本作でローチ監督は2016年・第69回カンヌ国際映画祭で2度目の最高賞パルムドールを受賞 原題も"I, Daniel Blake"
・アシュラ(韓) ⇒韓国作品では、政治家、官僚、特に検察・警察官僚をワイロにまみれた悪者と描くことが多い 本作でも一くせもふたくせもあるそういう奴らばかり 最後には誰もいなくなったが… 原題は"Asura: The City of Madness"=「アシュラ:狂気の街」
・サラエヴォの銃声(仏・ボスニア・ヘルツェゴビナ) ⇒美しいサラエヴォの街のホテルで繰り広げられる群像劇 しかし、何が起きているのか分からないままに緊張の糸を断たれた 原題は"Smrt u Sarajevu"(ボスニア、セルビア、クロアチア共通らしい)=「サラエヴォの死」
▼ヘッド・ショット(インドネシア) ⇒インドネシア製の渾身のバイオレンス・ファイト・アクション作品 日活が製作陣に入っている 中国風というか、古くはイタリア・ローマ風の格闘型が使われている 話が分かりやすいので気楽にアクションを楽しめる 原題も"Headshot"

▼おとなの事情(伊) ⇒スマホはやはり危険物だ 個人の誰にも明かしたくない秘密が詰まっている 人間関係を破壊する凶器だ 秘密は守ろう、永遠の嘘をつこう 原題は"Perfetti sconosciuti"=「皆が全く知らない人物」か
・キングコング:髑髏島の巨神 ⇒VFXは秀逸だが、ストーリーがいまいち B級大作のようで、意識が薄れた エンドロール後のラストシーンは見逃した 原題は"Kong: Skull Island"=「コング:髑髏島」
▼ラビング 愛という名前のふたり(英・米) ⇒米国バージニア州の異人種間結婚禁止の法律と10年間にわたり闘ったカップルの話 ロバート・ケネディ司法長官時代の実話でもある 米国の話なのに英国製作陣が加わるとより緻密になる 原題も"Loving"
▼娘よ(パキスタン・米・ノルウェー) ⇒パキスタンの山岳地帯の美しい風景は見物 娘を政略結婚の道具にするのは時代錯誤 日本の戦国時代でもあるまい 母娘が逃げ切れたのは幸甚 原題は"Dukhtar"(言語不明)="Daughter"
・未来よ、こんにちは(仏・独) ⇒人生の後半において、重大なしかし起こるべくして起こる事柄を淡々として受け止め、前向きに生きていく主人公に共感 人生とはかくあるべきものか… 原題は"L'avenir"(仏)=「未来」

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年3月20日 (月)

3月中旬(11日~20日)に観た劇場映画

3月中旬(11日~20日)は、7本の劇場映画を観ました。最近は大変な映画ブームで映画会社に資金があるためか、作品が粗製濫造気味になってはいないでしょうか。以前ならボツになっていた企画も通っているような気がします。

・お嬢さん(韓) ⇒日本統治下の韓国で、朝鮮人ながら日本協力者で日本人になった裕福な家庭の財産を狙って詐欺をしかけるという話 韓国人俳優に日本語の台詞を頻繁に言わせたり、度々着物姿にもして、相当に日本での上映を意識しているようだ 女性2人のからみが結構あるので、成人指定になっている 原題は"Ah-ga-ssi"らしいが、これは何だろう
・雪女 ⇒小泉八雲の原作を杉野希妃監督が膨らませて映画化 最初は結構おどろおどろしかったが、段々薄れてきて緊張の糸が… 主演でもある杉野と青木崇高のラブシーンは見物 主演女優の胸は小振りか ロケはすべて監督の故郷・広島県らしい
・xXx(トリプルX) 再起動 ⇒ストーリーを追う必要がないので、安心して観られる 主演のビン・ディーゼルを中心としたアクションは進化の一途か これでもか、これでもかは観ていて楽しい まだ続編がありそう
・グリーンルーム ⇒B級ホラー作品だと思う まだ上映されている「ドント・ブリーズ」にも構成は似ているようだ それにしてもなぜこれ程までに映画ブームなのか 21時からの単館上映で狭めのホールに多数の観客が… 原題も"Green Room"
・ヨーヨー・マと旅するシルクロード ⇒ヨーヨー・マの奏でる心地よい音楽に浸って、真に良い気分に陥った 昔米国マサチューセッツ州タングルウッドで、目の前でチェロの無伴奏を演奏するヨーヨー・マを観たことを思い出した 原題は"The Music of Strangers"=「見知らぬ人々の音楽」か

・ウィーナー 懲りない男の選挙ウォーズ ⇒テレクラのSNS化により、会話も写真もすべて記録され、場合によっては急速に拡散する時代 変わった裏の性的趣味を持つ人は選挙に出られないのだろうか 米国下院議員だったアンソニー・ウィーナーがこのようなスキャンダルで議員辞職し、2年後のニューヨーク市長選でも苦渋をなめるドキュメンタリー 原題も"Weiner"
▼哭声/コクソン(韓) ⇒韓国製ホラー作品 タイトルのとおり、全編韓国流(?)の泣きで貫きとおされている 韓国キリスト教に基づく悪魔と日本神道に基づく怨霊が相乗りしたようなものが登場し、宗教が入り混じった祈祷方法が描かれる 日本男優(国村準)を起用し日本語の台詞も入れて、本作も日本向けを意識か 原題は"The Wailing"で、和訳すると「慟哭、号泣」あたりか

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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2017年3月10日 (金)

3月上旬(1日~10日)に観た劇場映画

3月上旬(1日~10日)は、11本の劇場映画を観ました。花粉症と闘いながらの10日間でした。

・クリミナル 2人の記憶を持つ男(英・米) ⇒主役のケビン・コスナーが、悪漢とクールなスパイを演じ分け良かった 心象風景もなかなか 原題は単に"Criminal"
・サバイバルファミリー ⇒電気の存在そのものがなくなったらと想像するのは恐ろしい 現代社会はいかに電気に頼っているものだろうか ところで電気がなくても蒸気機関車は動くのか さらに、動物の脳も身体も電気信号で動いていたのではなかったかな… 山口県でのロケが多かったようだ
・バンコクナイツ(日・仏・タイ・ラオス) ⇒人類最古のビジネス、「おしげり」を売ることが、未だにインドシナ半島ではこんなに盛んなのか… バンコクの夜の目くるめく映像から、タイの田舎の映像まで、なかなかのもの 「サウダージ」の空族・富田監督の作品 空族の作品は劇場公開だけで、DVDにはならないそうだ
・人類遺産(墺・独・スイス) ⇒少々期待外れか とにかく冒頭に福島第1原発事故後の避難地域らしき映像が延々と続く 原題は"Homo sapiens"=「ホモ・サピエンス」
▼雨の日は会えない 晴れの日は君を想う ⇒西川美和監督の作品「永い言い訳」に似ているらしい 本木雅弘主演のこの作品は見逃した 本作ではジェイク・ギレンホールの狂い方がいい その訳が何となく分かりそうになるにしたがって、最大の秘密が… 自動販売機の故障に関する苦情から新たな出会いが生まれる 原題は"Demolition"で、和訳は「解体」か

・素晴らしきかな、人生 ⇒ウィル・スミスが大成功した広告マンを演じる 彼は最愛の人とともに希望を失うが、友達等に支えられ復活する 原題は"Collateral Beauty"で、あえて和訳すると「代わりの美女達」か
・彼らが本気で編むときは、 ⇒女性監督らしい優しい映像 生田斗真が熱演・好演しているが、少々嵩が大きいか 日本でもLGBTがここまで進んでいるのだろうか ロケ地は多摩川沿いの稲城市、日野市、町田市あたりらしい
・ラ・ラ・ランド ⇒今年話題の米国ミュージカル作品 高速道路のセットを使った冒頭の歌とダンスは斬新 全体的にセットを使用した撮影で、昔のミュージカル映画の雰囲気が… ストーリー的に特別に感動するところがないのが、落涙した「レ・ミゼラブル」との違いか 原題も"La La Land"
・君と100回目の恋 ⇒最高に幸せな1年間を何度も繰り返したいというのは、誰しも願う夢・希望だろうか コクっても失敗する恐れががないので、自信を持って行動できる でも、100回は行き過ぎか 主役のmiwaより脇役の真野恵里菜の方がいい女に観える
・アサシン クリード(英・仏・米・香) ⇒スペインのアンダルシア地方で始まり、メキシコのバハカリフォルニア、テキサス州ハンツヴィル、そしてまたスペインに戻って、何が何だが分からないうちに沈没 原題は"Assassin's Creed"で、あえて和訳すると「殺し屋の信条」か

・一週間フレンズ。 ⇒記憶障害とそれを乗り越えるための交換日記をうまく組み合わせた筋立て 語る順が上手くないと何も面白くないだろう ハッピーエンドにしてしまったのは少しもったいないような気も… ロケ地は京王線沿線の多摩市、日野市、府中市のようだ 校舎内は足利市で撮影されたらしい

(注)★はお薦め、▼は特定のマニア向け作品 製作国の表示がないものは米国か日本の作品

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